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2009.11.30

四国62h (3-9)うだつは上がる、気温も上がる(前編)

2005年に発足した美馬市(みまし)の玄関駅である穴吹駅。駅名の由来となっている元・穴吹町の中心市街地はここから少し南東の穴吹川沿いに広がっているが、私が目指すのは吉野川対岸の脇町地区。駅からは少し距離があってコミュニティバスも運行されているものの、一日にたったの4往復しか走っておらず実用的ではないため(一応時刻表にリンク)、タクシーによる連絡が主流。2~3km程度とはいえ往復タクシーというのは財布にもキツいので、往路は吉野川の堤防沿いを歩いて向かうことにした。

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《穴吹駅・駅舎》

穴吹駅はみどりの窓口も設置された有人駅だが、意外なことにコインロッカーが置かれていない。無人駅でもないのにロッカーが無い駅というのは初めてながら、駅の窓口で荷物を預かってもらうという経験もこれまた初めてである(スイスでライゼゲペック、所謂チッキを使ったことはありますが)。ちっこい荷物なのに400円か500円くらい取られてしまい、どうも釈然としない。

吉野川北岸へは駅の300mほど東側から穴吹橋という道路橋が通じているが、対岸の市街地から駅を利用する人の便宜を図って、駅のすぐ前からも「ふれあい橋」と称される歩行者・自転車専用橋が架かっている。なにせ川幅が広いわけで、徒歩で渡ると5分くらいを要するという長さである。

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《(上2枚)ふれあい橋》

吉野川は四国全体の1/5にも及ぶ3,750平方kmもの流域面積を誇る、四国を代表する河川。日本三大暴れ川のひとつにも数えられ、「四国三郎」の異名もとる。こうして橋の上から眺めてみるとその名にし負う雄大な流れで、徳島県民の心の礎であるというのも納得だ。
リアルタイム旅日記 > 四国三郎

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橋を渡りきったら、今度は堤防の上をひたすら西へ。この日は全国的に記録的な猛暑に見舞われたらしく、TVのニュースで知ってか、私のケータイにはコンディションを気遣うメールが複数着信していて有り難い限り。10分歩いただけで滝のように汗が滴り落ち、帽子をギュッと絞れば水がジャーっと出てきそうである。

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この大河にも沈下橋(この地方では「潜水橋」と呼ぶそうですが)。結構交通量が多く、橋上で行き違いが出来ないために対向車が渡りきるのを岸でじっと待つクルマも。風情はともかくやはり危険には違いないので普通の橋(抜水橋)に架け替えればいいのに…と考えるが、この橋についてはそれどころか2004年の台風で崩壊したのち、沈下橋のままで修復されたのだとか。
参考ページ

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駅から30分、どうにかこうにか街の入り口に辿り着く。古く中世以来の陸運および水運の要衝としての地の利を生かし、江戸時代から明治時代にかけて阿波特産の藍染めを主にした物流の集散地として栄え、重伝建地区に選定されている脇町の旧市街である。

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道の駅の売店で帰りのタクシーについて尋ねてみると、近くのショッピングセンターに買い物帰りの人のための車が常駐している“かもしれない”とのこと。万が一予定の列車に乗り遅れると、予定している方法では神戸に帰れなくなるので、何としてでも乗り遅れは回避しなくてはならないのだが、「まぁ、なんとかなるかな」とその時はその時でまた考えることにした。この辺、自分でも結構度胸が据わっているなぁ、と。

町並み散策は次回にて。

(2008.07.21)


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