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2014年2月の1件の記事

2014.02.16

遥かなる「鍵」路-宝塚⇔氷ノ山弾丸往復記-

昨日のことなのですが、私の父親が日帰りスキーの旅行先で車のキーを落っことして紛失し、そのまま身動きが取れなくなってしまいました。
対処方法を色々検討した結果、私が家にあるスペアキーを届けに行くというのが最も効率的という結論になり、もうすぐ夕方という時刻に宝塚市を出発して、但馬の山奥まで日帰りで往復する、という強行軍を行うハメに……。
ハァ、録り溜めたソチオリンピックをイッキ見するつもりだったのに…と溜息をつきつつ、これはブログのネタにするっきゃない! ということで、その顛末を再現してみます。

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ミッションの行先は氷ノ山国際スキー場という場所なのですが、出発前にネットでざっと調べたところ、まずは列車で八鹿(ようか)駅へ、そこからスキー場へは路線バスの最終に間に合わないのでタクシーで、というルートになるようです。
急いでいるのでもちろん特急利用ですが、駅に着いた時点で先発の特急までにはまだだいぶ時間があるので、先行する丹波路快速で篠山口まで行ってから乗車することにしました。こうすると宝塚から乗るよりも特急料金が420円安くなります。

福知山線快速 川西池田(16:39) → 宝塚(16:47)

で、先発の快速は宝塚止まり。この先いつマトモな晩ご飯が食べられるか分からないので、途中下車して宝塚阪急でお弁当を仕入れていくことに。

福知山線丹波路快速 宝塚(17:21) → 篠山口(18:03)

次の丹波路快速(8両編成)で篠山口へ。ここまでは大阪の通勤・通学圏なので車内は割と賑やかなのですが、この先どんどん山奥へと突き進んでいきます。この電車内で早速日没を迎えたこともあり、心細いったらありゃしない。

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↓の画像は電車のきっぷ。乗車券2,210円+指定席特急券1,450円で計3,660円也。

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篠山口到着。乗ってきた丹波路快速も後4両を切り離して福知山まで行きますが、私は4分接続の「こうのとり17号」で先を急ぎます。

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特急こうのとり17号 篠山口(18:07) → 福知山(18:52) ※10分遅れ

まだ新型の287系に乗ったことがなかったのでコレを期待していたのですが、6両編成というアナウンスを聞いた瞬間に絶望できるのが「テツ」のスキル。果たせるかな、入線してきたのは老兵の381系でございました。これ、北近畿地区の運用だと架線が対応していないために全区間振り子機構停止なんですよね…。
自由席にも空席はあったものの、ガラガラの指定席とは乗車率にかなりの差があり、お蔭で伸び伸びと過ごすことができました。まあ、福知山までは1時間くらいですが。

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↓は車中で食べた天むす弁当(892円)。天むす、大好物なんです。

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外はもう真っ暗なので、食後は読書をして過ごします。
単線区間なので途中で特急との交換を行うのですが、今日は北近畿タンゴ鉄道線内の遅延の影響で、その対向列車が10分遅れるとのこと。福知山駅ですぐに接続(※3分)する園部行きの普通へお乗り換えの方は乗務員にお申し出ください、とアナウンスがありましたが、どうやら居なかったらしく、そのまま接続は切られることになりました。

特急きのさき11号 福知山(18:54) → 八鹿(19:34) ※8分遅れ

高架化後に降り立つのは初めての福知山駅に到着。こうのとり17号は福知山止まりなので、豊岡・城崎温泉方面へは京都発の「きのさき11号」にバトンタッチとなります。同じホームでの接続なので乗り換えはスムーズ。改札を出なければ特急料金も通算です。ちなみに「きのさき」の方も381系(´;ω;`)
遅れていた列車からの乗り換えが完了したところで、慌しく発車。下車駅の八鹿まではあと40分です。関東地方は記録的な豪雪に見舞われていますが、こちらは平地の様子を見る限りではそれほど雪は多くないような印象です。

そんなこんなで川西池田を出てから3時間。ようやく八鹿駅に到着しました。業務委託駅のためか、改札/窓口は無人の状態。うーん、養父(やぶ)市の代表駅なのですが。寂しい、そして寒い!

さあ、ここからはタクシーで雪山へ進撃です。待機しているタクシーは2台、多くて3台くらいかな?と予想していたのですが、着いてみればなんと1台こっきり。なるべくタクシー乗り場へ一番乗りできるように列車を降りる前から準備していたのですが、それどころか一番乗りでなければアウト!でした。ま、営業所に電話して車を回してもらうというテもありますが、今回は事情が事情ですしおすし。

車に乗り込めば、あとは目的地まで一直線。この氷ノ山国際スキー場、私は「ひのやま」と読んでいたのですが、本当は「ひょうのせん」が正しい読み。道理で行先を告げた時の運転手さんの反応が妙だと思っていましたが―― ていうか、読み方さえも知らないままで行くなんて(苦笑)。

座席でホッと一息ついたところで、トラブルの張本人である父から携帯へ入電。駅でタクシーをキャッチできるかどうか心配していたようです。父情報によると、すぐ手前まではチェーンなしでも大丈夫そうだけれど、ひょっとしたら最後の方が要るかも?との由。運ちゃん曰く、今日は雨がよく降ったので雪はだいぶ融けているらしいです。

大幹線の国道9号線を外れると、いよいよ道が暗く、そして細くなってきました。あ~、一人じゃ絶対に走りたくない。これはもはや冒険か。「父親の足跡を辿る旅」つながりということで、脳内にDQ3のフィールド曲がBGMとして流れております。

減っていくペースがえらく遅い「氷ノ山まであと~km」表示にもどかしさを覚えつつも、とうとうスキー場至近の民宿街へ。
が、父情報の通りにこの手前辺りから路面の積雪があり、目的地を目前にして出現した急坂でアクセルを踏み込んでも一歩も進めない状態に。ソチ五輪開催中だけに、「男子ノーマルタイヤ滑走(Twitterより拝借)」 ……いや、笑いごとじゃないか。結局バックでしばらく坂を下り、駐車場内でチェーンを巻くことになりました。てか、運ちゃんノーマルタイヤでアタックする気満々だったぞ。

こちら↓が作業中の車内の様子。暑いのでちょっと外に出たかったのですが、タクシーだと客席側からはドアを開けられないんですよね。ちなみにメーターは既に9千円を超えてます。

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チェーン装着後は無事に坂道(またの名をラスボス)をグイグイ上っていき、私が到着するまで休ませて頂いていた民宿前で勇者オルテガ…じゃなくて父と合流(『喜楽屋』さま、大変お世話になりました)。そのまま駐車場まで送ってもらい(下の写真)、午後9時前、自宅出発から5時間にも及んだ「往路の」旅が終わります。サア、滞在10分でとんぼ返りだ!!

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麓では小雨だったのですが、スキー場まで標高を上げてくるとしっかり雪に変わっていました。運転手さんの見立てはもう一つ甘かったみたいですね。

帰りは高速のSAで遅い晩ご飯を食べたりしつつ、何とか日付が変わる直前に宝塚まで戻ってこられました。復路3時間、合計8時間。私が鉄道好きということもありますが、往路より復路の方が長く感じましたね。道のりは道路の方が全然短いのですが。
しかしながら、特急で辿った篠山口以北の区間では走行中の振動が非常に激しいのが気になりました。路盤のせいなのか、それとも381系のせいなのか。いずれにせよ、ちょっと見過ごせないレベルの揺れだったのは確かでした。

ちなみに今回のトラブルの代償は、川西池田→八鹿の電車賃3,660円、加えて八鹿駅からのタクシー運賃9,600円\(^o^)/

さて… これからお詫びにご馳走してもらいに行ってきます(笑)

(2014.02.15)


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