一般道の法定最高速度を80キロに引き上げ&コミュニティ道路を新設
いささか泥縄という気がしないでもないですが、形骸化した法律にもとうとうメスが入るようです。
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いささか泥縄という気がしないでもないですが、形骸化した法律にもとうとうメスが入るようです。
鉄道路線の線名に冠せられ、21世紀に入って俄かに脚光(?)を浴びた奈半利町。私も鉄道が開通していなければ一生足跡をしるす機会が無かったかもしれない町だが、実は近代までの長きに亘って土佐国の陸路および海路の要衝だった場所。現在の国道55号線である室戸岬まわりの道路が整備されたのは明治時代に入ってからであり、それまでは土佐と畿内との往来には「野根山街道」とよばれる内陸を通過する道が陸路のメインルートとして利用されていた。ここ奈半利はその野根山街道の西の起点であり、『土佐日記』の紀貫之もこの道を通って土佐へ入国したそうで、作中にも“なはのとまり”として登場している。中世の時代から山中で伐採された木材の積み出し港としても活況を呈し、昭和には森林鉄道が通じたのは先に触れた通りである。
つい先日まで路線バスで巡った香港旅行記を連載していましたが、丁度タイムリーにこんな本が出版されまして、予約注文していたのが届いたのでちょこっとご紹介。
著者は『香港巴士鐵路旅遊協會』の主宰者の方。あとがきに「バスを紹介するフリをして香港各地の旅を語る企画」と書かれていますが、その通りで序章として乗り方指南、以降は厳選された路線の車窓から見える景色や沿線の風物の描写にもっぱらページが割かれ、メーカーがどうとか形式がどうとかという車輌の話題については全く扱われていません。私も車輌そのものには興味が皆無なのでニーズにぴったり合致したわけですが、そういった意味でディープなマニア向きの本ではないことは確かです。
路線のチョイスも車の洪水に混じって走る市街地路線から海や山へ向かうのんびりとしたリゾート路線、空港島やランタオ島内を走る路線、都心と郊外間の輸送を担う長距離路線、ミニバスや香港-深セン間の連絡バスなどなど、東京都の半分という面積の中に様々な要素が高濃度に凝縮された香港の魅力を、多面的に余すことなく拾い上げた構成。『香港巴士鐵路旅遊協會』内のバス路線紹介のコーナーで既に取り上げられた路線も多く収録されていますが、そちらも書籍化にあたって全面的に書き直されています。「バスに乗って社会科見学」という、香港の社会史に片足を突っ込んだ話題も。
巻頭の数頁を除いてモノクロページとなっており、写真も最低限のテキスト主体の内容ですが、風景描写が緻密なので物足りなさは感じませんね。200ページ超とボリュームも充分です。収録路線の中には渡航回数2回のバス初心者の私が乗車した路線も幾つか含まれ、メジャーどころは一通り押さえられているので、香港路線バスの入門書としては最適。香港はその都市規模に比べて鉄道が発達しているとは言い難いので、行動範囲を広げるにはバスへのチャレンジは決して避けて通れない道。それだけにこのような一般向けの解説書が切望されていたわけで、満を持しての登場といったところでしょうか。
とはいえ難しい予備知識は全く不要で、オクトパスカードと通用乗車地圖(この本では香港街道地方指南が薦められていますが、バスの乗りこなし術を磨くのには交通案内に特化した通用乗車地圖の方が向いているかと。そう高いものではないので両方買ってしまうのが手っ取り早いですが)を用意し、あとは失敗を重ねながら体で覚えるのが一番だと思いますね。一度体験したら最後、がっちりと心をとらえて離さない路線バスの旅の楽しさと、香港への愛がたっぷりと伝わってくる良書です。
#蛇足ですが、今年8月に開業したMTR西鉄線の延伸開業区間も反映されていました。発売が延期となったのはこのせいでしょうか。
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出版社のサイトから収録路線のリストを引用。手前味噌ですが、私の乗車記にもリンクを張っておきます。
<濃縮香港の市街地編>
九巴12 古き九龍の下町に出会う
城巴10 トラムと追いかけっこ
城巴90B 都会のウォータースライダー
九巴6A ゴールデン・マイルから九龍下町へ
117 究極の九龍的密集地帯を行く
新巴720 海上のハイウェイを快走
<海へ向かう編>
NLB11 峠をふたつ越えた先に水の都
小巴1A 弾丸ミニバスルート
新巴9 夢幻の光景を抜けて小さな岬へ
NR330 激変に晒される小島の現在
九巴91 たった三〇分で出会える美しい海
<山道を走る編>
新巴15 ジェットコースター走行に驚く
九巴51 新界へ昔ながらの峠越え
NLB23 山上の大仏様は香港週末行楽地
<楽しいレジャー路線編>
新巴14 香港好きが密かに愛する林間ルート
城巴629 光あふれる南海岸へ
城巴967 湿原と隣り合わせに同居するニュータウン (※リンク先はほぼ同じルートの城巴969)
R8 中国語を話すミッキーに出会う
<変わり種バス編>
新巴15C 全天空展望オープントップバスに乗る
九巴78K 終点まで乗れないバス
港鐡接駁巴士 無料で乗れる香港鉄路接続バス (※リンク先はK65・流浮山→上璋圍)
S1 空港内をチョロチョロ走り回る
<社会科見学路線編>
九巴11 風前の灯、九龍に残る衙前圍村
小巴87A 香港物流拠点社会科見学ルート
九巴2D 貧-富-貧を往復する
九巴75K 香港の水ガメ、船湾淡水湖を見る
<中国への往来編>
皇崗巴士 深圳と香港をシャトルする
B2 海上の境界を越え「香港出島」へ
<空港アクセス編>
AENS 空港アクセスバスはAENS四タイプ (※リンク先は龍運E34・機場(地面運輸中心)→天水圍市中心)
機鐡穿梭巴士 空港特急を補うシャトルバス
安芸駅を出発。ここから先は21世紀に入って初めて鉄道の開通した区間となる。後免を出発した時点では満員御礼だったオープンデッキも、先へ進むにつれてひとり、ふたりと姿を消してゆき、デッキに根を張っているのはとうとう私一人だけになってしまった。自然の風を充分受けられる(というか充分過ぎるほど)とはいえ30度を優に超える外気温。そして後免からの走行時間もそろそろ1時間になろうかという所なので無理もないが、こちとらこの列車に乗りたくてわざわざ宝塚から遠征してきたわけで、終点までお付き合いするつもりで半ばヤケクソ気味に粘ることにする。
後免町、立田と経て<のいち>に到着。駅前には地方都市らしく広い平面駐車場を備えたショッピングセンターの他、各種商業施設が集積しており、沿線ではとりわけ賑やかな駅である。ここで行き違った列車は全身にトラ柄のペイントを施した車両で、沿線の安芸市にて毎年阪神タイガースの春季キャンプが行われることにちなんでいる。そういえば本家の阪神電鉄ではこういったペイントがされているのを未だかつて見た経験が無いが、せめて一編成くらいは試行してみては。
高知駅ホームは、かつて林業で栄えた当地らしく地元産の杉を使ったドームで覆われており、2面4線と1面2線で規模こそ異なるものの、JR嵯峨野線(山陰本線)の二条駅や花園駅と似たような設計。「くじらドーム」という愛称が付けられており、駅前通りから正面に眺める存在感は旧駅時代とは比べ物にならず、背後の山並みとのバランスの良さも相まって街のランドマークとしての地位を確固たるものにしたようだ。開業から半年、まだ旧ホーム跡地の整備が完了しておらず、2009年10月現在駅前広場となっている部分は更地となっていた。
《南口側から見た高知駅》
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」の代表作で知られる矢口史靖監督の最新作。最近DVD/Blu-rayのレンタルが開始されたので鑑賞してみたのですが… いやぁ~、面白かった。これは劇場へ見に行っとけばよかったなぁ。
特急南風1号・しまんと3号 大歩危(08:49)→高知(09:39)
大歩危駅8時49分発の列車は、前4両が岡山発中村行き《南風1号》、後3両が高松発高知行き《しまんと3号》の7両編成。土讃線で7両というのは相当な長編成である。高知までならばどちらの列車でも構わないのだが、グリーン車が連結されているのは南風の方だけなので、先頭車の1号車へ。今度はそれなりに座席が埋まっていて、如何にもグリーン車に相応しい感じの老夫婦のほか、1Aのかぶりつき席にはファンらしき男性も。
隣の小歩危駅と並び、日本有数の珍駅名として知られる大歩危駅。大歩危峡・小歩危峡や「祖谷のかずら橋」で有名な祖谷渓(いやだに or いやけい)への観光拠点として、最近になってからは全ての特急列車が停車するようになった。私はというと、この後乗車するごめん・なはり線のオープンデッキ車両との時間調整のために下車するだけなので、1時間半後に続行してくる《南風1号・しまんと3号》で離れてしまうのだが、駅周辺を散歩すればせめて雰囲気くらいは味わうことが出来るだろう。実は幼い頃に車で連れてきてもらったことがあり、渓谷の上に大きく張り出した駐車場か何かから谷底を見下ろし、身の毛もよだつ思いだったのをはっきりと憶えている。
《伝統的な民家風の大歩危駅駅舎》
特急しまんと1号 坂出(06:19)→大歩危(07:23)
「瀬戸の花嫁」の入線メロディと共に、2000系気動車の《しまんと1号》が非貫通先頭車を先頭にホームへ入ってきた。3両というミニ編成ではあるが半室グリーン車が設置されており、辛うじて特別急行列車としての面子を保っているかのようだ。高知県のほぼ西端に位置する中村まで足を延ばすので、高松からの走行時間は4時間にも及び、新幹線網が伸張した現代ではかなりの長距離列車の部類に入るだろう。
坂出駅は香川県内第二の駅(乗降客ベースでは高知駅よりも僅かに上)だが、この朝早くでは改札口は無人となっており、ホームで車掌にきっぷを見せて下車する。近代的な高架駅となっており、かつて地上駅だった時代、小学校に入ったばかりの頃に瀬戸大橋の開通記念で祖母に連れてきてもらったことがあるのだが(今は立場が逆で、私がクルマで色々と連れ回しているのですが)、残念ながら全く記憶に残っていない。まぁ、当時とは駅周辺の風景も様変わりしているだろうし当然か。
《坂出駅・外観(北口から)》
高松側のターミナルである高松東港からJR高松駅へは連絡バスが運行されており、こちらの運賃は無料。ここから駅まではそれなりの距離があって徒歩では遠いためである。いきおい自動車利用ではない一般客は、タクシー利用でもない限り全員が乗り合わせる形となるが、待機していた路線バスタイプの車両は一台こっきり。三連休の初日という繁忙日のこと、当然のように車内には下船客が波のように押し寄せ、朝ラッシュ並みのすし詰め状態となってしまった。私は早めに乗り込んだので着席組である。
夜も更けた午後11時半、ミント神戸1Fの三宮バスターミナル。三連休を前にした週末の夜、主に西日本各地へ夜行バスで向かう人々で、決して広いとはいえないターミナル内は賑わっている。私はというと自宅から駅、そして阪急三宮駅からここまでの僅かな間に既にうっすらと汗が滲み出て、「熱帯夜」という言葉の意味を身を持って感じている次第。自宅を出る前にひとっ風呂浴びてきたとはいえ、改めてシャワーで汗を流したい気分である。
*2006年の香港旅行記も併せてどうぞ。
⇒I-02 香港・マカオの旅 カテゴリリスト
12/21(Sun) | 大阪関西 → 香港空港 → 天水圍 → 香港島トラム(3) → スターフェリー → シンフォニー・オブ・ライツ(尖沙咀プロムナード) → 旺角 → 天水圍 |
12/22(Mon) | 天水圍 → ツェン湾西 → 三棟屋博物館 → 銅鑼灣(午砲/繁華街/ヴィクトリア・パーク) → 香港會議展覧中心 → 中環・皇后像廣場 → 香港島トラム(4) → ピークトラム → シンフォニー・オブ・ライツ(ヴィクトリア・ピーク) |
12/23(Tue) | 《香港島一周》 天水圍 ―[MTR西鉄線・東涌線・港島線経由]→ シャウ箕湾 → 石澳 → 赤柱 → 淺水灣 → 香港仔 → 中環 ―[スターフェリー]→ ホンハム → 天水圍 |
12/24(Wed) | 天水圍 → 青松仙観 → 屯門 ―[フェリー]→ 大澳 → 寶蓮寺 ―[昂坪360(ロープウェー)]→ 東涌 → 香港歴史博物館 → 香港島トラム(5) → シンフォニー・オブ・ライツ(香港會議展覧中心) |
12/25(Thu) | 天水圍(銀座) → 流浮山 → 屏山文物径 → 香港湿地公園 → 元朗 → 米埔自然保護区 → 上水 → 曾大屋 → MTR馬鞍山線 → 沙田 → 旺角・女人街 → 尖沙咀 |
12/26(Fri) | 天水圍 → 中環・上環山麓エリア → 西營盤 → 灣仔散策 → 香港空港 → 大阪関西 |
《機場快綫香港駅・改札前。写真は以前にも載せましたが、今回は逆方向からのアングルで》
香港駅から機場快綫(エアポートエクスプレス)に乗車。前回は進行方向左側に座ったので、今回は右側にしてみた。香港駅から乗り込む人は1両あたり片手でも余る程度で、一応入線前から乗車位置に並んでおいたのだが、あまりその甲斐も無く座席はよりどりみどりである。
エリア東側の灣仔道周辺へ。市民の台所という形容詞がぴったりの活気溢れる食品市場となっており、肉屋の店頭には巨大な肉の塊がいくつもぶら下がっていて圧倒される。
*2006年の旅行記からの連番です。
香港 (1-9)灣仔にて
今回はトラムの走る荘士敦道(Johnston Road)と、その南側の皇后大道東(Queen's Road East)に挟まれたエリアをメインに散策してみる。トラムを降りたところで反対側からやって来たのは、西暦2000年に投入されたことから「ミレニアム電車」と称される新型車両。現在3両しかないレアな車種である。さすがにスマートな外観ではあるが、従来型車両と同様に冷房は付いていないというなかなかの食わせ者。一番前の窓は風の全く入らない固定窓になっており、かぶりつき愛好家としてはちょっと敬遠してしまいそうな電車である。
西營盤(サイインプン/Sai Ying Pun)。地下鉄の駅が無いだけあって日本人観光客には今一つ馴染みの薄い地名ではあるが、上環のすぐ西隣である。更に西側の石塘咀や堅尼地城と総称して「西環(サイワン)」とも呼ばれ、赤のミニバスがこの行先表示を掲げて走っているのを時々見掛ける。ここへやって来た目的というのは、下り坂の向こう側に海が見えるという風景があるから。昔なら珍しくも何ともなかったのだろうが、ヴィクトリア・ハーバーの埋め立てが進んだ現代では希少なものになっているとか。
関西では京都の京福電鉄と並んで数少ない路面電車(京阪京津線というキワモノもありますが)として知られる阪堺電車ですが、いつの間にやらこんな話が出ているようです。
*2006年の旅行記からの連番です。
香港 (4-8)上環にて・その1
香港 (4-9)上環にて・その2
上環駅南側の一帯へ。この界隈は漢方薬の材料や、乾物・ツバメの巣といった中華料理の食材を扱う店が軒を並べる問屋街となっており、店先を通り掛かるとプンと独特の香りが漂ってきたりする。中には食用の蛇を扱う店なんてのもあり、ちょうど今の季節が旬ということで、店頭のカゴの中には元気にワサワサと蠢(うごめ)く食べ頃の蛇の姿が…! まぁ、知らずに出されたら案外平気で食べてしまいそうな気がするが。
毎年この時季恒例の『鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ』が発売されているので、以前このきっぷを使って行った小旅行の様子を軽くお伝えしたいと思います。といっても6年前の2003年の話ですが…
*概要は下のリンクから。2009年の利用期間は10月18日までとなります。
鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ(JRおでかけネット)
まずは香港駅から干諾道中を渡り、砵典乍街(Pottinger Street)をまっすぐ山側へ。この通りは皇后大道中(Queen's Road Central)を横切るところで情緒たっぷりの石段に変わる。あの最先端のハイテクビルの中にある駅からこの時代を帯びた静かな路地までは徒歩で10分足らず。一分が十年にも等しいような時間旅行である。
12月26日金曜日。この日は「ボクシング・デー(Boxing Day)」と呼ばれるキリスト教の祝日で、細かい起源には諸説あるがプレゼントの箱を開ける日ということで、殴り合いのボクシングとは関係ないようだ。昨晩床に就いたのは1時頃のはずだったが、香港滞在の貴重な時間を惜しんで今朝は7時台に起床。たった1/4日でガタガタだった足が完全回復したのだから、自分の体のバイタリティを褒めてやりたいぐらいである。
午後9時、尖沙咀碼頭バスターミナル着。その名の通りスターフェリーとの結節点となっているが、このバスターミナルは現在東へ数百メートルの尖東駅北側への移転計画が持ち上がっている。2006年末には中環のスターフェリー埠頭が再開発計画に伴い遠く沖合い方向へ移転しており、この移設計画が実現すれば当然バスとのリンクが切断されることになるわけで、スターフェリーも更なるダメージを蒙ることは必至。観光資源という点でも最早香港に無くてはならない風物なだけに、下手をすると安楽死に追い込みかねないこの施策には、市民でなくともその必要性には異議を唱えたくなる。
《スターフェリー埠頭前の広場。この賑わいもいずれ過去の光景になってしまうのか?》
かねてから投入が予告されていた山陰本線・福知山線特急の新型車両ですが、先日プレスリリースが出まして、形式は287系に決定したようです。
バスを降りて彌敦道と直角に交わる登打士街(Dundas St.)へ。早朝・深夜以外は歩行者天国になっている通りで、道幅いっぱいに人がひしめき合っている。地元の大阪や神戸では用事でも無い限り繁華街に近寄ることはまずないのだが、旅先、特に海外旅行先では別。会話が外国語なので耳に入ってくる情報量が圧倒的に少ないという要因もあるのだろうが、この喧騒が逆に心地良いのである。
《登打士街》
沙田駅の改札を出てバス乗り場へと歩を進めるが… うおーーーー!コンコースは凄まじい混雑!! これ、もしかすると朝ラッシュの梅田以上かも。駅と直結した「新城市廣場(New Town Plaza)」という“超”大型ショッピングモールへ行ってみると、こちらも上を下への大騒ぎ。沙田区は香港18区中最大である60万もの人口を擁する地区で(2位以下は東区、觀塘区、元朗区…と続く)、今日はクリスマスだからというのか、人出がとんでもないことになっている。あまりの混雑ぶりに写真も下の一枚しか撮れませんでした。
《新城市廣場のクリスマスツリー》
車公廟駅へ戻り、烏渓沙行きの電車に乗車。出発して間もなく、右手に今しがた訪れたばかりの曾大屋を見下ろすように。さすが新線と新車のコンビだけあって、乗り心地は素晴らしいの一言である。
《車公廟駅・駅舎》
車公廟駅から曾大屋へは、途中地下道をくぐって徒歩で10分弱。香港域内ならば辺境だろうと離島だろうとあらゆる場所に立っている、親切な案内サインに従って行けばすぐの道のりである。やがてテニスコートとサッカー場を併設した緑豊かな公園に出て、頭上の馬鞍山線の高架を時折音もなくスーッと電車が通り過ぎていく。少し園内を進んだところで、木々の切れ間から曾大屋(ツァンタイオッ/Tsang Tai Uk)の黒々とした城壁が視界に飛び込んできた。
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