【18/07再訪】鉄道博物館 その15(本館1F/車両ステーション差分編)
残り時間が早くも2時間を切った頃、車両ステーションへ。こちらは3年前に気合を入れて見学を済ませてあるので、今回は変更点を中心に取り上げていきます。
こちらは200系新幹線。毎日午後2時より、山形・秋田新幹線との併結に使われていた連結器の出し入れ(下3枚の写真)を交えながらの解説が実施されています。
車両の正面にはこのような装置を新設。モニターに映るCG映像、そして風と振動を使って、200系新幹線が吹雪の中を疾走する場面に居合わせたかのような体験のできる「新幹線スコープ」です。正面の実物の車両に雪がオーバーレイ表示されるわけではないので、AR(拡張現実)とは多少趣向が異なりますが(風の方もミニ扇風機くらいのそよ風です…)。
ナハネフ22形式客車。下1枚目の写真は前回訪問時に撮影したものですが、当時は車内が公開されていなかったのに対し……
今回はこうして立ち入ることができました。私が国鉄型の寝台車両に乗車したことがあるのは2回だけですが、一度嗅いだならば記憶の奥底にこびりついて離れないあの独特の臭気が、しっかりとこのタイムカプセルの中に封じ込められています。
この形式のセールスポイントである“簡易展望室”を車内から。お誂え向きに窓際に灰皿が備えてあり、現役当時は乗客が紫煙をくゆらせながら後方へと流れ去る夜景を眺めていたのでしょう。公共空間での分煙・禁煙が徹底された今の環境からすると、まるで別世界のような話ではありますが。私はタバコの臭いを嗅ぐと確実に頭痛を催すので、この時代には列車に乗れなかったと思います。
0系コーナー入口前に展示されているC51は、お召し列車の牽引機として重用されていたことをアピールするかのように今回はこのような姿。
キハ41300形気動車。車内へ入ってみると――
壁面に新たに設置された大型スクリーンに車窓風景が映し出されており、ちょっとしたバーチャルトリップが楽しめるようになっています。線区はこの形式も投入されていた小海線。壁とは反対側の席でちょっと離れて眺めた方が臨場感があるかもしれません。
クハ181形電車。こちらは見た目は何も変わっていないのですが、車内では現役時代に運用に就いていた上越線特急の、停車駅・到着時刻のアナウンスがエンドレスで流されるようになっていました。停車駅は長岡・小出・越後湯沢・水上・大宮と、上越新幹線開通前の様子を知らない者にとってはこれだけでもとても新鮮。他には0系および200系の車内でも、曜日・時間限定ではありますが定期的に路線開業当時を復刻したアナウンスが流されるそうです。
ハニフ1形客車では、車体側面へのプロジェクションマッピングの投影がスタート。100年前にデ963形電車として誕生した当時の走行風景がアニメーションで甦っています。カメラを向ける前に上映が終わってしまったので画像はありませんが……。すみません。
そしてこちらも忘れてはいけない、縁の下の力持ちである貨物輸送についての新展示。ちょうど先日の豪雨で西日本の物流の大動脈である山陽本線が寸断されており、こちらは悪い意味でタイムリーではありますが。
以上、駆け足ではありますが“差分ファイル”のアップロード完了。そのままでも世界に誇れる鉄道博物館ながら、常に新しい試みを採り入れて改良を重ねる姿勢には感心するばかりです。
E5シミュレーターの予約時刻まではまだ1時間ほどあるため、下の写真のように400系グリーン車で足を休めたり、時間配分の関係でサッと覗くだけだったコーナーをもう一度見に行ったり。退館後もまた東京都内をウロウロする予定があるため、あまり余計な体力は使わないようにしておきます。
次回へ続きます。
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