タイ (1-4)さあ、街へ
というわけでホテルを出て本日最初のイベント、マハーチャイ線の始発駅であるウォンウィエンヤイ駅へ向かう。このルブア、最高級ホテルということでタクシーで乗り付けて出掛ける時にはまたタクシーで…というアクセス・イグレスが主流らしく、歩行者はロビーへの取り付け道路の隅っこをせせこましく歩く。チェックイン時にもスタッフに「BTSの駅から歩いて来られたのですか?」とわざわざ問い掛けられたこともあり、どうも私のようなバジェット・スタイルはここでは少数派らしい。尤も、徒歩で出入りする宿泊客自体は特段珍しいものではないが。
《ステートタワーの正面玄関。まさに城!》
再び大通りの横断歩道へ。時刻は9時前、ホテルへ向かう際に居た交通整理の警官の姿はもう無くなっており、今回は自力で渡らなければならない。三叉路になっているため交通の流れはやや複雑だが、じっと様子を観察しているうち、目の前を横切る車の列が途切れた刹那。横にいた見ず知らずのおっちゃんが「今だ!」とタイミングを指示してくれる。コップンカップ!
荷物から開放されたこともあり、一度目はただ通り過ぎるだけだった沿道の風景も、今回はじっくりと眺めながら駅へ。大通りらしく路線バスも多数行き交っているが、もう何十年も現役で走っているような古びた非冷房のバスがまだまだ主力として活躍しているようで、全ての窓を開け放ちながら疾走している。系統番号1のバスもこの通りを走っており、結局チャレンジする機会は無かったのだが、目の前を通る度についつい関心をそそられてしまう。
《(上2枚)沿道の風景より》
ぷらぷらと歩いてサパーン・タクシン駅へ。既にラッシュアワーのピークは過ぎており、駅構内もゆったりと人が流れている。
《サパーン・タクシン駅入り口》
このスカイトレイン、都市鉄道らしく全線複線電化であるが、用地の関係なのかサパーン・タクシン駅構内「だけ」は1面1線の単線区間となっている。その為朝夕の運行密度の高い時間帯はこの手の鉄道では非常に珍しい、「駅手前で信号待ち」という場面が繰り返され、ホテルのバルコニーからもこの様子を見ることが出来た。また、ホームの混雑緩和のために上下線で停車位置を前後にずらすという措置も取られているが、重複部分が4両中3.5両分位あるので大して意味を成していない。
ホームに上がると先発列車は逆方向の列車だったので、まだスカイトレインの車両の写真を撮っていなかったこともあり、早速パチリ。このホーム、幹線道路の上下線に挟まれて配置されているため、御堂筋線の地上区間や北大阪急行の駅のようだ。
後日撮影したホームの端からの写真。本来右側の線路をそのまま走ってくるはずの電車が、左側の線路へ転線する直前の場面である。
【動画】サパーン・タクシン駅(Saphan Taksin)へ入線するスカイトレイン車両
ウォンウィエンヤイ行きの電車に乗り込むと、すぐにチャオプラヤー川に架かる橋を渡って右岸へ移る。サパーン・タクシン~ウォンウィエンヤイ間の2駅は2009年に新規開業した区間である。5分もかからず現在の終点・ウォンウィエンヤイに到着。
《BTSウォンウィエンヤイ駅ホーム》
目指すマハーチャイ線のウォンウィエンヤイ駅へはここから徒歩で10~15分ほど。高架駅から歩道に下りると、マハーチャイ線からの乗り換え客とおぼしき人々が波のようにこちらへと押し寄せてきており、沿道には彼らを当て込んだ朝食売りの出店が並んでいる。何故か日本語で「サンドイッチ」と書かれた店まで。
《BTSウォンウィエンヤイ駅前の風景》
駅までの道のりは一度右折するだけで単純だが、またしても行く手を塞いだのが信号のない横断歩道。しかも今度は片側3~4車線とルブア前の通りとは段違いに太く、どうしたものかと案じていると、私と同様にこの通りを渡ろうとする地元民の姿。ここはこの「師匠」についていくのが賢明だ。やはり慣れた人、全く危なげなくこの通りを渡り切り、あとは駅方向へ歩いていくだけである。
《もうすぐ駅》
【追記】
タイ国鉄ウォンウィエンヤイ駅前には大通り(タークシン通り)をまたぐ歩道橋がありますので、BTSから乗り換える場合は大通りを渡らずにそのまま北上してください。
(2011.12.09)
« タイ (1-3)“白い巨塔”にチェックイン | トップページ | タイ (1-5)マハーチャイ線・Part1(ウォンウィエンヤイ駅にて) »
« タイ (1-3)“白い巨塔”にチェックイン | トップページ | タイ (1-5)マハーチャイ線・Part1(ウォンウィエンヤイ駅にて) »
コメント