新緑の福知山線旧線跡-令和- Part3【溝滝尾T~北山第二T】
溝滝尾トンネルを宝塚側へと抜けると小さな広場のようなスペースがあり、ここには古い枕木が積まれています。木製の電信柱も立っており、現役時代にはこの場所はどのように使われていたのでしょうか。
ここから武庫川の上流方向を眺めて(下1・2枚目)と、軌道敷からはかなりの高低差がある川のよどみを見下ろして(下3枚目)。
川の下流方向。
広場をローアングルで。他のハイカーはたまに通るくらいなので、無人の写真も撮り放題です。
少し歩くと、ここにも速度制限標識が。放棄されてから30年も経つと、錆に覆われてしまって文字の判読は不可能に近い状態です。
またしても雰囲気の良い切り通し。
ここを通るのは二度目のはずなのに初めて来たような感じもするのですが、その理由はコース整備に際して除草や伐採が行われていて道幅が広くなっているからでした。こちらも前回訪問時の写真と比較していただければ一目瞭然。行楽シーズンでもスムーズな通行が可能なほどに歩きやすくなった一方で、今となっては廃線跡の打ち捨てられた(=abandonedな)雰囲気が色濃く出ていた以前の風景が懐かしく思えるのもまた事実です。
なお、コースの半ばでは携帯の電波が圏外になるため、そういった意味での寂寞感は未だに健在。iPhoneに機種変してから圏外表示を見たのは今回が初めてでした。
川面に目をやってみるとこの辺りでは流れが激しく、所々で滝になっています。京都の保津峡では川下りの観光船が運航されていますが、こちらでは水量の少なさも相まって小型のゴムボートすら通航不可能。一寸法師も滝に呑まれること間違いなし。素直に歩いて野趣あふれる景色を楽しみましょう。
こちらも名物、謎のミニトンネル。
除草・伐採のビフォー&アフターがよくわかる写真があるので、並べて貼っておきます。じっくり見ると川側のフェンスもしっかりとしたものに交換されていますね。
その先にも小さな広場。
カーブでは、遊歩道化後もカント量そのままに地面が傾いています(※電子水準器で水平を取って撮影)。
北山第二トンネルへ。延長はコース上最長の413mとなり、きびきび歩いても6~7分を要する長さです。
これだけの長さがあると、閑散期といえども反対側からやって来たハイカーと高確率ですれ違うことに。ハイキングや山行だと離合時に挨拶を交わすのが慣例となっていますが、こういったおどろおどろしい空間内だと単なる慣例以上の意味があるような気がしますね。下の写真は途中で出会ったコウモリ君。本当は2匹いたのですが、撮影のために数歩近づいたところ1匹逃げていってしまいました。
北山第二Tを抜けた後の区間にて。相変わらずの静寂です。
ここでいったん区切ります。(最終回へ続く)
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