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2016.03.05

16/02/20 (3)西表島のオンリーワン断簡

 由布島から西表島へ戻ってきた時点で、時刻は午前10時40分。これから石垣島へ帰ることにしますが、10時30分発の高速船が出て行ったばかりなので、次の出発は2時間後の12時30分と間が開いています。このまま港へ直行しても暇を持て余してしまうので、途中で寄り道しつつ大原港へ戻ることにしました。



 最初に立ち寄ったのが、『西表野生生物保護センター』。最高レベルの絶滅危惧種として環境省のレッドリストにも記載されているイリオモテヤマネコの保護と啓発活動を主に目的とする施設ですが、島内に生息する鳥類・小動物の剥製や西表島の自然・地理の紹介、各種パネル展示もあり、なかなか見ごたえのある内容となっています。


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▲西表野生生物保護センター・外観。手前に停まっている車は「やまねこタクシー」でした


 ちなみに、イリオモテヤマネコの姿はこんな感じ。剥製ではなく、海洋堂製のフィギュアです。沖縄限定のガチャガチャを3回引いて出てきたうちの1個がコレだったもので。西表島の生態系の頂点に君臨するイリオモテヤマネコですが、20世紀になって出現した自動車という“天敵”による無益な殺生の前にはひとたまりもなく…。島内に生息している個体は自動カメラ撮影による画像解析でデータベースへ逐一登録されており、絶滅回避のために徹底的な監視が行われているそうです。


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 次に訪れたのは古見集落の外れに位置する、サキシマスオウノキの群落です。仲間川マングローブクルーズのハイライトとして日本最大のサキシマスオウノキの見学がメニューに含まれているのですが、今回の旅ではクルーズ参加がキャンセルになってしまったため、せめてこちらで一目見ていきたいな、と思いまして。


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 サキシマスオウノキの最大の特徴が、「板根(ばんこん)」と呼ばれる板状に発達した根。通常、木の根っこというのは円筒状になっているのですが、マングローブが生えるような脆弱な土壌の湿地帯では木の重さを支えきれないため、根を板状にして表面積を増やすという方法でもってこの難題を解決しています。大自然が生んだ見事なソリューション!


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 というわけで西表島ならではのアレコレにちょこっとだけ触れたところで、ぼちぼち大原港へ向かうことに。大原地区の給油所で満タン給油をしたところ、4.72リットルになりました。Google Mapsで大原港~リゾナーレ西表島間の往復距離を測定すると76.2kmと算出されたので、燃費は16.1km/L。現行のN-BOXの公称燃費が25.6~21.4km/Lなので、やはり県道のアップダウンの多さが多少悪影響を及ぼしているのでしょうかね。それにしてもレギュラーでさえリッター131円とは…。宝塚市内では最早100円を切る勢いまで暴落しているのですが、やはりここは離島なのです。

 一旦連れと荷物を港で降ろし、営業所で返却手続きを済ませた後は店員さんに車で港まで送ってもらいます。天気は依然として雨。午後からは徐々に晴れてくるという予報になっているのですが、そんな気配は全くありませんね。ふぅ。

 竹富町内では2014年4月から公共Wi-Fiスポットの設置が始まっており、現時点で離島航路の埠頭への設置率は100%。都会の方では無料接続は外国人観光客に限るなどとくだらない制限をかけている事例も多くみられますが、こちらは当然のように完全開放されています。

 ターミナルの建物内をうろうろしているうちに出航時刻も近づいてきたので、少し早めに船内へと入ります。12時30分には安栄観光便と石垣島ドリーム観光便が石垣島へ向けて同時出航するのですが、石垣島ドリーム観光の方は小浜島経由なので、安栄観光便が最速。往路の船の座席は3+3の6列配置だったのですが、復路は3+4+3の10列配置という大型の船が運用に就いていました。前後の長さも長いので、定員は2倍くらいあるようです。


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 前の便から2時間開いているので、このキャパシティでも船内は満員御礼。出航間際に乗り込んだ乗客は空席を求めて右往左往しています。

 船体が大きいせいか往路のような人間ミキサー状態の再現はなく、それなりに快適な航海に。13時20分頃、雨がそぼ降る石垣港離島ターミナルへ戻ってきました。

 2泊目と3泊目は、離島ターミナルから歩いて8分ほどの『ベッセルホテル石垣島』へ宿泊します。余談ながら前回の八重山訪問では旧埠頭の離島桟橋から徒歩0分という超便利な立地のホテルに滞在していたのですが、今回の訪問では建物と看板がそっくりそのまま残っていたものの、残念ながら廃業となっていました。まあ、あれから離島ターミナル界隈には続々とハイレベルなビジネスホテルが開業しているので、改装程度では時代の流れに追いつけなくなったが故の勇退ということなのでしょう。このベッセルホテル石垣島も“ホテル戦争”の一翼を担うだけあり、大変コストパフォーマンスに優れて満足度の高いホテルでありました。


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▲ベッセルホテル石垣島・外観(※翌朝に撮影)


 生活感に溢れまくって恐縮ですが、ツインルーム(エキストラベッド一台含む)の様子です。他のビジホだとWi-Fiの電波が弱くて使い物にならないというケースもしばしばあるのですが、ここはフロア全体を複数のAPがまんべんなくカバーしており、安定した通信が可能でした。


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 9階にある部屋の窓からの眺望。港湾エリアながらも一応オーシャンビューと呼べるのかな。


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 最近では珍しくチェックイン開始時刻前に部屋へ入れてもらえたので、部屋の中で午後の予定について鳩首凝議。大体の方針も定まったところで、石垣タウン散策へ出発することにします。

(2016.02.20)

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