05/05/19 (3)高松琴平電鉄Part1(長尾線・前編)
高松駅到着後すぐその足で、高松琴平電鉄の高松築港駅へ移動します。駅前広場からは大通りの横断歩道を渡ることになるものの、徒歩2~3分なので事実上の同一駅として機能しています。
《ことでん高松築港駅・駅舎》
高松琴平電鉄は当地では「ことでん」の愛称で親しまれており、琴平線・志度線・長尾線の3路線を現有しています。さーて、どの線から乗り始めようか?というところですが、3路線中最長で本線格である琴平線はラストに回すことにし、まずは高松築港駅を始発としている(※詳細は後述)長尾線に乗ってみることにしました。乗車券は高松築港駅でことでんの鉄道線全線に有効の一日乗車券を入手。1200円と結構それなりの値段がするのですが、午後2時というちょっと遅い時間から使い始めるせいなのか、駅員さんに「今日でよろしいんですか?」と念を押されました。
《高松琴平電鉄・一日乗車券》
地方の私鉄ではしばしば見られる風景ですが、ことでんでは大手私鉄や公営地下鉄を退いた車両が第二の人生を送っています。現在の旅客車両は全てこれらの譲渡車で構成されており、第一線で活躍していた時代には決して実現し得なかった並びを目にすることも可能です。先発の長尾線電車は元々名古屋市営地下鉄で使用されていた車両。移籍に際して黄色一色からアイボリーとエメラルドグリーンのツートンに塗り替えられていますが、もしかしたら私も名古屋在住時代に乗車していたかも? ことでんでは各路線にラインカラーが設定されており、車両の塗色もわざわざそれに準じたものになっています(グリーンは長尾線のラインカラー)。
《702形。現在は724に改番のうえ、志度線へ移籍》
高松築港駅を出発すると電車は左へカーブ。高松城跡である玉藻公園の西辺と南辺をなぞっていきます。電車と高松城の石垣、そして堀を一緒に収めた写真は、ことでんを代表する沿線風景でもあります。片原町を経て2駅目の瓦町までは複線。琴平線との共用区間なので、列車密度も濃くなっています。
駅ビルを併設した瓦町(かわらまち)は高松駅および高松築港駅よりも中心街に近く、ことでんの3路線が集結する要衝でもあり、名実共にことでんのターミナル駅としての役割を担っています。
瓦町で琴平線と分かれて長尾線に入ると、以降終点長尾まで全区間単線。住宅地の続く高松市の郊外を、概ね南東方向へ電車は進んでいきます。平均駅間距離は1kmとこまめに駅が設けられており、日中20分間隔と若干難はありますが、2両編成で小ぶりの車両が走る様子はLRTっぽくもあります。ほとんどの区間は地べたをトコトコと走っていきますが、高松の大動脈である国道11号線と交差する付近では高架化工事が進んでおり(※現在は完成)、またショッピングモールの買い物客とパークアンドライド客を当て込んで新駅(学園通り駅)が造られるなど、現代を生きる鉄道として求められる要件を手堅くこなしているような印象でした。
高松築港から40分弱、終着駅長尾に到着です。(後編へ続きます)
(2005.05.19)
« 05/05/19 (2)新型マリンライナーに乗ってみる | トップページ | 05/05/19 (4)高松琴平電鉄Part2(長尾線・後編) »
« 05/05/19 (2)新型マリンライナーに乗ってみる | トップページ | 05/05/19 (4)高松琴平電鉄Part2(長尾線・後編) »
コメント