阪神なんば線の新線区間を地上から眺める (1)西九条駅~九条駅手前
前々からやらなければ、と考えていたことなのですが、2009年3月に開業した阪神なんば線の新線区間・西九条~大阪難波間を地上から観察した様子をご紹介することにします。
スタートは西九条駅。
大阪環状線・JRゆめ咲線の高架を乗り越すために、ホームは地上16mの高高架構造となっています。
下の写真に写っているのは、10両対応のために延伸された部分。ホーム延伸と同時に東口が新設されています。
ホームの様子はこちらのリンクから。
《(上2枚)阪神西九条駅の外観を東口から眺める》
真新しい高架橋に沿って南南東へ歩いていくと、安治川(あじかわ)を渡るポイントに到着します。
このポイントから西九条駅方向を振り返って。
ほぼ同じ場所から撮影した、なんば線建設工事中の写真を添えておきます。
《現在(上)/2006年8月(下)》
なんば線の線路は橋梁でこの川を跨いでいきますが、歩行者が通るのは以前大阪の渡船めぐりの記事でご紹介したことのある、河底トンネルの安治川トンネルです。
《安治川トンネル・此花(このはな)区側出入口》
《トンネル出入口のエレベーター》
《現在は使われていない、車道トンネル用のエレベーター》
昼間、トンネル内は監視員の巡回とカメラによる遠隔モニターの両方で常時監視されており、通路を自転車で走っているとすかさず注意のアナウンスが入ります。
《(上2枚)トンネル内部の様子》
《安治川トンネル・西区側出入口》
トンネル西区側出入口横より、なんば線の安治川橋梁と高架橋を見上げて。
こちらにも建設工事中の写真を添えておきます。
《現在(上)/2006年8月(下)》
トンネル西区側出入口前から九条駅方向を眺めます。
《現在(上)/2006年8月(下)》
安治川を横断すると、なんば線の線路は商店街のアーケードの上ギリギリをかすめ、地下の九条駅へ向けて一気に急勾配を下っていきます。
安治川橋梁から地下トンネルの入り口まで、線路はシェルター状の防音壁で完全に覆われているため、電車からも地上からもお互いの様子を窺い知ることは一切出来ません。
《現在(上)/2006年8月(下)》
《現在(上)/2006年8月(下)》
昼間でも1時間あたり上下合わせて18本が運行される区間なので、見えないながらも電車はひっきりなしに通過していきます。
走行音は「ゴーッ」ではなく「スーッ」という感じ。防音壁の効果に加え、線内を走る電車がVVVF制御の新形式車両に統一されているという理由もあるのでしょう。
もう少し先へ進んで。
線路が地下へ潜っていくポイント。
この区間と同様に高架区間がシェルターで覆われている札幌市営地下鉄南北線の、高架と地下が切り替わる平岸~南平岸間のあの場所と、まさに瓜二つの風景です。
こちらは九条~西九条間ということで、偶然にもプレーンな地名とその地名に方角を表す接頭辞がついた両駅間、という共通点が。
【追記】札幌市営地下鉄南北線・平岸~南平岸間の風景はこちらのリンクから。
更に進んで。道路の下にすっぽりと納まりました。
この先なんば線の終点大阪難波、そして近鉄の大阪上本町~鶴橋間まで地下区間は続きます。
写真が多いので、続きはエントリーを改めて。
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