マレーシア (3-8)マラッカ旧市街その3(サンチャゴ砦/セント・ポール教会)
オランダ広場からコタ通りを半周し、丘の南側の「サンチャゴ砦(Porta de Santiago/A Famosa)」へ。マラッカを最初に植民地としたポルトガルによって建てられた堅固な砦で、当時街をぐるりと取り巻いていた城壁のうち、現在まで残る唯一の遺構となっている。
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オランダ広場からコタ通りを半周し、丘の南側の「サンチャゴ砦(Porta de Santiago/A Famosa)」へ。マラッカを最初に植民地としたポルトガルによって建てられた堅固な砦で、当時街をぐるりと取り巻いていた城壁のうち、現在まで残る唯一の遺構となっている。
チャイナタウンをざっと歩き、1時間ほど前にバスターミナルからの市内バスで到着したオランダ広場(Dutch Square)へ戻ってきた。真ん中には時計塔が立っており、その周囲をムラカ・キリスト教会(Christ Church Melaka)やスタダイス(Stadthuys)といったシンボリックな建築物が取り囲む、マラッカ旧市街の中心である。
《西側から見たオランダ広場。右の建物がスタダイス》
というわけでマラッカの旧市街探検に出発。下の2枚の写真はホテルの前を走るトゥン・タン・チェン・ロック通りで、先述のようにプラナカンの邸宅が多く残る風情のある通りなのだが、残念なことに交通量が多く歩道らしい歩道もないため、邸宅の美しい外観を眺めながらのんびり歩かせてはくれない。西向きの一方通行なので交通の流れ自体はスムーズなのだが、バイパス道路への誘導が上手くいっていないため、狭い通りに観光客と通過交通が錯綜するという状態に陥ってしまっている。チャイナタウンはマラッカで一、二を争う観光資源であるわけだし、ここは自動車に若干遠回りを強いることになったとしても、通過するだけの一般車の流入は制限すべきだろう。
マラッカ編の初回なので、ごくごく簡単ではありますがマラッカの歩みについて。
昨年の3月に阪急京都本線にデビューした観光列車、『京とれいん』に試乗してみました。運行開始からもう1年以上経っていますが、私が京都へ行く際は9割以上がJR利用なので、なかなか巡り会う機会がありませんでした。阪急沿線の鉄道好きならば最低でも一度の試乗は義務だと考えていたので、今回ようやく、というわけです。
『京とれいん』は土曜・日曜・祝日のみの運転。1編成だけなので、2時間サイクルで大阪梅田~京都河原町間を1日4往復しています。滅多にないことですが、車両の不具合や全般検査の際には一般車両で運転されますのでご注意を。
マラッカの総合バスターミナル、「Melaka Sentral」。今のところ鉄道駅のないマラッカで、公共交通のハブ機能を担うターミナルである。マレーシア国内でも屈指の規模のバスターミナルということで、館内には飲食店から服飾、雑貨、そして携帯電話のショップまで、何でも一通り揃いそうな商店街が構成されている。
マラッカには鉄道の駅がないため、クアラルンプールからは路線バスで移動することになる。KLセントラル駅からだとまず電車で郊外のバスターミナルへ、高速バスでマラッカのバスターミナルに向かい、ここから更に中心部へ市内バスに乗り継ぐことになる。
Kuala Lumpur City Centre、通称KLCCと呼ばれる地区にやって来た。発展著しいクアラルンプールでも特に高層ビルが集積する、KLの新都心である。元々は競馬場だった場所(旧イギリス植民地らしいですね)の跡地を再開発したものなのだとか。
旅行6日目の朝。昨日はKL到着直後から夜までずっと雨だったが、今朝は気持ちの良い青空が広がっている。開業からまだ10年のKL中央駅ということで、駅周辺はトンテンカンとビルの建設ラッシュ。高層階の部屋から見渡すと、クアラルンプールの街が丘陵地帯につくられていることがよく分かる。
KLセントラルの北隣にあるクアラルンプール駅。2001年にKLセントラル駅が開業するまで、クアラルンプールの中央駅の役割を担っていた。似通った名前の駅が並存しているので混乱を招きそうだが、日本で例えるならば鹿児島中央駅と鹿児島駅のような関係である(但しクアラルンプール駅の方が都心部に近い)。中央駅の役割を譲った現在でも、KLからイポー方面へ向かう優等列車はすべてこの駅に停車している(私も前述したように一度通過している)。
マレーシアの首都・クアラルンプールへの第一歩は、ここKLセントラル駅(KL Sentral)から始まる。バンコク・フアラムポーン駅と並ぶ東南アジア最大級の鉄道駅であるが、フアラムポーン駅が中・長距離路線主体のターミナルで、国内各地方とのゲートウェイとしての機能が主なのに対し、ここKLセントラル駅は市内交通と近郊路線の結節点という性格が強い。発着するのはKTM(インターシティ・ETS・コミューター)、空港連絡鉄道(KLIAエクスプレス・KLIAトランジット)、LRTクラナ・ジャヤ・ライン、KLモノレールの計4路線。朝から晩まで人通りが絶えることのない、大変賑やかな駅である。ちなみにここクアラルンプール、地名としては長ったらしい名前なので一般的に「KL(ケーエル)」の略称が使われるが、PCでの文字入力だとユーザー辞書が使えるため、ここでは今後もそのままクアラルンプールと記述することにする。
【追記】…と書きましたが、やっぱりKLと短縮できるのは便利なので併用することにします。
イポーはペラ州の州都。タイピンと同様に過去にスズの採掘基地として繁栄を極めた街で、現在でもクアラルンプール首都圏・ジョホールバルに続くマレーシア第3の都市圏(第4の都市と記載している文献もあるが、ペナン州を都市として統計に入れるかの違いなので、どちらも正解)である。イポー駅の駅舎はムーア建築の豪壮な構えの建築で、この駅自体がこの街の観光名所になっているそうだが、今回は列車の中から眺めるしかなさそう。
《イポー駅ホーム》
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