« 14/03/07 (1)WILLERバスターミナル大阪梅田から出発 | トップページ | 14/03/07 (3)あおなみ線、再び »

2014.03.09

14/03/07 (2)ピンクのバスでゴー・ゴー・なごや

7時20分、定刻どおり出発。所要3時間の中距離路線ですが、乗務員は2人乗務となっています。前方の液晶モニタでの表示を交えた4ヶ国語対応(日・英・中・韓)の自動案内放送に続き、乗務員の肉声での放送も。丁寧な案内はレガシーなバス会社のそれと比べても全く遜色ありません。気になる走行経路ですが、土山SAで休憩を取るとのことなので、新名神高速道路経由の最短ルートのようです。



すぐに新御堂筋へ入り、中央環状線へ向けて北上。実はこの日、午前6時頃に阪急十三駅西側の飲食店街から出火し、計11棟36店が焼失するという大きな火事が起こっていました。新淀川大橋を渡るバスからも立ち昇る黒煙が見えましたが(下の写真)、ついさっき十三駅を通った時には火事の方向とは逆向きに座っていたこともあり、その時点では全く気付きませんでした。十三大橋を次々と消防車が走っていく様子を見て、これはエライこっちゃ!と悟ったもので。もっとも一番驚いたのは、十三駅ホームのわずか20m先で建物が大炎上しているのにもかかわらず(帰宅後にTVニュースで映像を見ました)、阪急電車が全線で平常運転を続けていたことだったのですが。

20140307073257s

ラッシュ時ですが北方向なので、新御堂筋内は比較的スムーズな流れ。大阪行きの夜行便でしょう、WILLER EXPRESSの僚友とも何度かすれ違いました。自己主張の強くないカラーリングだけに、延々と連なる車列の中では逆に際立つ存在です。千里中央にて中央環状線へ入ったところでプチ渋滞にはまりましたが、中国吹田ICで高速へ上がると、以降は名古屋まで順調に流れていきました。走行は安全運転そのもので、乗務員の接客と同様に、レガシーなバス会社に劣らぬ安心感があります。

座席のパーソナルモニタですが、巡航中は基本的に揺れのない航空機ならばともかく、振動や加減速の多いバスだと乗り物酔いを誘発するのでは?と気になっていたのですが。私の感覚では高速道路で定速運転の状態なら、よほど車に弱い人でなければ画面を凝視しない限りは十分使用に耐えられるかと。ただ、今回は興味を引かれるプログラムがなかったので、少しテレビを見るだけで終わりました。

20140307080627s
《名神高速にて》

大山崎JCT~瀬田東JCT間では京滋バイパスも使えますが、このバスはそのまま名神を直進。草津JCTから新名神に入ってしばらく進むと、山間部に入ったためかだんだん天候が崩れてきました。地面にはわずかに残雪も。

20140307084246s

20140307085710s
《(上2枚)新名神高速にて》

定刻よりも5分遅れの9時ちょうど、土山サービスエリアに到着して20分の休憩時間となりました。ここではチラチラと小雪が舞っています。

20140307090601s
《土山サービスエリア》

トイレ以外に特に用事もないので、すぐに戻ってバスの外観をぐるっと眺めます。前面にはLED行先表示器も装備しており、(当然のことながら)何処から見ても高速バスそのものです。

20140307090726s

20140307090919s

20140307090902s

この車両は共通ポイントサービス『Ponta』のPRラッピング車でした。WILLER EXPRESSの乗車でもポイントが貯まります。

20140307090753s

こちらは後面。自社運行便ということで、運行はWILLER EXPRESS東海(株)が担当しています。名古屋のほかに堺にも営業所があり、このバスは堺ナンバーでした。

20140307090826s

早目に乗客が揃ったので、2,3分ほど休憩を短縮して再出発。すぐに鈴鹿トンネルで鈴鹿峠を越え、亀山JCTで東名阪自動車道へ合流すると、平野の向こうに伊勢湾が見えてきました。名古屋まではもう40~50分ほどです。

鈴鹿、四日市、桑名と過ぎて木曽三川を越えると、前方遠くに高層ビルのセントラルタワーズとミッドランドスクエアの姿を確認。天気予報では曇り時々雨または雪とのことでしたが、日頃の行いがよろしいためか、来てみれば快晴となっていました。

名古屋西JCTから名古屋高速5号万場線を少し走り、烏森ICを出たところで「間もなく名古屋駅到着」の自動案内放送が。一般道を通る区間はわずかで、10時20分、白とピンクのポールが立つ名古屋駅(則武1丁目)バス停に定刻到着となりました。長距離路線だと早着となることが多いですが、この便は中距離路線ということで、終始順調に走ってこの時刻の到着です。未来の首都名古屋を訪れるのは2005年10月以来、8年半ぶり。やっとかめー(お久しぶり)!!

20140307102115s

このバス停は名古屋駅から少し離れた場所に設置されていますが、駅へは例の高層ビルを目印にしてバスの進行方向へ一直線なので、迷う心配はありません。

20140307102133s

私の足で徒歩3分。名古屋駅太閤通口に無事到着しました。

20140307102453s

初めて乗車したWILLER EXPRESSの感想ですが、ツアーバスが前身、しかも結構えげつない商法で伸し上がってきた会社ということで(WILLERに限らず、急成長している会社というのは例外なくそんなものですが)、正直なところ先入観を排除した評価は出来ない、と割り切っていたのですが。利用してみれば運転技術は安定していますし、接客も不満は一切見当たらないということで、ネットでの前売りが基本という点を除けば、既存のバス事業者と全く変わるところのない感触でした。
路線バスであることが何ら安全性を担保する要件ではないことを、計らずも乗車4日前に北陸道小矢部川SAで発生した宮交バスの事故が証明してしまっていますが、バス業界に限らず、誰かの犠牲のもとで成り立つ「変革」を褒め称すような価値観なぞ、文明国を標榜するのならばいい加減傍流に追いやってもらいたいもの。今後は価格破壊ではなく、小回りが利く高速バスならではのイノベーティブなサービスの開拓によって、競合交通機関との差別化を図ってもらいたいと思います。

次回はあおなみ線に乗って、リニア・鉄道館最寄りの金城ふ頭駅へ向かいます。

(2014.03.07)


« 14/03/07 (1)WILLERバスターミナル大阪梅田から出発 | トップページ | 14/03/07 (3)あおなみ線、再び »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 14/03/07 (2)ピンクのバスでゴー・ゴー・なごや:

« 14/03/07 (1)WILLERバスターミナル大阪梅田から出発 | トップページ | 14/03/07 (3)あおなみ線、再び »

スポンサーリンク

Blog内検索

無料ブログはココログ