15/07/01 (4)鉄道博物館 その2(ヒストリーゾーン<大正期>)
続いては大正期の車両です。こちらは【デ963形式電車】で、1904年製なので明治末期(明治37年)生まれ。現在は中央線の一部となっている甲武鉄道の飯田町-中野間で使用されていた車両で、同区間は1906年に国有化されたために国鉄初の電車になりました。ちなみに車体は木製。電車なのにパンタグラフや電装品が見当たらないのですが、それもそのはず、後に長野県の地方私鉄へ譲渡された際に客車化されたそうです。現在は松本電気鉄道で廃車された当時の姿(形式名は「ハニフ1」)で展示されています。

こちらは【ナデ6110形式電車】。1914(大正3)年製で、この時代は金属の加工技術が未発達だったのでまだ木製ですが、表面は何と漆塗りなのだとか。3扉ロングシートという大型の通勤型電車で、集電装置はトロリーポール。2軸単台車のデ963に対してこちらはボギー台車を装備しています。

この車両も情景再現されており、車内の見学が可能。当時のプラットホームを模したホームから車両に乗り込みます。

車内です。リニア・鉄道館に展示されていた【モハ1形式電車】とどちらが古いのかなと調べてみたら、モハ1は1922(大正11)年製なのでこちらの方が8年先輩。まだ運転席が客室と独立していませんね。吊り革がないので車内がすっきりして見えます。

次は【9850形式蒸気機関車】。ドイツ製の機関車で、現在の御殿場線が東海道本線だった時代に箱根越え用の機関車として活躍していました。最大の特徴は「マレー式」と呼ばれる走り装置を二分割した機構で、これによって6軸もの動輪を装備しながら急曲線の通過が可能になっています。





この次には【ED40形式電気機関車】が来るはずなのですが、画像フォルダを漁ってみても写真が見つからず。なにしろ30両以上の車両が展示されているためにサラッと見て回るだけでも結構骨が折れ、何両か撮り漏らしがある模様です。
こちらは【ED17形式電気機関車】です。展示されている車両は同形式のトップナンバー。イギリスから輸入された機関車で、もともとは東海道本線の電化に備えて導入されたそうです。晩年は身延線にて運用され、その縁で1970年に廃車になったのちは甲府市内の公園で長らく静態保存されてきましたが、大宮工場(現・大宮総合車両センター/鉄道博物館もこのセンターの敷地内)で整備を受けて現在は鉄道博物館の車両展示に加わっています。


こちらは【キハ41300形式】で、製造年は1934(昭和9)年。国鉄初の量産型ディーゼルカーで、登場当初はガソリンエンジンを搭載していたそうです(戦後はディーゼルエンジンに換装)。展示車両のキハ41307は1985(昭和60)年に筑波鉄道筑波線(1987年に廃止)のキハ461として引退するまで半世紀に渡って活躍していました。







こちらは大正時代の3等客車のモックアップ。現在のJR在来線の幹線鉄道網は明治時代に日本全国で建設ブームが起こった私設鉄道を国有化して形作られたものなので、吸収前は各社てんでばらばらだった車両規格を統一するために、1910(明治43)年と1913(大正2)年に標準規格が制定されています。こちらのモックアップは1913年に寸法を拡大したうえで再制定された規格に準拠したものです。


こちらは「人車鉄道」という、動力を人の力に頼った鉄道で使われていた車両です。

今昔の閉塞機の展示もありました。


次回は戦前・戦後期の車両展示を。
(2015.07.01)
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