香港2008 (5-12)開けて悔しき玉手箱
沙田駅の改札を出てバス乗り場へと歩を進めるが… うおーーーー!コンコースは凄まじい混雑!! これ、もしかすると朝ラッシュの梅田以上かも。駅と直結した「新城市廣場(New Town Plaza)」という“超”大型ショッピングモールへ行ってみると、こちらも上を下への大騒ぎ。沙田区は香港18区中最大である60万もの人口を擁する地区で(2位以下は東区、觀塘区、元朗区…と続く)、今日はクリスマスだからというのか、人出がとんでもないことになっている。あまりの混雑ぶりに写真も下の一枚しか撮れませんでした。
《新城市廣場のクリスマスツリー》
午後6時といい時間なので、このショッピングモール内で食事でも…と考えていたのだが、どこもかしこも千客万来でとても「おひとりさま」を受け入れてくれる余地は無さそう(ファーストフードならばともかく)。もう仕方がないので九龍の繁華街に出てから改めて探すことにする。
九巴81 沙田大曾堂→旺角登打士街
ショッピングモール前の広場にある《沙田大曾堂》バス停へ。一本見送ったところ、かぶりつき席を確保することが出来た(運賃は5.5ドル=約65円)。沙田を離れるとすぐに道路は獅子山への上りにかかるが、当方のバスは沿道の住宅地に寄っていくために逆方向へ走り出したりとウロウロ。集客を終えるといよいよ大埔公路(Tai Po Road)を山越えに挑んでゆく。もうすっかり辺りは闇に包まれ、前方をヘッドライトの光がぼうっと照らすのみ。交通量は多いものの、やはり寂しい峠道である。それでも九龍水塘というダムのそばのバス停で降って涌いたように多数の乗車があり、こんな人気のない山中でどういう用事が?と小首を傾げる。
トンネルもないままに峠を越えると、九龍へ向けてぐんぐん坂を下っていく。やがて前方に九龍市街地の光がチラチラと輝き出すが、香港島側とは異なり九龍はランドマークとなる高層ビルが少なく、雑居ビル主体の街並みなので、まとまりがなく散漫とした印象である。確かにこれでは話題には上るまい。神戸で例えれば裏六甲から有馬街道を下っていくような雰囲気だ。
市街地に降りたバスはそのまま大埔道を進み、MTR太子駅付近で彌敦道へ。結局この通りのネオン看板が路線のハイライトとなり、夜景目当てで乗車するのはチョット…というのが偽らざる感想である。
終点は佐敦(匯翔道)バスターミナルだが、旺角に差し掛かったところで前回の旅では訪れることの出来なかった女人街を歩いてみたくなり、《旺角登打士街》で下車。今朝ホテルを出発してから11時間、午後7時になってようやく都心へ足を踏み入れるという異例の日であった。
(2008.12.25)
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