16/02/22 (5)石垣島ドライブ・その5【御神崎】
お次は石垣島最西端の御神崎へ向かうのですが、その前に連れのリクエストで川平湾近くの焼き物工房を訪れるべく、県道を少しだけ戻ります。県道を外れて大嵩地区へ続く道へ入り、更にその道から逸れて車が一台やっと通れる程度のダート道へ。その先に目指す『南島焼』がありました。
ただ―― 折角やっては来たのですが、残念なことに売り物になる品はほとんど残っていないとのこと。出迎えてくれた陶芸家さんは恐縮してらっしゃいましたが、そもそも大量生産品ではありませんし、予め電話で確かめておかなかった我々にも落ち度はありますので、しょうがないですね。
ちなみに、工房まではこんな↓対向車が来たならば涙目になりそうな道を通ってきます。
焼き物とは関係ないのですが、工房の敷地の中は今の季節島じゅうを席巻していると言っても過言ではない黒いチョウチョのパラダイスとなっています。種類についてはちょっと分かりかねるのですが、島を車で走っていると次々とフロントガラスへ衝突してくるために避けようにも避けられず、走行距離と比例して否応なく撃墜数を伸ばしていくことに。陶芸家さんもやはり繊細な感性をお持ちなようで、特に夜にはこのチョウが車にバシバシぶつかってくるので運転するのは嫌なのだと、大変心を痛めていらっしゃいました。
それでは御神崎(うがんざきorおがんざき)へ。県道79号線を少しだけ石垣タウン方面へ進み、崎枝地区へ向かう道へ。地区を抜けて半島の北海岸沿いに走っていき、分岐した坂道をしばらく上がれば到着です。こちらには駐車場はなく、灯台の手前で道がポツリと終わっているだけ。我々も路肩に寄せて駐車しておくことにします。
こちらは御神崎灯台。この岬は4~5月の初夏にはテッポウユリが咲き誇る名所なのだそうです。
平久保崎は海面からかなり高い位置にありましたが、こちらはそれに加えて切り立った断崖が目を引きつけます。崖コンシェルジュこと船越英一郎氏の論評を伺ってみたいところですが、こういう場所は今日のような曇天でこそサマになりますね。
西~南の方の風景。
1952(昭和27)年12月、この御神崎の沖合で「八重山丸」という客貨船が那覇から石垣島への航行途中に遭難・沈没するという事故がありました。岬には下の写真のように亡くなった乗客・乗組員の供養のための仏像と記念碑が立てられています。
我々が岬を離れるのと入れ替わりに、台湾人(たぶん)の団体がレンタカーでご到着。観光バスばかりでなく自分で運転してでも来るのか……。
帰りは来た道を戻るのではなく、御神崎のある半島を反時計回りに一周してから県道へ合流することにします。二車線の走りやすい道が整備されており、ドライブとしては崎枝地区経由の往復よりも楽しむことができました。この1時間くらいの間にとうとう降雨がありましたが、こちらも空気を読んでいるというか、車を降りている間だけはピタっと雨が止んでくれていたのでした。
下の写真は半島一周の途中で下車した、とある浜辺。ドライスーツを着た方が訪れていましたが、やはりアーサ採集が目的だったのでしょうか。
この後、陶器探しに県道沿いの『石垣焼窯元』も訪れましたが、ツアーバスも立ち寄るような大型店舗なので、素朴な陶器を探していた連れはお気に召さなかった様子でした。
次回は西海岸のカフェめぐり。
(2016.02.22)
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