フランス2013 (1-4)リュクサンブール公園でRelax Time
サン・シュルピス教会から南下し、北西側の入り口からリュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)へ入場。パリ市内では最大の面積の公園で、右岸のチュイルリー公園と双璧を成す存在である。開園時間はおおむね日の出から日没までとなるが、日の長いこの季節、午後6時でもまだ真昼のような明るさだ。
《(上2枚)リュクサンブール公園・北西エリアにて》
旅に出ると大抵どこかで「ああ、来て良かったな」と感慨を覚える瞬間が訪れるのだが、今回の旅ではそれがいきなりこの場所。パリジャン・パリジェンヌの憩いの場というが、他のメジャーな名所と違って観光客の姿が目立たないせいか、リラックスして散策を楽しむことが出来た。敷地と同様に道幅も広く、関西出身の私は「あれ、ここって京都御所?」なんて。
さて、この公園には世界一有名なあの女神様がおわせられるのだが、それがコチラ。
ニューヨークにある自由の女神はアメリカの独立100周年を記念してフランスから寄贈されたものだが(正確を期すならばフランスのフリーメイソンからアメリカのフリーメイソンへ)、実はこの彫像、その原像となったもの。世界中に無数に存在するレプリカではあるが(お台場にもありますよね)、本家の誕生以前から存在するものとしてはこれが世界で唯一である。ニューヨークは未訪問なので本家の彼女にお会いしたことはないのだが、こちらの方が近づいて見れるだけあって細かいディテールの観察には向いているかも。実はパリ市内にはあと二つ、自由の女神のレプリカが存在するのだが、そのうちの一つを後日見に行くことになる(物好きやな)。
自由の女神像から少し東へ歩くと、マリオネットの劇場がある。日曜・水曜は一日2回、土曜は一日3回の上演となっており、地元の子供たちに大人気なのだとか。日本にもアニメや戦隊・ヒーローものなど世界に誇るコンテンツは多いが、このように大資本に属さない(直截な言い方をすると金儲けを第一の目的としない)素朴なエンターテインメントがしっかり根付いているという話を聞くと、なんだかとても頼もしく思える。中世のフランスで誕生したこのマリオネット、明日訪れる街がそのふるさとなのだが、その街でのお話はまた後ほど。
《こぢんまりとしたマリオネット劇場》
ここから北東方向へ歩いていくと、現在フランス議会上院(元老院)の議事堂として使われているリュクサンブール宮(Palais du Luxembourg)が見えてくる。
公園の中心軸はこの宮殿の建っている場所から南方向へ延びており、フランス十八番の美しいシンメトリーを描いている。この日の最高気温は出発前にチェックしてきた予報どおり20度Cを超え、絶好の日向ぼっこ日和だ。
ジェラートをなめつつベンチで小休止。ドイツでは1ユーロしなかったが、パリでは2.5ユーロとやっぱり高い。
公園内を東のエドモン・ロスタン広場(Place Edmond-Rostand/RER-B線リュクサンブール駅前)へ抜けると、ブラスバンドの路上演奏会に遭遇。荒削りだけれども、元気で良いです。
《ABBAの「Gimme! Gimme! Gimme!」を演奏中》
公園の柵の外側では、今年で第100回大会を迎えるツール・ド・フランスの写真展が開催中。言わずと知れた自転車ロードレースの最高峰で、NHKBSで毎年ダイジェストが放送されているが、ルールでガチガチに固められていない人間味溢れるレース展開に私も魅力の一端を感じたもので。
エドモン・ロスタン広場からスフロー通り(Rue Soufflot)越しにはパンテオンが真正面に眺められる。これからあの建物の下まで歩いて行くことに。
(2013.04.15)
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