05/10/26 (6)尾西線乗りつぶし
午後2時半過ぎに西桑名駅へ戻ってきました。この後、近鉄名古屋駅6時ちょうど発のアーバンライナーで大阪へ帰る予定なので、それまでの間、名古屋周辺の名鉄の未乗路線を落穂拾いしていくことにします。
近鉄で桑名から近鉄弥富へ移動し(急行ならば一駅6分)、徒歩でJRとの共同使用駅である弥富駅へ。海抜マイナス0.93m、輪中地帯の中にある日本で最も標高の低い地上駅です。地下駅を含めた日本最低所の駅は、新線の開通に伴って次々と変遷していきましたが(私が子供の頃は総武快速線の馬喰町駅でした)、「地上駅」という括りならば当駅がずっとその座に就き続けていることになります。
《JR(+名鉄)弥富駅駅舎》
《駅名板と「地上で日本一低い駅」の看板》
弥富駅ホームにて。木曽川の堤防を駆け上がっていく線路が見え、当駅の低さを実感します。
JRの駅に間借りした名鉄弥富駅から尾西線の電車に乗車(弥富~津島間が未乗区間)。名古屋へ直通する列車ですが、JR関西本線や近鉄よりも大幅に遠回りとなるため、この辺りでは日中30分間隔の単なるローカル線です。隣の五ノ三駅との間には、市街地の中にありながら2006年に廃止となってしまった駅(弥富口駅)までありました。
佐屋からは毎時2本→6本と大幅に本数が増え、津島からは津島線へ。この路線のダイヤは全国的にも極めて珍しい形態を取っており、上り(須ヶ口方面)は毎時準急2本・普通4本なのに対し、下り(津島方面)は普通6本のみの運転(日中での比較)。通常、種別も含めて上下では対称となるのが当たり前なのですが、どういう意図があるのかこのような摩訶不思議なダイヤとなっています。
須ヶ口で名古屋本線の岐阜方面行きに乗り換え。目的地の名鉄一宮へは津島で尾西線の一宮行きに乗り継ぐ方が若干早そうなのですが、弥富で乗った電車がパノラマカータイプの車両なのでそのまま乗ってきてしまいました。優等列車だけでなく支線系統のローカル列車にさえ豪華仕様の車両が充当されるというのが、名鉄ならではのオモシロさです。
《須ヶ口での待ち合わせ中に出発していった普通岐阜行き。この車両も転換クロスシート車です》
須ヶ口での待ち合わせ時間が結構長かったのですが、弥富から1時間弱で名鉄一宮へ。ここから尾西線のもう一つの未乗区間である名鉄一宮-玉ノ井間の乗り潰しへ向かいます。弥富から玉ノ井までが一本の路線なのですが、運転系統は津島と名鉄一宮で3分割され、玉ノ井を発着する列車で一宮を越えて運転されるものは一本も存在しません。
というわけで、全長5.6kmという盲腸線のような“玉ノ井線”に乗車。2両編成の車内に帰宅客をたっぷりと詰め込み(またしても某中学の生徒と乗り合わせたり…)、10分足らずで終点の玉ノ井に到着しました。現在は駅集中管理システム導入に伴って小さな駅舎が出来ていますが、当時は直接ホームへ入れる完全な無人駅でした。きっぷも駅前の商店で委託販売されていたそうです。
《(上2枚)玉ノ井駅(2005年当時)》
駅前にて。自転車置き場…というより自転車捨て場ですかね。
名鉄一宮-玉ノ井が一閉塞なので、往路の電車でそのまま折り返します。往きとは打って変わってガラガラの電車に揺られ、一宮へ。本当はもう少し他の路線を乗り回したかったのですが、アーバンライナーの発車時刻までに乗って帰ってこれる路線が無さそうだったので、ちょっと早いですが名古屋駅へ戻ることにしました。
(2005.10.26)
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