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2009.10.10

『鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ』で小旅行

毎年この時季恒例の『鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ』が発売されているので、以前このきっぷを使って行った小旅行の様子を軽くお伝えしたいと思います。といっても6年前の2003年の話ですが…

*概要は下のリンクから。2009年の利用期間は10月18日までとなります。
鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ(JRおでかけネット)

まずはきっぷ本体の画像から。マルス券ではなく厚紙の非磁気化券(もちろん自動改札は通れません)。一番下に「川西池田駅発行」と書かれているので、駅毎に割り当て数が決まっていたのかもしれません。

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値段は今と変わらず3,000円でしたが、列車のミニチュアが一つ付属していました。数種類ありますがこれは485系のボンネットタイプ。きっぷ本体はこのミニチュアの台紙から切り取って使うようになっています。

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午前9時、川西池田駅からスタート。列車の時刻は記録していないので、おおよその時間を記しておきます。

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207系でまずは新三田へ。ちなみにこのきっぷは普通・快速列車専用。急行・特急には料金券を足しても乗れません。有効範囲がJR西日本管内に限られていることを除けば、青春18きっぷと全く同じ効力となります。

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新三田駅での列車待ち合わせの間、駅周辺を少しブラブラ。三田市の中心駅は三田駅ですが、車両基地を併設している関係でこの駅始発の列車が多いため、周辺のニュータウンからの通勤はこの駅へバスや送迎の自家用車でやって来ての利用が盛んなようです。そのせいで神戸電鉄公園都市線の利用客が奪われているという一面もあるのですが。

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この後は丹波路快速、そして篠山口で113系の普通に乗り継いだはず。昨年篠山口以北の区間にも223系の地方バージョンが投入され、福知山線の普通列車の旅も随分快適になりました。

11時半、福知山駅に到着。今は高架化されていますが、当時は地上駅でした。

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駅前のミスドでちょっと早めの昼食。

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一日中列車に乗りっぱなしではつまらないので、福知山市内を散策してみることにします。まずは福知山城へ。1579年に明智光秀によって築城され、明治時代に廃城令によって一旦は取り壊されるものの、昭和61年に再建されました。国内・海外問わずお城巡りは好きですが、この日は休館日で外観を眺めるだけになってしまい残念。

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この城は穴太衆と呼ばれる石工集団によって積まれた石垣が特徴となっています。

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下城して城下町へ。レトロな銭湯がありました。

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市の中心部を流れる由良川の畔へ。商店街のすぐそばですが、対岸はもう長閑な風景が広がっています。

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広小路通りの新町商店街。私は入りませんでしたがこの商店街の一角に『福知山鉄道館ポッポランド』という施設があり、かつて福知山駅から出ていた北丹鉄道(北近畿タンゴ鉄道宮福線の前身とも言える路線です)の史料が展示されているほか、別館にはC58が静態保存されています。

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駅へ戻り、13時02分発の豊岡行き普通で再出発。和田山で播但線のワインレッドのディーゼルカーに乗り換え、一駅目の竹田駅で下車します。時刻は13時50分。

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立派な瓦屋根をもつ、風格を備えた駅舎です。

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この駅を見下ろす竹田城という山城の訪問が、今回の旅のメインイベント。険しい山道にはなりますが、駅から徒歩で登城することができます。

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デジカメ写真のタイムスタンプによると登城に要した時間は25分だったようです。1600年に廃城となり、以来石垣しか残存していませんが、この城のウリはなんといっても…

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城址からのほぼ360度の周囲のパノラマです。駅からはかなりの高低差ですが、頑張って登って来た苦労はこの展望を一目見た瞬間に報われること間違いなし。とはいっても、実は車でも登れるんですけどね(ぼそっ)。

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展望ばかりに目を奪われがちですが、残った石垣も見事。福知山城と同様に穴太衆の施工によるもので、南北400m、東西100mという敷地規模は全国でも屈指のもの。そのロケーションの素晴らしさゆえ、セットを立てて映画の撮影に使われたこともあるそうです。

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城主になった気分で1時間近く滞在したのち、来た道とは別の山道で下山。細くて薄暗い…

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約20分で麓へ。遮断機も警報機もない踏切(特急も走るのに…)を渡り、線路に沿って駅方向へ戻ります。

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ホームから城山を見上げてみました。

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予定していた16時02分発の寺前行き普通に乗車。市川が削る渓谷に沿って走る景勝区間や、生野トンネルをサミットとした峠越え、沿線には史跡が観光向けに整備された生野銀山といった見所もあり、陰陽連絡ルートとしては影が薄いながらも、路線としての魅力は一回り上かもしれません。

寺前からは電化区間となり、ディーゼルカーと同色の103系に乗り換え。2両編成が2組の4両編成です。内装こそ207系と遜色のないレベルにまで引き上げられていますが、足回りはまんま103系なので乗り心地は推して知るべし。駅間隔が比較的短いので爆音はほとんど発しませんが…。

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姫路到着後、世界遺産の姫路城までふらっと散歩。秋の日は釣瓶落としとはよく言ったもので。

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とっぷりと日も暮れ、新快速で一気に大阪へ。普通列車だけでも朝早くから行動すれば、途中下車を繰り返してなお結構遠くまで行けるものです。めっきりと涼しくなりましたが、秋晴れの一日、このきっぷでふらりと日帰りの旅はいかがでしょうか。

(2003.10.07)


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コメント

はじめまして!
ひょんなことからこのページにお伺いしました。

今夏大事件があり、また、今秋は大災害の河原。
そして、今では「大ブレイク」のお城など。

先見性がある旅行記なのかなと思いましたよ!

はじめまして。
ひょんなことからこのブログにお伺いしました。

今夏の大事件 今秋の大災害 で有名になった河川敷。
今や、大ブレイクした城址…。

先見性があったと思い…見入ってしまいました。

Mohaneさま、初めまして ご訪問ありがとうございます。

そういえば子供の頃から予言めいたことがよく当たったりするのですが、ひょっとすると今回もそうだったのかな?なんて思います。とはいえ何かしらの分析に基づくものではなく、単なる直感なんですけどね。前者の方は当たって欲しくなかったものですが。

竹田城、知る人ぞ知る名所だったものですが、昨今の大ブレイクには本当に驚きました。このところ多難なこの地域ですが、観光地としてまだまだ高いポテンシャルを秘めていますし、今回の僥倖を契機に活気付いてもらいたいものです。

おはようございます。
確かに、あの城址付近は、いろいろと楽しめそうですね!
もっとも、変な俗化は止めて欲しいのですが!

Mohaneさま

こんばんは。
そうですね、ある意味活性化と俗化は紙一重ではありますが、一過性のブームに終わらず、持続可能なツーリズムを追求してもらいたいですね。

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