16/02/21 (6)黒島サイクリング・その1
桟橋前を出発。今回は島を時計回りに回るようなコースを辿ってみることにします。黒島の周囲は12キロメートル、東京23区で最小クラスの台東区・荒川区・中央区とほぼ同じ面積である人口200名余りという島に、その人口の10倍以上にあたる3,000頭以上の牛がのびのびと飼育されています。上空から眺めるとハートの形に見えることから、「ハートアイランド」の別名も。島の最高所は13メートルという起伏がほとんど無い島なので、こうしてサイクリングをするのには絶好の環境となっています。これがすぐそばの小浜島となると一転して自転車では相当キツいらしいので……。
まずはハートの2つの岬を結ぶ、海岸そばの道を東へ進んでいきます。午前中に訪れた竹富島はどこへ行っても観光客だらけだったのですが、こちらはひとたび桟橋を出発してしまえば他のツーリストとは殆ど顔を合わせる機会はありません。島内に特にこれといった見所はないのですが、この島に漂うどこまでも緩やかな空気こそが最大の魅力。私もひょんなことから訪れてみて、見事に虜にさせられてしまったのでした。
右手には延々と牧場が続きます。というよりもコピー&ペーストのごとく、島中の景色がこんな感じ。
黒島の主である牛さんたちです。ごめんね、さっきキミたちの仲間を美味しくいただいてしまったよ。
牛まつりの準備に人手が足りないので手伝ってもらえると嬉しい、というお知らせが島内放送で流れているのを耳にしつつ、最初の下車ポイントである『伊古桟橋(いこさんばし)』に到着。現在の黒島港が使われるようになるまで、島の玄関口となっていた埠頭です。先刻訪れた竹富島の西桟橋とともに、2005年に国の登録有形文化財に登録されました。全長は354メートルと、西桟橋に比べればずっと長くなっています。
というわけで桟橋の先端までは歩いて4分ちょっと掛かるのですが、せっかくなので先端まで行ってみることに。今の時間は引き潮のために根元の方は干潟になっています。
先端到着。今思えば、ここまで自転車で来ても良かったのになぁと。
島の西北西には西表島。島影が霞んでいるのですが、ここから見ても非常に山がちな島であることがよく分かります。
先ほど高速船で到着した黒島港方面を眺めて。
面白い形の岩と交えて。写真には撮っていないのですが石垣島までは20km足らずなので、空気が澄んでいればここからでも石垣市中心部に密集する建物群がはっきりと目視できます。
先端から根元方向を振り返って。
そういえば前に来た時には桟橋の途中が一部崩れている箇所があったのですが(下の写真)、その後登録有形文化財への指定をきっかけに修復工事が実施された模様です。ウーン、以前の方が味があったのですがねぇ。
ビフォー&アフターのビフォーの方をもういっちょ。以前はいかにも歴史遺産、という雰囲気を醸し出していたのですが、修復後は作り物のようにツルツルになってしまいました。尤も、どちらが正解という話でもないのですが。
続いては、島の南端の灯台を目指すことにします。
(2016.02.21)
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