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2012.06.13

マレーシア (4-3)KLへ帰ろう

オランダ広場で17番のバスを待つ。運行間隔がどれ位の頻度なのかは知らないが、バス停の横に腰を下ろすや否や、すぐにバスが到着した。昨日のバスはオンボロだったが、今度は新型の冷房車。運転手に「Melaka Sentral」と告げて乗車券を購入する。冷房車ということで、運賃は往路の5割増となるRM1.5。

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往きはバスターミナルから10数分で到着したのだが、かたやコチラはマコタ・パレードから東の新市街へ進み、また戻ってきてマラッカ川の河口を渡るバイパス道路へ。橋の上からは丘のてっぺんに佇むセント・ポール教会がよく見える。川を渡るとチャイナタウンの西側をかすめたのだが、ついさっき歩いたばかりの見覚えのある場所だったので、ちょっとビックリ。もし分かっていたなら、ここから乗車すれば大幅に時間を短縮できそう。

その後もやたら一方通行の多いマラッカの街を市中引き回しの刑のようにうろちょろし、30分位掛かってバスターミナルへ辿り着く。到着直前に車窓からイオンのショッピングセンターが見えたのだが、自宅の近所にあるそれと瓜二つの建物だったのには思わず苦笑。日本国内だけでなく、進出先の海外まで均質化させるつもりですか。

長距離バスの出札窓口へ向かうと、「クアラルンプール?」と呼び込みが声を掛けてきたので、まぁ会社はどこでもいいや、とそのままチケットを購入。往きよりも20センだけ安いRM12だった。既に入線しているバスに乗り込むと、なんと乗客のほぼ全員がインド系。こんなに高密度に集うインド人、しかもその中に身を置くという体験はさすがに初めてのことである。

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《インド系だらけのKL行き高速バス》

幸いにも(?)西洋人夫婦の旅行者がこの中に加わり、Melaka Sentralを出発。こちらのバスも3列シートで、運転手さんが「空いてるから好きに座っていいよ!」と親切に仰ってくれたので、お言葉に甘え2列分を使ってゆったり。車内にはお香のかおりが漂っており、多民族社会の片鱗も見当たらない完全なるアウェー状態である。

往きはノンストップで走り抜けたKL-マラッカ間だったが、このバスは道半ばとなる高速のパーキングエリアでトイレ休憩。iPodから流れる音楽をBGMに単調な車窓をぼんやりと眺めながら進み、2時間弱でTBS到着。

ここからKLセントラル駅へは往きに使ったKLIAトランジットの他にKTM Komuterも利用できるため、変化を付ける意味でこちらの方を選択。運賃はRM1と、KLIAトランジットの4分の1で済むのが魅力である。あくまで運賃面では、ね…。

こちらの写真はTBSから鉄道駅への跨線橋の上から撮影したもの。複線電化の3路線が通じているが、いずれの路線も軌間と集電方式の組み合わせが異なるのが面白い。(左からKLIAトランジット:1435mm/架線集電、KTM Komuter:1000mm/架線集電、LRTアンパン・ライン:1435mm/第三軌条集電の順)

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ホームのLED案内装置に表示された発車時刻は20分くらい先で、「またどうせテキトーなんでしょ」と疑って掛かっていたのだが、こういう時に限って定時到着となるのだから困ったもの。実はこの駅に発着する電車は昼間30分間隔で、とても都市鉄道とは思えないような頻度。待っている間に隣のホームからKLIAトランジットがKLセントラルへ向けて出発していき(こちらも30分間隔ですが)、「あれに乗ればもっと早く着けたのに」と後悔してみても後の祭りである。

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《KTM Komuterのバンダル・タシク・セラタン駅ホームにて》

入ってきた電車はただでさえ本数が少ない上に3両編成、しかも中間の1両は女性専用車なので、必然的に両端の車両の混雑には拍車が掛かる。もしマリー・アントワネットがこの場に居れば、「3両で混むなら6両にすればいいじゃない」と喝破してくれるに違いない。

車内は冷房の効きが悪く、しばらく屋外のホームにいる間に流れ出た汗が全く引かない。そのうえミッドバレー駅を出た辺りで突然電車が止まってしまい、そのまま数分動かなかったというトラブルまで(車内放送が入ったものの、マレー語なので原因は分からず)。そんな訳で3駅だけの区間に20分もかかってしまった。一体どれだけヘタレぶりを発揮すれば気が済むのか、KTM。

そんなこんなでKLセントラル駅からル メリディアンヘ。KLから日帰りでも行けるマラッカだが、それでもホテル⇔ホテルのドアツードアで往きは3時間強、帰りは4時間を要してしまった。まずキャスターバッグをピックアップし、再びチェックイン。担当したのは一昨日の「忘れてました」の姉ちゃんだったが、こちらもオトナなのであくまでポーカーフェイスを貫く(笑)。今回も高層階の部屋で、前回とは逆の北西向き。部屋の配置も鏡写しとなっている。

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ホテルに到着した直後からまたしてもシャワーの洗礼。自分は決して雨男ではないはずなのだが。まだ昼食を取っていないため、KLセントラル駅のレストランで『ラクサ(Laksa)』を注文。米を原料とした麺を酸味の強いスープに入れた料理だ(スープの味は地域によって様々)。

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食事を済ませたら、そのままクアラルンプール観光のパート2へ出発である。

(2011.12.15)


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