【18/07再訪】鉄道博物館 その9(前置き~新館1F/新幹線400系・E5系編)
さる7月5日、新館オープン&本館全面リニューアルを迎えた『鉄道博物館』。まだ1週間も経たないうちにさっそく訪問が実現しましたので、前回訪問時の続きとして、そして日本の“新”三大鉄道博物館行脚シリーズの完結編として、簡単にではありますが印象記としてここにまとめておくことにします。
大阪から大宮へは、利便性の点でもまたコスパの点でも直通の夜行高速バスが便利。前回は怖いもの見たさ?に爆安トイレなし4列シート車に乗りましたが(→当時の記事)、今回は無難にトイレつき3列独立シート車をチョイス。寝転んだままでのラクラク移動となりました。この一か月弱の間に地震に豪雨にと、今回ばかりは他人事ではなく我が身にも降りかかるレベルで立て続けに大規模な自然災害が発生したため(「幸運にも」実害はゼロでしたが)、あまり浮かれて旅をする気分にはなれないのですが、どちらもこのバスの予約を入れた後に起こったことですのでね。
7時半に到着し、てっぱく開館までの時間調整を兼ねて大宮駅構内にて朝ごはん。前回訪れた『CAFE SALVADOR』は今年1月に閉店してしまったそうですが、今回はこちらの『コラソンカフェ』へ。東口2Fコンコースの改札“外”にあるため、入場券も不要です。
スイーツ男子なので、モーニングメニューの中からこちらのパンケーキプレートを。ふわふわパンケーキ三枚にサラダとホットコーヒーという内容で税込700円とは、場所代込みで考えるとなかなかお値打ちではないかと。
食後もスマホいじりを交えたりしつつ、しばしのんびり。カウンター席にはコンセントがあり、私は使いませんでしたがフリーWi-Fiも飛んでいるようです。
余談ですが、今冬からガラケー+タブレットの二台持ち運用からスマホ一本(機種はiPhone 8)に変更したため、Blogに載せる写真の撮影もコンデジとスマホを併用することになりました。このページ2~5枚目の写真がiPhoneで撮ったものですが、ここまで縮小してしまうと違いが分からない……というか、パソコンの大画面で見ても数年前の機種とはいえ一応はハイエンドモデルを相手に、色味の傾向以外でほとんど見分けがつかないという。流石に等倍で見てしまうとセンサーサイズの違いが如実に表れるわけですが、それを差し引いてもスマホカメラの急速な進歩具合に愕然とさせられます。とはいえ、SIMフリー版で85,104円(税込)もするようなデバイスなので、これくらいの仕事はしてもらわないと困るっちゃ困るのですが。
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時計の針が9時を指したのを潮に、カフェを出発。ニューシャトルに一駅乗り、プロムナードで開館待ちの列に並びます。本来ならばこういった施設の開業直後は大混雑必至なので少なくとも数か月後まで初訪問をずらすわけなのですが、今回は新規開設は新館のみで施設自体のオープンではないため、平日に関しては目立った混雑はないものと予想。出発直前にTwitter検索をかけてみたところ、やはりそれほど混んではおらずゆったりと見学できるようです。
-以下、2015年7月に鉄道博物館を初訪問した際の記事-
鉄道博物館 その1(プロムナード/ヒストリーゾーン<明治期>)
鉄道博物館 その2(ヒストリーゾーン<大正期>)
鉄道博物館 その3(ヒストリーゾーン<戦前・戦後>)
鉄道博物館 その4(ヒストリーゾーン<昭和30年代>/レストランでランチ)
鉄道博物館 その5(ヒストリーゾーン<昭和40年代>)
鉄道博物館 その6(ヒストリーゾーン<新幹線>)
鉄道博物館 その7(ヒストリーゾーン<貨物輸送/御料車>)
鉄道博物館 その8(その他展示編)
-ここまで-
鉄道博物館駅9時22分着の電車で来たら、行列はこんな感じ。ざっと20~30人くらい(※この日は平日)ですかね。先着順に整理券が配布される体験型コーナーが幾つかあるので、それがお目当ての人はかなり早くから並んでいますが、列が長くなるのは開館15分前を切ったあたりからです。
10時開館。入館料は7月5日より1,300円(大人個人・当日)に値上げとなっています。入館券情報をICOCAに書き込んだら、ゲートを抜けて右折。本館を通り抜けて整理券確保のためにまずは新館を目指します。年間パスホルダー(=券売機に立ち寄る必要がない)に先を越されるのは仕方がありませんが、館内をダッシュする輩にまで追い抜かれるのは納得がいかんなァ。というわけで運が良ければ……のつもりだったのですが、今回は遅めの時間ではあるものの新館の目玉である新幹線E5系シミュレーターの整理券をゲット。体験できるのは一日に僅か30名ほどなので、開館から6~7分で配布終了となった模様です。
滞在時間は6時間+シミュレーターの体験時間である15分の合計6時間15分と予定よりもかなり長くなったので、新館を中心にじっくりと見て回ることにします。まずは1Fに展示されている400系新幹線とE5系新幹線から。
左側の400系(411-3)。1992年の山形新幹線開業と同時に運用を開始した、日本初の新在直通車両です。新庄延伸後に塗色および内装の変更が実施されていますが、てっぱくへの展示に際して塗色をデビュー当時のものに復原。私は残念ながら現役時代に一度も乗車することが出来なかったのですが、これからはてっぱくに来ればいつでも出合うことができます。
車両の説明板。3年前の訪問の際に本館に設置されていたものは基本的に文字だけで埋め尽くされていたのですが、こちらは写真やイラストを多用したグラフィカルなデザインになっています。なお、今回の新館オープン&本館全面リニューアルを機に、本館側の車両説明板もこれと同じくグラフィカルなタイプにすべて書き直されています。
7両編成(登場当初は6両編成)のうち、展示車両として抜擢されたのは東京側先頭車である11号車。鉄道博物館の展示車両では初となるグリーン車です。
ミニ新幹線車両の特徴である乗降扉のステップですが、ここでは車両とホームがぴったりと密着しているので出番はありません。
デッキです。
客室内。恐らくミニ新幹線車両のグリーン車では最初で最後となる、2+1配置のシートとなっています。なお、内装に関してはリニューアル前への復原は実施されず、引退当時の姿を留めています。
二人掛け席(下1枚目)と一人掛け席(2枚目)。リニア・鉄道館や京都鉄道博物館とは違い、車内への立ち入りは勿論のこと着席も自由となっています。これらの写真は入館直後に撮影したものなのでまだ無人ですが、新館の豪華な休憩スペースとして有効活用されていました。
新幹線車両としては大型の窓を通して、高崎線と川越線の線路を眺めるの図。3列シートもそうですがこのような眺望性に優れた窓というのも、もう再登場することはないのでしょうか。
400系の車内へは後ほど休憩のためにもう一度立ち入るので、お次は右側のE5系へ。こちらは実車ではなくモックアップですが、走行機器が装着されていないだけで車体については内装も含めて実物と同じものが使われているとのことです。
眺める角度によって次々と表情を変える、複雑な先頭形状。今後も続々と増備されることが決まっている東北・北海道新幹線のエースですが、こういった低い視点で見る機会というのは実車ではそうそう無さそうです。
こちらも普段は見られない、連結部の妻面。
説明板。あのキレイな緑色は「常盤(ときわ)グリーン」と名付けられているそうです。今やJR四国を除く旅客5社が新幹線車両を保有していますが、やはりJR東日本(…と、H5系だけですがJR北海道)のデザインが頭一つ抜け出しているように思えます。
こちらは新函館北斗側先頭車である10号車。3クラス制を採るE5系編成の中で最上位となる、グランクラス車両です。それじゃあこちらも車内を見学――といきたいところなのですが、鉄道博物館に於いては例外的な措置として通常は非公開となっています。窓から覗き込めばグランクラスのバブリーなシートが並んでいるのが確認できますが、マ、今回は乗車なんかよりもはるかにレアな運転体験が後ほど控えていますので……。
新館も本館と同様に吹き抜けとなっており、上階から両形式の並びを見下ろすことが出来ます。ちなみにE5系は2011年3月に営業運転を開始したのに対し、400系は2010年4月までに全編成が引退しているため、双方が営業運転を行っている状況で並ぶシーンは一度もありませんでした。新幹線規格と在来線規格の違いもさることながら、26.5m中15mにも達するE5系の先頭部の長さも一層際立っています。
次回は1Fのその他のコーナーから。
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