オランダ (6-2)スヘーフェニンゲンの海岸で
スヘーフェニンゲン(Scheveningen)はオランダを代表するビーチリゾート。トラムを下車すると、メインストリート沿いにホテルやレストラン、カジノなどの娯楽施設が軒を連ねる風景が目に飛び込んでくる。日本人にとっては「世界の珍地名特集」のような企画のレギュラーメンバーとしてお馴染みかと思われるが、実際の発音を耳にしても「スケベニンゲン」にはちょっと聞こえづらい。
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スヘーフェニンゲン(Scheveningen)はオランダを代表するビーチリゾート。トラムを下車すると、メインストリート沿いにホテルやレストラン、カジノなどの娯楽施設が軒を連ねる風景が目に飛び込んでくる。日本人にとっては「世界の珍地名特集」のような企画のレギュラーメンバーとしてお馴染みかと思われるが、実際の発音を耳にしても「スケベニンゲン」にはちょっと聞こえづらい。
オランダ6日目。明日は帰国日なので、丸一日フルに使えるのは今日が最後である。いい加減飽き飽きしてきた朝食を済ませて表へ出ると、滞在中毎朝のように迎えてくれた青空の姿が今日はなく、どんよりと灰色の雲に覆われている。とはいえ、こちらの天気は一日のうちにコロコロ変わったりするものだし、今のところは霧雨程度。予定を変更するまではないと判断し、当初のスケジュールを決行することにした。オランダ人はあまり傘を差さないというが、実際駅までの道のりですれ違った人のうち、傘を差していたのは1割にも満たないようだった(私もその残りの9割のうちでしたが)。
要塞から聖パンクラス教会(St. Pancraskerk)を経由して旧ライン川(Oude Rijn)のほとりへ。大学都市ということで、しっとりとした風情がとても心地よい街である。
ライデン(Leiden)はオランダ最古の大学がある大学都市として知られている。まずはそのライデン大学の本部を目指して歩き出すことに。
《駅前通り(Stationsweg)》
というわけで温室の中の写真を。公園の地図をもらい損ねたのだが、確か公園の中心に位置する、「Willem-Alexander」という一番大きな温室だったはず。
昼食後も引き続き、美しすぎる公園の中をそぞろ歩く。こんなワンダフルな場所が一年のうち2ヶ月間しか公開されないとは、なんだか勿体無いような気もするが。
キューケンホフ公園の開園期間は、毎年3月下旬から5月下旬(※2013年は3月21日~5月20日)の2ヶ月間。例えば同じチューリップでも品種によって開花時期が微妙に異なるが、それらを園内にバランスよく分布させ、開園期間中ならばいつ訪れても花を楽しめるようになっている。
というわけで入場である。団体ツアー客が多いためか、チケット売り場はまったく混んでいなかった。
《キューケンホフ公園・エントランス》
オランダ5日目の朝。この日はいよいよ今回の旅のハイライト、キューケンホフ公園(Keukenhof)へ出掛けることにする。表へ出て空を見上げれば3日連続の完璧なる快晴で、最高の舞台が整った。
当日までハーレムからの定期路線バスで行くか、それともライデン中央駅からの臨時直行バスで行くかを迷っていたのだが、今回は公共交通での最もオーソドックスなルートであるライデン経由のルートを選ぶことにした。
《エダムのバスターミナル》
バス314系統 Busstation, Edam(17:47) → Prins Hendrikkade/CS, Amsterdam(18:07)
アムステルダム中央駅(Amsterdam CS)へは、ホールンから乗車してきた314系統で。そのバスが到着する前に、バスターミナルでは別の系統のバスが「Amsterdam CS」の行先表示を出して待機していた。運転手さんと目が合ったので、「アムステルダム中央駅へ行きたいんですけど…」と尋ねてみると、
「このバスでも行けるのですが、町をあちこち巡回していくので時間が掛かるんですよ。直行するのならば314系統ですね。えーと、時刻表は…」
と言ってバスの案内所まで調べに行ってくれたのだが、この時刻になると閉まってしまうようで情報は入手できず。他にLED発車案内板(バスロケつき)が設置されているのだが、こちらもどうしたことか動作していない。結局親切な運転手さんのアドバイス通りに314系統を待つことにしたのだが、案内所へ入れないと時刻表も路線図も見られないというのは難儀である。この場でインターネットへアクセスが可能ならば、『9292.nl』というオランダ全土を網羅した公共交通機関の案内サイトで即座に情報が入手出来るのだが、国際ローミング機能すらないガラケー使いの私にとっては無理な相談だ。
今更感はありますが、ミニチュア風に加工した風景写真を試しにいくつか作ったので貼ってみます。
レタッチ作業自体は簡単ですが、ただ単にぼかせばいいというものではないので、写真のチョイスに悩みますね。
というか、選定が99%を占めていると言っていいと思います。
エダムは今回の旅で訪れた町のうちではもっとも小さい。特に大きな見所もないようだが、それだけに大中の都市にはない、オランダの原風景ともいえる素朴な風情を楽しむことが出来る。
ホールン-メデンブリック保存鉄道 公式サイト
http://museumstoomtram.nl/en
※ホールン駅~メデンブリック駅間は路線バスでも移動可能です。
(Connexxion社239系統 / 30分間隔 / 所要33分)
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Stoomtram Medemblik(13:45) → Hoorn(15:00)
SLでホールンへ戻るが、復路では機関車は前面を先頭にして走る。やっぱりこうでないと。今度は森本レオのナレーション(今はジョン・カビラですが…)が聞こえてきそう。
メデンブリック駅は2面2線(と貨物用の側線1本)の配線。到着するとすぐに機関車が切り離され、もう一本の線路(ホームが短いので編成長の制約あり)を使って編成の反対側に付け替えられる。
Stoomtram Hoorn(11:00) → Medemblik(12:15)
午前11時ちょうど、汽笛一声を響かせてホールン駅を出発する。しばらくはエンクハウゼン方面へ向かうNSの複線線路と並走するが、走り出したかと思えば幹線道路を横切る踏切の手前で一時停止。どうやらこの保存鉄道の踏切は自動化されていないらしく、乗務員がその都度操作して作動させる模様。その後も踏切に差し掛かる度にこのような停車がみられた。
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