タイ (3-3)スアン・パッカード宮殿・その2
続いて第1展示館から第8展示館を見て回ることにする。これらは宮殿の本館にあたる、8棟の高床式の建物内に設けられており、互いに2階部分の空中回廊によって連結されている。建物内は土足禁止となっており、ビニール袋を手渡され、靴は持って入ることになる。
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続いて第1展示館から第8展示館を見て回ることにする。これらは宮殿の本館にあたる、8棟の高床式の建物内に設けられており、互いに2階部分の空中回廊によって連結されている。建物内は土足禁止となっており、ビニール袋を手渡され、靴は持って入ることになる。
入り口から敷地内へ。いきなり順路を間違ってしまったようで、おじさんが「こっちだよ!」と手招きしている。手荷物は受付のロッカーに預けるようになっているが(使用料は無料)、カメラだけは持って入ることができる。入館料は100B(250円)。日本語のパンフレットも用意されている。
《スアン・パッカード宮殿 入り口》
12月11日、日曜日。言うまでもなく、今日も晴天である。この日はフアラムポーン駅14時45分発の夜行特急列車でマレーシアのバターワースへ向けて出発するが、午前中を使ってスアン・パッカート宮殿というタイの伝統的家屋の博物館を見学に出掛けることにする。当初はスクムウィット地区にある、19世紀中盤にタイ北部で建てられた家屋を移築した博物館、「カムティエン・ハウス」を訪ねる予定で、こちらの方が建物が古くて見応えがありそうだったのだが、生憎今日はお休み。それはまぁともかく、午前中はこの宮殿の見学で潰れてしまいそうである。
バルコニーから日没を見届けた後、再びホテルを出てサパーン・タクシン駅方面へ。駅のすぐ北側にある『ロビンソン(Robinson)』という名前のデパートの中に入る。ここの最上階に目指すタイスキ屋さんがあるのだ。タイスキとは「タイ風すき焼き」の略称。といってもこれは日本でしか通じない和製語で、現地では「スキー」と呼ばれている。
ワット・スタット(Wat Suthat)に到着。こちらも先代の国王であるラーマ1世によって建立された、非常に格式の高い寺院である。西側の入り口から入ると、食べ物の出店が出ていて学校帰りらしい小中学生が群がっているが、またしても値札が出ていない。ワット・ポーと同じく無料配布なのだろうか。
ワット・ラーチャボピット(Wat Ratchabophit)に到着。1869年にラーマ5世(在位1868-1910年)によって建立された寺だそうだ。「タイ (1-12)Bangkok, High and Low」の記事で、先代の王がタイの植民地化を阻止するのに大きな役割を果たしたという逸話を紹介したが、その国王こそがこの人。抜本的な改革によって国の近代化を推し進めた稀代の賢王として、現在でもプミポン国王と並んで国民の間では非常に人気が高く、肖像画があちこちに飾られているとのことである。
《ワット・ラーチャボピット 入口》
船着場の食堂を出て、まずはワット・ラーチャボピットを目的地に定めることにする。ワット・ポーの敷地の北辺を走るタイワン通り(Thai Wan Road)をずーっと歩いていくと、やがて大通りの交差点の角にサラーンローム公園(Sararom Royal Park)という緑豊かな公園が見えてきた。
《サラーン・ローム公園 入り口付近にて》
ワット・ポーを後に、チャオプラヤー川の対岸にあるワット・アルン(Wat Arun)へ向かう。向こう岸へ渡る渡し船の乗り場はエクスプレス・ボートの船着場に隣接しており、船賃はたったの3B(8円)。こちら側の船着場に窓口があり、行きも帰りもこちらで船賃を支払うことになる。
《渡し船の船内の様子》
ワット・ポー(Wat Pho)から王宮エリア観光のスタート。以前の旅行記でも何度か書いているように、私は宗教施設全般にはそれほど関心がなく(というか宗教自体が大嫌いなので。もちろん訪れるからには敬意は払っていますし、教養としての興味はまた別の話です)、日本からはメジャーな観光国であるタイに長らく足が向かなかった大きな理由でもあるのだが、やはりバンコクに来たからには幾らなんでもここを外す訳にはいかないので。入場料は50B(125円)である。何はなくともまずはこのお寺の目玉である寝釈迦を見に行くことに。入り口からはすぐの場所にあり、奈良の大仏のように屋内におわせられる。
《(上2枚)寝釈迦のご尊顔》
というわけでオーリエンテン船着場から今日最初の目的地、ワット・ポーの最寄りであるター・ティアン(Tha Tien)船着場までエクスプレス・ボートに乗船する。今回の旅で初めてチャオプラヤー川の畔に立ったのだが、ずっと気になっていた大洪水の件。この時期既にバンコク中心部に関しては安全宣言が出ていたものの、バンコク北部からアユタヤ方面にかけてはまだ水が引いておらず、これらの地域から水が流れ込むチャオプラヤー川は水位が上昇しているはず。ということで水辺に土嚢が累々と積み上げられているのでは…と予想していたのだが、意外なことにそのような異変を実感させる事象は全く見当たらない。バンコクを訪問するのは今回が最初なので平常時と比較できるわけではないのだが、至って穏やかな川の流れである。
《オーリエンテン(Oriental)船着場》
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