いつものことではありますが、微妙に忘れられた頃に、また連載の開始です。
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昨秋に書いた旅行記の冒頭で、親戚に会いに行く新幹線の車中で訃報に接したというエピソードの話をしたのですが、今年の夏、今度は伯父を見送ることになりました。昨年の親戚と比べれば血縁上は1親等分近いとはいえ、色々と込み入った事情があって私と生前に会話をした回数は2桁にも満たないという殆ど他人同士のような関係だったため、亡くなったところで心の針は1ミリたりとも動かなかったわけですが……。
で、生涯独身で子供も残していなかったので、死後の諸々の手続きは老人ホームへ入居中の祖母に代わって妹である私の母の一手に担わされるという、甚だ迷惑な話でありまして。自宅は同じ市内にあったので書類集めについては容易だったのですが、厄介なことに札幌にも別荘として使っているマンションがあり、そちらでの遺品整理のためにどうしても渡道する必要が出てきてしまいました。私も出来ることは分担して手続きを進めてきたとはいえ、こちらでの作業に悩殺されること約1ヶ月。独身貴族らしく有難いことに少なからぬ資産を遺してくれたため、せっかくの北海道、こうなりゃ「手数料」としてお金を使わせてもらい、仕事ついでに慰労を兼ねてアーリーオータムバケーションじゃい!と、急遽1週間前後の日程で旅に出ることになったというわけです。ただでさえ旅行期間が長いのに終わってみれば今回はいつも以上に中身が濃すぎて、“撮れ高”が凄まじいことになってしまいましたが。一言で表現するならば、「トラブル皆無・ハプニングたっぷり」、でしょうか。このネタで冬の始まりくらいまで引っ張ることにしましょう。
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