05/10/25 (8)リニモに乗ってみました
万博八草駅から愛知高速交通東部丘陵線、通称『リニモ(Linimo)』に乗車します。動力としてリニアモーターを用いる鉄道は日本でも既に実用化されて久しいですが、本当に浮き上がって走るタイプとしては常設営業路線として国内初。万博輸送の交通機関としても活躍しましたが、会期中は大混雑で試乗どころではないので、閉幕直後のこの時期を待っていたのでした。
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万博八草駅から愛知高速交通東部丘陵線、通称『リニモ(Linimo)』に乗車します。動力としてリニアモーターを用いる鉄道は日本でも既に実用化されて久しいですが、本当に浮き上がって走るタイプとしては常設営業路線として国内初。万博輸送の交通機関としても活躍しましたが、会期中は大混雑で試乗どころではないので、閉幕直後のこの時期を待っていたのでした。
お次はリニモの試乗へ向かいます。先月まで愛知万博が開催されていた名古屋市の東郊を目指すことになりますが、名鉄乗り放題のチケットを所持していることもあり、大曽根~尾張瀬戸間が未乗である名鉄瀬戸線を経由することにしました。前述のようにゆとりーとライン守山駅⇔瀬戸線守山自衛隊前駅間での乗り継ぎが最短コースではありますが、ここは「乗り鉄」の拘りです。
大曽根に到着し、その足で名古屋ガイドウェイバスの大曽根駅高架ホームへ移動します。2001年3月に専用軌道上を走行するバスシステムとして大曽根~小幡緑地間の6.5kmが開業した路線で、愛称は『ゆとりーとライン』。海外ではいくつか事例がありますが、日本では現在唯一ここだけのものです。
《ゆとりーとライン大曽根駅ホーム》
《中部国際空港駅・ホーム入り口》
改札を抜けてホームへ進むと、13時20分発の新鵜沼行き快速特急が既にホームで待機していました。使用車両は空港特急専用車両として新製投入された2000系車両で、愛称は『ミュースカイ』(「ミュー」は名鉄(Meitetsu)の頭文字のMをギリシャ文字に置き換えたもの)。2005年度のグッドデザイン賞を受賞し、期間限定で記念のステッカーが車体に貼付されていました。
というわけでセントレアの空港ターミナルビル内を一通り歩き回ってみます。中部国際空港は小牧市にあった名古屋空港の機能をほぼ完全に引き継いでおり、県営名古屋空港へ名称を変更した元名古屋空港に僅かに残ったコミューター路線を除き、名古屋発着便は国内線・国際線共にすべてこの空港へ移行しました。関西空港と同じ轍は踏まないというか、三空港がひしめき合って混迷を極めている関西とは違い、セントレアの方はこの空港一本にスッキリと集約した上に中部地方の身の丈に合ったコンパクトな造りになっており、なかなか好感が持てました。
鳥羽港出航から1時間半。知多半島西岸の沖合を辿ってきたフェリーですが、いよいよ中部国際空港の空港島が見えてきました。デッキに出て眺めていると、施設群越しに離着陸する旅客機が確認できます。やはり関空に比べると一回り以上コンパクトな印象でしょうか。
中之郷駅から線路沿いに鳥羽方面へ少しだけ戻り、鳥羽のランドマークである鳥羽水族館へ。といっても目的地はこの水族館ではなく、すぐ隣にある『伊勢湾フェリー』の乗り場です。今回の名古屋周辺乗り歩きのトップバッターは中部国際空港(セントレア)アクセス特急の『ミュースカイ』ですが、その中部国際空港へ海上空港らしく海からアクセスしてみようという趣向なわけです。フェリー乗り場の最寄り駅は中之郷ですが、特急が停車してJR参宮線も乗り入れる鳥羽駅からも、水族館利用客の為に海岸沿いのプロムナードが整備されているそうです。
カテゴリーに「III その他国内の旅」を新設しました。個別にカテゴリーを立てるまでもない超短期の宿泊を伴う旅(1~2泊程度)は、このカテゴリーに分類していきたいと思います。
またしても5年くらい前の話になってしまいますが、近年名古屋周辺で開業した新線に試乗しに行った記録です。普通の鉄道だけでなく、日本にここだけしかない珍しい交通システムも含まれ、なかなか実り豊かな小旅行となりました。
まずは鶴橋6時11分発の近鉄特急で一路、 賢島 を目指します。大阪から伊勢志摩方面行きの始発特急ですが、名古屋へ行くのに何で伊勢行きの列車に乗るんだ!?という種明かしは後にするとして… 福知山線の電車は5時過ぎにはもう走っているので、この出発時刻でも余裕で間に合います。
こうしてせっかく琴平までやって来ましたが、デイトリップなので今日中に大阪へ帰らなくてはなりません。というわけで金比羅詣は又の機会に回し、JRの琴平駅から直接岡山へ出ることにしました。琴電琴平駅からは歩いてすぐ。非常に豪勢な洋館風の駅舎ですが、駅名のネオンはちょっと品が無いような気がします。
《JR琴平駅・駅舎》
午後6時過ぎ、瓦町から琴平線で琴電琴平を目指します。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯にかかり、2面3線の琴平線・長尾線ホームはいっぱしの都市鉄道に相応しい活力に満ち溢れていました。
琴平線は2006年の長尾線改修工事完成まで、3路線で唯一18m級の大型車で運行されていた路線。32.9kmという群を抜く路線距離もさることながら、1926(大正15)年に琴平電鉄として開業した当初から直流1500Vで電化されており、ことでんの大黒柱とも呼ぶべき路線です。輸送量も多く、昼間時間帯の比較では長尾・志度両線の20分間隔に対し、高松口の区間列車を含めれば15分間隔で運転されています。
琴電志度駅も古い木造駅舎を持つ駅。ことでんのイメージアップ作戦の一環なのか、長尾駅と同様にことでんのイメージカラーである淡いブルーがあしらわれており、爽やかな印象を与えています。
《ことでん志度駅》
瓦町駅駅ビルに入居する高松天満屋(旧・コトデンそごう)を少しうろついた後、志度線乗り場へ向かいます。志度線はかつて高松築港への直通運転を実施していましたが、1994年にそれまで瓦町発着だった長尾線と入れ替わる形で中止となりました。現在は琴平線・長尾線ホームとはやや離れた場所に独立したホームが設置され、両者は動く歩道を備えた連絡通路でつながっています。
先発電車として待っていたのは、元京浜急行所属の30形(27・28)。なんと戦前生まれという「走る骨董品」です。本来ならば既に廃車となっているはずの形式ですが、琴電の経営破綻による投入計画の一時凍結の影響で、1編成2両だけが奇跡的に命をつなぐことになったそうです。それでも何時かは必ずやって来るXデー、残念ながら2007年に代替車投入を受けてとうとう鬼籍に入ってしまいました。
《1編成だけ残っていた30形》
長尾線の終着駅・長尾駅。旧・長尾町の中心駅で、2002年に「さぬき市」として周辺自治体と合併しています。電留線を除いては1面1線のホームがあるだけのとても小ぢんまりとした駅ですが、パステルカラーがワンポイントとして添えられた洋館風の木造駅舎が構えており、町の玄関口としての矜持を保っているかのようです。
《ことでん長尾駅・駅舎》
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