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2010.02.19

05/10/25 (5)韋駄天ミュースカイ

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《中部国際空港駅・ホーム入り口》

改札を抜けてホームへ進むと、13時20分発の新鵜沼行き快速特急が既にホームで待機していました。使用車両は空港特急専用車両として新製投入された2000系車両で、愛称は『ミュースカイ』(「ミュー」は名鉄(Meitetsu)の頭文字のMをギリシャ文字に置き換えたもの)。2005年度のグッドデザイン賞を受賞し、期間限定で記念のステッカーが車体に貼付されていました。

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《(上2枚)名鉄2000系電車》

電車の外観を眺めていると、隣の2番線に折り返しの特急列車(一部指定席)となる2200系が入線してきました。ミュースカイは全席指定なので、乗車券だけで利用できる最上位種別はこの特急となります。この中部国際空港駅、訪問当時は2面2線で運用されていましたが、のちに東側にミュースカイ専用の1線を増設し、現在は2面3線となっています。

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発車時刻が近づいてきたので車内へ。乗車時間は最長でも1時間程度なので車内の造作はシンプルですが、ブルーと白が基調の爽やかな配色に1,000mmの余裕あるシートピッチが確保され、350円の追加料金で乗れる列車にしては上々のグレードです。

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定刻どおりに中部国際空港駅を出発。左手に空港アクセス道路を従えて本土への連絡橋を渡ります。名鉄空港線の路線距離はわずかに4.2kmで、南海空港線の8.8km・JR関西空港線の11.1kmに比べればずっと安上がりだったようです。常滑競艇場をかすめ、高速走行を維持したまま常滑駅を通過。数年前常滑焼のやきもの散歩道の散策に訪れた時にはまだ地上駅で、高架線どころか空港埋立地は影も形も無かったもの。本当に造っちゃったんだなぁ…と、なかなか感慨深いものがありました。

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《連絡橋を渡る》

新築の高架線は常滑の少し先で終わりですが、この先の地上区間も空港線開業に際して線路改良が施工されました。それでも常滑線はカーブが多く、時間短縮を図るためにミュースカイには空気バネによる簡易車体傾斜機構が導入されています。傾斜角度は2度なので本式の振り子車両ほど実感出来るわけではないですが、名古屋駅まで30分足らずという俊足ぶりに大いに貢献しています。2000系には名鉄特急伝統の展望席は設置されていませんが、デッキ扉上の液晶ディスプレイを使って前面展望の放映を行っています。曲線に差し掛かる際、映像と実際の体感ではタイムラグが生じるので、じっと見つめているとちょっと妙な気分に?

この列車は3両を2編成併結した6両編成で運転されているので、昼過ぎという閑散時間帯でもあって車内は余裕たっぷりの乗り具合。しかしながらラッシュ時には満席状態が常態化していたそうで、翌年の2006年には全編成を4両化して最長8両編成での運転が可能になりました。公共交通機関としてはリムジンバスがライバルですが、名鉄がスピードと定時性で優位にある上に名古屋市内の二大ターミナルである名古屋と金山を押さえているので、名古屋都心部を結ぶ路線は利用不振により開港後1年あまりのうちに撤退。現在リムジンバスは名鉄と直接競合しない地域を中心に運行され、完全に役割を分担する形になっています。関空の場合は大阪駅発着路線を中心に都心発着のリムジンバスが健闘しているので、ここまで名鉄が圧倒的なシェアを握るとはちょっと意外でした。

太田川で河和線と合流。セントレア開港以前はこの河和線が本線格でしたが、今やその地位は大出世を果たした常滑線へ移りました。そして乗り心地をじっくり味わう間もなく、セントレアから24分で名古屋市南部のターミナルである金山に到着。特急以下の種別はここまで細かく停まっていくので、途中神宮前のみ停車のミュースカイのスピードは際立っています。名鉄特急の座席指定券(ミューチケット)は区間を問わず一乗車あたりの均一料金(350円/特定の条件を満たした乗り継ぎの場合は500円)なので、気が変わった時に備えて終点近くの犬山まで席を押さえてあったのですが、予定通りこの駅で下車することにしました。名古屋最大の繁華街である栄や名古屋城周辺の官庁街へは、この駅で地下鉄名城線に乗り継ぐのが便利です。

*現在2000系を使用する列車には、快速特急ではなく「ミュースカイ」という種別が別に与えられています。京成のスカイライナーのようなものですね。

目的地は大曽根なので、金山からはJR中央線に乗車。普通でも快速でも3駅です。しばらく名古屋を離れていたうちに、大曽根駅前にはゆりかもめやポートライナーのような高架が完成していますが、お目当ては他でもないこの高架の上を走る…!

(2005.10.25)


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