「会いにいける古墳」たち。馬見丘陵公園(奈良県)を散策・その3
中央エリアへ戻ってきたら、今度は東半分のゾーンを見て回ることにします。最初のポイントは、この手の公園にありがちな「カリヨンの丘」です。
▲(2枚)カリヨンの丘
カリヨンの丘の西側に隣接しているのが「倉塚古墳」。別名「スベリ山古墳」ともいいますが、西暦400年前後に築造されたと推測されている全長180mの前方後円墳です。発掘調査が行われていないために詳細は不明なのだとか。
▲カリヨンの丘そばから倉塚古墳を眺める
この古墳も立ち入れるようになっており、比較的大規模で堆いため、結構登り甲斐があります。
▲(2枚)倉塚古墳の上で
最高部からはため池越しにナガレ山古墳が望めます。
倉塚古墳のすぐ東側には「一本松古墳」が。4世紀末頃に造られたとみられる全長130mの前方後円墳です。古墳といえども、周囲の芝生の広場とは地続きでシームレス。墳丘の上では家族連れがピクニックをしていました。 ……それにしても、他人の墓の上でメシを食う、というのはどんな気分なんでしょうね…。
▲(3枚)一本松古墳にて
ため池の東側を迂回し、国指定の史跡となっている「乙女山古墳」へ。長さ約130mの国内最大級の帆立貝式古墳です。ここも墳丘の周囲の遊歩道から眺めることになります。
▲(4枚)乙女山古墳にて
別所下古墳と乙女山古墳の間にある「カタビ古墳群」は墳丘のシェイプが明瞭ではなかったので写真にも撮らず無視してしまい、最後の「池上古墳」へ。ここだけはこれまで見てきた古墳の群れからはポツリとはぐれた、北エリアの東の端に位置しています。長さ約92m、5世紀前半に築かれた帆立貝式古墳。立ち入れないながらも墳丘ぎりぎりまで近づくことが出来ますが、雑木林の中で虫が多いので、もし訪れるのでしたら冬がいいかもです。
▲池上古墳
帰路は馬見丘陵公園バス停から五位堂経由で帰ってもよかったのですが、池上古墳見学のためにだいぶ北上してきてしまったので、往きと同様に池部駅から田原本線に乗ることにしました。
▲新王寺駅で撮影した田原本線の電車
県内ではともかく、京阪神では知名度の低い大型公園なので、特に古墳が目的でなくても一日遊べる穴場スポットとしておすすめです。
馬見丘陵公園 公式ホームページ
http://www.pref.nara.jp/1780.htm
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