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2014.04.25

阪神なんば線の新線区間を地上から眺める (3)ドーム前駅~桜川駅(+南海汐見橋駅)

 ドーム前駅を過ぎると線路は左へ急カーブし、針路を南から東へ。木津川をくぐって千日前通の直下に出た線路は、以降大阪平野東端の近鉄奈良線瓢箪山(ひょうたんやま)駅までほぼ一直線に進んでいきます。



 で、地上の景色はというと…。下の写真は京セラドーム大阪の東側、道頓堀川が木津川へ合流する地点です。


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 木津川沿いの親水プロムナード。


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 大正区の区名の由来となった大正橋(現在の橋は1974年に架け替えられたもの)を渡り、千日前通の1ブロック北を並行する道頓堀川のほとりを東方向へ進みます。
 下の写真は日吉橋の上から道頓堀川を東向きに撮影。グリコの看板がある戎橋(えびすばし)は2kmほど上流なので、この辺りは至って静かなものです。


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 新なにわ筋と交差する汐見橋(しおみばし)で南へ折れ、ほどなく汐見橋交差点に面している桜川(さくらがわ)駅前に到着。交差点の各角の計4ヶ所に出入口があるため、一つ一つは九条駅やドーム前駅の地上施設と比べると控えめな大きさです。
 桜川駅のホームの様子はこちらのリンクから。


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《阪神桜川駅・駅前の風景》


 その中からあえて代表を選ぶとすれば、やはり1番出入口でしょうか。南海高野線の汐見橋駅駅舎に隣接する出入口です。


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 南海高野線の汐見橋~岸里玉出(きしのさとたまで)間、通称「汐見橋線」に試乗したのは、もう15年近く前になるでしょうか。久しぶりに訪れた汐見橋駅駅舎は外壁がきれいに塗装されていたものの、建物そのものは相変わらずの素っ気無いコンクリートキューブのままでありました。


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 駅舎内部です。
 この汐見橋線、朝夕ダイヤも土日祝日ダイヤもなく、ほぼ終日に渡り30分間隔で線内完結の電車が往復するだけの、「大都会の閑散路線」。阪神なんば線開通以後は利用客が微増傾向にあるものの、汐見橋駅の乗降人員は500人前後/日に留まっており、駅員が常駐しているのが不思議なくらいです。


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 この駅の“名物”となっているのが改札口の上に掲示されている、昭和30年代に制作された南海沿線および淡路島・徳島・紀伊半島の観光絵地図。以前訪れた時にはもう既にボロボロでしたが、十数年が経過して更に損壊が進み、中央部が広範囲にわたって剥がれ落ちてしまっていました。保存するのならばカバーを掛けるなり(もう遅いですが)、さもなければさっさと撤去するなりで、このようなどっちつかずの状態は好ましくないと思いますが。


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 今日は電車には乗りませんが、改札口手前からプラットホームを撮影。たった2両編成の電車がひっそりと出発を待っています。「じゃりン子チエ」の世界を抜ける、岸里玉出まで5駅・10分の短い旅。ちなみに最終電車は22時45分に出てしまいます(平日・土日祝日共)。


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 さて、あとは最終区間の桜川駅~大阪難波駅を残すのみなのですが…。線路は地下を走っていますし、大阪難波駅も阪神なんば線開業以前から近鉄のターミナルとして存在した既存駅ということで、尻切れトンボとなってしまいましたがこれにて特集はおしまいです。関西広域の交通地図を大きく塗り替えた、西九条~大阪難波間約4kmの短い新線を体で実感したプチトリップでした。


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《大阪難波駅手前のOCATで力尽きた…の図》


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