香港2008 (6-2)中環~荷李活道
まずは香港駅から干諾道中を渡り、砵典乍街(Pottinger Street)をまっすぐ山側へ。この通りは皇后大道中(Queen's Road Central)を横切るところで情緒たっぷりの石段に変わる。あの最先端のハイテクビルの中にある駅からこの時代を帯びた静かな路地までは徒歩で10分足らず。一分が十年にも等しいような時間旅行である。
《(上2枚)砵典乍街の石段を見上げる》
石段を上りきると、右斜め前に建っているのが歴史的建造物の旧中区警察署。前回の旅ではヒルサイド・エスカレーターの陸橋の上から眺めたものだが、今回は反対側から見上げる形となった。もう一つ付け加えると、前回は雨降り、今日は澄み渡る快晴である。
旧中区警察署の前を走る荷李活道(Hollywood Road)を、文武廟を目指して西へ。こんなタクシーにも出会いました。
《ペイントのみならず屋根の上にも…》
荷李活道から途中で交わる坂道を見下ろせば、これまた絵になる風景が。
城皇街(Shing Wong Street)の階段。少しだけ上ってみました。
MTR上環駅の真上あたりまで来た所で、文武廟(Man Mo Temple)に到着。1840年代に建立された、香港島では最古の廟なのだとか。
《文武廟・外観》
中にもちょっとだけお邪魔して。蚊取り線香の親玉のような釣り鐘状の大きな線香が幾つも天井からぶら下がり、煙と香りでムンムンである。せっかく来たので一本だけ線香をもらってお参りしておいた。
《(上2枚)文武廟・内部》
この廟は観光ツアーのコースにも含まれているらしく、私が到着した時に日本人の団体さんがゾロゾロと入って行った。香港には観光地らしい観光地は少ないので、あまりツアーったってピンと来ないな…と思いながら、廟の前の通りで砵典乍街で買ったエッグタルトをぱくついて小休止。やはり香港は自らの足で歩いてこそ楽しい街であることは疑い様の無い所だ。
文武廟の前から階段で下っていく樓梯街(Ladder Street)を少し下りて左へ折れると、キャット・ストリートと呼ばれる(通り自体の名称は「摩羅上街/Upper Lascar Row」)、ガラクタ市で有名な通りに出てくる。ただ、もっと露店がギュウギュウにひしめき合う光景を想像していたのにも拘らず、歯抜け状態で肩透かしを食わされたような気分。時間が早すぎるのか、それとも休日だからなのか。ジャーナリストの池上彰さんの著書で知り、一度実物を見てみたいと思っていた『毛沢東語録』も、真っ赤な表紙の本が山と積んであった。
《(上2枚)キャット・ストリート》
樓梯街を下りきって皇后大道中へ。次回へ続きます。
《樓梯街の階段》
(2008.12.26)
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