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2009.12.10

大阪渡船ラリー (5)落合上渡船場

この後は千本松渡船場→落合下渡船場→落合上渡船場の順で訪問する予定だったのですが、途中に昼食休憩を挟んだため、逆順の落合上渡船場→落合下渡船場→千本松渡船場に変更することにしました。木津川渡船場から続けて回るのには前者の方が効率的ですが、この3つだけならばどちらでも変わりません。

上部が窄まった車体に合わせてドアまで折れ曲がる、元祖リニア地下鉄である長堀鶴見緑地線の電車内。元祖であることをアピールするが如く、車内案内装置に「Linear Motor Car 7000」と形式名まで表示されるのが新鮮です。

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南森町からは堺筋線と長堀鶴見緑地線を乗り継いで大正へ。区名を名乗った駅ではありますが、実際の立地は区の北の外れにあり、ニュアンスとしては「大正口」に近いです。

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《大正通をまたぐ大阪環状線の高架》

10分少々バスに揺られて《大正区役所前》へ。大正駅方面だけではなく、大阪駅前(梅田)・なんば・あべの橋といった繁華街へ直通するバスも運行されており、鉄道での移動が当たり前の大阪市内ではやはり異色の地域。バス王国の沖縄や香港を髣髴とさせ、どことなく異国情緒を感じさせます。因みに繁華街行きのバスで最も高頻度で運転されるのは断トツでなんば行き。日中は平日より土・日・祝日の方が本数が多いのも特徴です。

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《大正区役所前》

ここから東の木津川の川べりへ向けて歩いていきますが、その途中で通過する千島公園の中心にそびえる“山”が昭和山(しょうわざん)。1970年に地下鉄工事の残土で造られた標高33mの山で、国土地理院の地形図にも記載されています。市内には他にも鶴見緑地(大阪花博会場)内に「鶴見新山」という標高39mの山もあるのですが、国土地理院の地形図に山として載っているものとしては大阪市内最高峰。国内最低峰?の天保山といい、大阪市はこんな珍山の宝庫です。ところで北海道の昭和新山よりも、「新」が付いていないこちらの方が新しいんですねぇ。

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《昭和山の「登山口」》

頂上にこそ立ちませんでしたが、山の中腹を抜けていきます。大阪は極端に緑の少ない都市ですが、ここは鬱蒼と林が茂って森林浴も楽しめそうな感じです。

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東側から昭和山を眺めて。

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住宅街を通って落合上渡船場へ。少し下流に落合下渡船場があり、更に河口へ向かって千本松渡船場・木津川渡船場と続き、全8航路中4航路(分流の木津川運河を含めれば5航路)が木津川に関連する航路となっています。

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《落合上渡船場(千島側)》

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《防潮堤の上から船着場を眺める》

もっと下流に比べればここでは川幅は狭いほうですが、それでも岸壁間は100m。この渡船場のシンボルがすぐ上流側にある木津川水門で、実際の運用としては数年に一度、大型台風の接近時に動作するくらいですが、日常的にも一ヶ月に一、二度、動作確認と点検のために稼動する様子を見ることが出来ます。因みに閉鎖時にはアーチが奥(上流方向)へ90度パタンと倒れるようになっています。

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こういう100m以下の航路ではターンが競艇ばりに激しいため、のんびりとした船旅を思い描いているならば意表を衝かれること間違いなし。南森町まで往復しているうちに午後3時になり、冬至の短い日は早くも傾き始めていました。

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《(上3枚)津守側にて》

落合上渡船場(大阪市ホームページへ)


大きな地図で見る

(2006.12.29)


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