オランダ (2-4)アルクマール旧市街・その2
旧市街東端から、街の南側を走る運河に沿って西へ向かう。ここまで来ると観光客もすっかり居なくなり、時折運河クルーズの船が通過するのみである。
« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »
旧市街東端から、街の南側を走る運河に沿って西へ向かう。ここまで来ると観光客もすっかり居なくなり、時折運河クルーズの船が通過するのみである。
チーズ市見学後は旧市街の散策に移るが、構成の都合上、ヴァーフ広場到着前に歩いたパートもこちらでまとめてご紹介。駅から歩いてきてまず最初に目に飛び込んでくるのが、旧市街の西端に建つ聖ローレンス教会(Grote of St. Laurenskerk)である。
駅から徒歩でアルクマールの旧市街に入り、メインストリートを抜けてヴァーフ広場(Waagplein)へ。3月末から9月頭の毎週金曜日、午前10時から開催されるチーズ市の会場である。1593年(※諸説あり)に始まった伝統的な市をそのままに再現した、言わば無形文化財。開始15分前に到着したのだが、広場の周りには世界中から集った見学者の人垣が幾重にも出来ている。
オランダ2日目の朝。ヨーロッパへ来てからというもの毎晩真夜中に目が覚めてしまい、それから朝まで浅い眠りしか取れない、というリズムが延々と続いているのだが、ゆうべもそんな感じだった。今のところ体に不調は出ていないので、あとは日中睡魔に襲われないことを願うのみである。
ロッテルダム中央駅に戻ってきた。列車に乗り込む前にちょっとやっておきたい事があるので、コンコースのエキナカを探していると… おっ、やっぱりありました。オランダ名物クロケット(Kroket)の自動販売機。日本のコロッケの原型といわれているもので、こちらではちょっと小腹が空いた時につまむようなファーストフードとして親しまれている。
《クロケットの自動販売機。他にハンバーガーなども購入できる》
キンデルダイクの次は、遊覧船に乗ってロッテルダム港巡りである。中学や高校の地理で必ず名前が出てくる欧州最大の貿易港ということで、習って以来別称である「ユーロポート」という単語がずっと頭の片隅に残っており、オランダを訪れるチャンスがあれば一度この目で見てみたいと考えていた。また、ロッテルダム港が私の出身地の神戸港と姉妹港だという縁もある。
♪Windmill, windmill for the land… ということで、風車エリアのさらに奥へと歩いていく。観光バスの皆さんは時間の制約があるためか、内部見学の出来る風車から先へは足を進めないようだ。遊覧船で水上から風車群を眺めることもできるが、今日は運航されていなかった模様。まあ、この風の中だしね…。
船着場から少し歩いて、ビジターセンターが構える観光エリアの入り口へ。ここにバス停があり(Kinderdijk, Molenkade停留所)、ちょうどロッテルダムからの路線バスが到着したところ。観光客がぞろぞろと降りてくる。
水上バス20系統 Rotterdam Erasmusbrug(11:00) → Ridderkerk De Schans(11:27)
トラムWillemsplein停留所のすぐ目の前が水上バスの乗り場。ここからドルドレヒト行き20系統の水上バスに乗って新マース川を遡上していく。東京や大阪のそれは観光路線の色彩が濃いのに対し、こちらは純粋な生活路線。船着場には到着までの残り時間を表示する出発案内板が設置されていたり、船の側面にもLED方向幕が付いていたりと、都市交通機関の一種として鉄道や路線バスと隔たりなく利用できるようになっている。今の時間は30分間隔で運航されており、私が船着場へ到着するのと同時に11時00分発の便が入ってきた。
初めてのオランダの旅の第一歩はスキポール空港でもアムステルダムでもなく、オランダ第二の都市であるロッテルダムから。といってもオランダの土を踏むのは今回が最初ではないのだが、その前回訪問時は2月。冬のどんよりとした風景の記憶しかインストールされていなかったため、春到来後の今回はまるで別の土地にやって来たかのような感覚がある。
ということで列車はオランダへ向けて再出発。南駅を出ると都心部を抜ける地下線に入り、地下駅のブリュッセル中央駅(紛らわしいですが駅名の由来は北駅と南駅の中間にあるからで、実質的なターミナル機能は南駅が受け持っています)、そして地下線を出たところがブリュッセル北駅。在来線のインターシティは停車するが、高速列車のThalysとICEは通過となる。
パリ北駅を出発したThalysは、他のTGV路線の例に倣って高速新線の入り口まで在来線を進んでいく。すれ違う近郊列車も朝のラッシュアワーで混雑しているに違いない。車内アナウンスは沿線の公用語であるフランス語・オランダ語、そして英語の三ヶ国語で同じ内容のものが繰り返されるため、必然的に放送は長くなる。ドイツのケルン発着の列車だと、やはりドイツ語が加わって四ヶ国語になるのだろうか。英語はイギリス英語が使われており、停車駅の案内でも「calling at...」とあまり馴染みのない言い回しが。
4月18日、木曜日。列車の出発時刻が早いので用心して目覚ましを二重にかけておいたが、無事に予定時刻の5時40分に起床。身支度と荷詰めもスムーズに終わったのでしばらくテレビでも見て過ごし、6時半前にチェックアウトする。ご主人が「出発前にコーヒーでもいかがですか」と勧めてくれ、お言葉に甘えたので実際にホテルを出たのは更に10分後となった。なかなかナイスステイでしたよ、オテル・ショパン。
まもなく夜明けを迎える街を歩き出し、メトロ8号線と4号線を乗り継いでパリ北駅へ移動。距離は大したことないが早朝なので双方とも運転間隔がやや開いており、万一のトラブルを考慮してかなりの余裕をみておいたつもりが、駅に到着したのは列車の発車30分前だった(コーヒーの件もありましたが)。
最近のコメント