16/02/20 (5)石垣タウンぶらぶら(後編)
続いて、先のエントリーで触れた陶器店の店主氏に紹介していただいたカフェへ行ってみることにします。
八重山地方の中心都市とはいえ、繁華街はちょっと歩けばすぐに抜けてしまう程度の広さ。この古民家を改装したカフェも、ユーグレナモール付近から徒歩5分と近いにもかかわらず、普通の住宅街の中にありました。まぁ、土地勘のない観光客がふらっと立ち寄るような場所ではないことだけは確かです。
やはりオーナーさんに「どなたかのご紹介でいらっしゃったのですか?」と訊かれてしまいましたが。予想通り、お客さんは地元民純度100%の模様です。民宿にでも泊まるのでなければ、このような古民家の中に入るチャンスなんてそうそうないですからね。なかなか貴重な体験でした。なお、このカフェではWi-Fiのサービスもありました。
1時間くらいのんびりした後、再出発。しかし雨はとっくに上がったものの、晴れという予報には程遠い天気です。やはり沖縄の天気予報の精度は、政治家の公約並の信憑性と考えておいた方が宜しいかと。
今回の旅は4泊ということで毎夕外食というのも胃に負担がかかりそうなこともあって、今日は惣菜を仕入れてホテルで“中食”をする計画です。というわけで惣菜の品揃えが豊富そうとみた商店まで歩いていくことに。途中に「八重山農林高校」という、沖縄らしい実学に即した高校がありましたが、そのとにかく広い敷地面積には思わず目を見張るなど。陶器店店主氏が「ここは石垣島なので信号が少ない」と自虐していたように、ユーグレナモールから通算4つ目の信号までに相当な距離を歩いてきました(Google Mapsの計測で徒歩20分)。
で、その「知念商会」まで来てみたのですが……。今日は土曜日だからなのでしょうか、惣菜コーナーの棚はほぼスッカラカン。残っている商品もフツーに本土のスーパーで買えるようなものばかりですし。残念ながら無駄足に終わってしまったようです。
そんなわけでスパッと方針を切り替え、明日の訪問を予定していた居酒屋への訪問を今日へ前倒しにすることに。中心部からは結構歩いてきたのでタクシーに乗って戻りたいのですが、ここは石垣島ですしそうそう流しのタクシーなど―― と半ば諦めていたその矢先。なんということでしょう、目の前の路地から空車のタクシーがニュッと姿を現したではありませんか!! 運転手さんによると、すぐ先の場所でお客さんを降ろしたばかりだったのだとか。そんな強運にも見舞われて、電話で予約済みの居酒屋まで横付けしてもらいました。ちなみに石垣島のタクシーの初乗り運賃は2016年現在で430円となっています。
こちらが『マグロ専門居酒屋 ひとし』。実際には連れがこことは別の場所にある本店の方に予約を入れるというポカミスをやらかしてしまっていたのですが、時間が早かったのと観光のオフシーズンであることが幸いし、時間制限は課せられたもののそのまま入店できることになりました。石垣島No.1の人気店らしいので、予約は必須です。
ここの看板メニューはマグロ。せっかく旅行に来たからにはその土地ならではの物を食べたいのが人情ではありますが、石垣牛あたりはともかくとして、沖縄の地魚って本土方面の魚介類に比べると風味という点ではやはり劣ってしまうので。あのトロピカルなカラーリングは否が応にも店先では目立っておりますが。というわけでこの店で出されるマグロも築地から仕入れたものらしいです。
石垣島くんだりまで来て何で東京の市場の魚なんか……と思わないでもないですが、実際に旨いんだからしょうがない。私は外食を手放しに褒めちぎることは滅多にないのですが(大抵自分で作った方が美味しいですし、量も食べられるので)、マグロだけでなく他のメニューもヒットどころか悉く場外ホームランを放つ始末です。そりゃあ、然るべき場所で然るべき値段を出せば旨いものにありつけて当然なのですが(特に欧米で安くてうまいものを探そうとしてもほぼ絶望的)、ここは美味しい上に値段もお手頃ときたもの。3人でアルコール含めて7千円台とかありえないでしょ。高知のクソ割烹では大したもの食ってないのに一人で5千円も取られたんやで。確かにNo.1の人気店との評判も納得です。
▲石垣牛のにぎり
▲麩チャンプルー
▲もずくの天ぷら
▲イカスミチャーハン
というわけで胃袋も財布も満足な名店ではあったのですが、調子に乗ってシークヮーサーサワーを飲んでいたら疲れのせいかいつも以上に回ってしまい、連れに介抱されながらヨタヨタとホテルまで帰るという醜態を晒してしまいました。実は13年前の旅行で立ち寄った居酒屋でも、下戸のクセに旅の高揚感に後押しされてオリオンビールの中ジョッキを2杯も飲み干してしまい、這う這うの体でホテルまで戻ったという経験が。南の島に酒難の種は尽きまじ、ということでココはひとつお願いします。チャンチャン。
2日目はスケジュール的にユルい一日ではありましたが、明日は一日じゅう足をフルに使って動き回るというハードスケジュールの予定。今回の旅程中では唯一晴天が確定している日なので、そういった点でも楽しみです。
今日の歩数カウント:13,688歩
(2016.02.20)
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