05/10/26 (2)豊橋の路面電車(後編)
井原から600mほど歩いて運動公園前駅へ。その名の通り、市民球場を併設した大型運動公園の目の前にある駅です。終着駅ですが、来た電車がそのまま折り返す棒線構造の電停になっていました。
《運動公園前駅・ホーム》
運動公園前発の電車は日中は14分間隔(豊橋駅前~井原間では赤岩口発着の電車と合わせて7分間隔)。しばらく電停で待っていると、折り返しとなる電車が入線してきました。
電車の車内。既に相当数が比較的車齢の若い車両に置き換えられている豊橋鉄道の軌道線ですが、やはりたまに乗るのならば年季の入ったチンチン電車です。
この電車で豊橋駅へ戻っていきますが、往路の車窓から眺めた豊橋市公会堂のあまりの壮麗さに心を引き寄せられ、この公会堂のすぐ前にある市役所前駅で途中下車してみることにします。
こちらがその公会堂。1931年に竣工したロマネスク様式の近代建築で、国の登録有形文化財にも指定されています。鷲の彫像などにみられる物々しさは、軍国主義を突き進んでいた時代の面影のようです。
市役所前駅にて。電線の地中化にあわせて架線柱がセンターポール化されており、空がとても広いです。
再び電車に乗り込み、豊橋駅へ戻ってきました。このまま真っ直ぐ名古屋を目指してもよいのですが、丁度名古屋方面行きの名鉄特急が出て行ったばかりなので、未乗の名鉄豊川線を乗り潰しておこうとJR飯田線で豊川へ向かうことにしました。ちなみに改札口は共通となっています(名鉄がJR駅構内を間借りしているため)。
飯田線は一日に2往復の特急を除けば、一時間に1~2本程度の普通電車が走るだけのローカル線ですが、豊橋の衛星都市である豊川までの区間には単行の“シャトル列車”が運転されています。ご存知の通り、平井信号場までは名鉄との共用区間なので、一時間に6本という枠を目一杯に遣り繰りして常に6両以上の列車を走らせている名鉄に対し、たった1両の電車で枠をひとつ消費するとは、名鉄サイドの立場に立ってみるとなかなか歯痒いものだなと感じます。
《豊橋-豊川間のシャトル列車(豊川駅到着後に撮影)》
既に何度も通っているこの共用区間ですが、殆どの列車にソッポを向かれる船町・下地の両駅に停車する電車に乗車したのは初めて。文字通り各駅に停まりながらも15分足らずで豊川に到着しました。
《豊川駅の橋上駅舎》
(2005.10.26)
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