マレーシア (4-6)クアラルンプールのチャイナタウンにて
KL発祥の地を望む橋から川の左岸を南下していくと、程なく「セントラル・マーケット」というショッピングセンターの前に出てくる。英国統治時代の1888年に生鮮食品市場として開業した建物で、現在はマレーシアの民芸品を扱ったショップが多数入居していることで知られている。
《セントラル・マーケット 外観》
中を少しだけ探検してみたが、近代的かつ無国籍な都市に変貌を遂げたクアラルンプールで、昔ながらのエスニックな雰囲気を味わうにはぴったりな場所のようだ。蛇足だが、ここのトイレにもやはりトイレットペーパーは無かった。
このセントラル・マーケットの周りには、20世紀前半頃に建てられたショップハウスがまとまった数で残っている。
更に南へ進み、クアラルンプールのチャイナタウンへ。世界各地の大都市によくある露店街で、特にKLならではの特色があるわけでもなさそう。メインストリートのプタリン通り(Jalan Petaling)は屋根のかかったアーケードになっており、今日のような雨の日でも傘を差さずに歩けるのは助かる。またここはクアラルンプール随一の安宿街でもあり、バックパッカーの姿を多く見掛ける。
チャイナタウンの一角にある、ガイドブックにも掲載されている雲呑麺の店に入ってみた。お値段はRM6(150円)。可も不可もなく、という感じでした。
こちらはマレーシア風のしゃぶしゃぶ、「スチームボート」の屋台。見たところタイのタイスキに似ているような印象だ。
こちらはフードコートです。
屋台の果物屋さんでイエローマンゴーを買い食い。どれを選んでも一袋RM1.2(30円)の明朗会計である。
チャイナタウンの西側には、スリ・マハ・マリアマン寺院(Sri Maha Mariaman)という、マレーシア最大のヒンドゥー寺院がある。多民族社会のハーモニーはマラッカだけの専売特許ではないようだ。マスジッド・ジャメと異なり異教徒・無宗教の観光客も内部見学が可能なので、少しお邪魔させて頂いた。館内は土足禁止となっており、入口で番号札と引き換えに靴を預かってもらう形になる。
雨天なので足の裏がビチョビチョになってしまうのが若干ストレスだったものの、初めて触れるヒンドゥーの世界を体感して外へ出て来ると、時刻は午後6時半。正直な所それ程充実していたとは言えないチャイナタウン散策だったが(私がモノや食べ物に執着しないタイプだからなのかもしれませんが)、それでもたっぷり2時間を過ごしていたのだった。
KL中心部の見所としては他に「ブキッ・ビンタン」という繁華街があるのだが、依然降り続く雨のせいで面倒臭くなってしまい、少し早いが今日の観光は切り上げることに。至近のLRTパサール・スニ駅から一駅だけ電車に乗ってホテルへ戻る。
《今夜の部屋の窓からの夜景》
明日はマレー鉄道でシンガポールへ入国し、いよいよマレー半島縦断の完結となる。マレーシア最後の夜はこうして静かに更けていくのであった。
またしても、今回の企画の趣旨を根底から覆すような悶着が起こるとも知らずに。
今日の歩数カウント:19,083歩
(2011.12.15)
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