新緑の福知山線旧線跡-令和- Part2【展望広場~第二武庫川橋梁】
桜の園から少し歩いた先にある「展望広場」。ここにはベンチが何脚か置かれているので、電車に乗る前に駅のコンビニで買っておいたおにぎりで軽く昼食にすることに。時刻は正午過ぎ、私とは逆に生瀬・西宮名塩方面からやって来たハイカーが続々とこのエリアに到着しています。それにしても晴れの日を選んでやって来たとはいえ、目映いばかりの新緑の山々とあまりにパーフェクトすぎる快晴に心が浮き立つばかり。同じ市内にあるにも拘わらず、10年以上もご無沙汰だったことをちょっと後悔しているほどの桃源郷っぷりです。
▲(3枚)展望広場にて
いかにも廃線跡らしい遺構も、昭和・平成・令和と3つの時代を超えて健在です。
長尾山第一トンネル(長さ306.4m)からは、いよいよ懐中電灯が必須となります。前回は電池切れ寸前の懐中電灯を持ってきてしまうというポカをやらかしてしまいましたが、今回はバッテリー満タンのハイパワーLEDライトを持参しています。『Ledlenser(レッドレンザー)』というドイツメーカーの製品なのですが、その強力無比ぶりを表現するのならば、「照らしたところだけ昼になる」「光の暴力」「ポータブル光学兵器」といった感じ。私の愛用する「T7(現在はディスコン)」は単四×4本で駆動するコンパクトタイプなのでまだ穏当な方なのですが、毎晩欠かさないウォーキング(※コース上に街灯のない区間があるため)や、偶にこういった場所で使うという用途ならば十分すぎるくらいの光量です。eneloopを併用すればランニングコストがほぼゼロに抑えられるのもいいところ。
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▲(3枚)長尾山第一トンネル・三田側入り口
この先の区間には、下の写真の看板がこれでもかと立ててありました。
トンネル内部にて。これだけの光量があれば、屋外とまったく変わらない感覚で歩くことができます。とはいえ単に通行するだけならばスーパーマーケットで千円くらいで売っている安物の懐中電灯でも事足りますし、バッテリー残量が十分ならばスマホのフラッシュライトでも凌げるとは思いますが。
少し奥へ行ったところで天井を照らしてみれば、手掘りの跡がくっきりと。
5分ほどかけてトンネルを抜け出ると――
当ハイキングコースの山場である「第二武庫川橋梁」に到着。前回訪問時の写真と見比べていただければ一目瞭然なのですが、以前は橋梁に横付けされた保線通路(キャットウォーク)を通行していたのに対し、整備後は橋梁の本体にがっしりとした歩行者通路が設けられ、保線通路の方は逆に通行禁止となりました。11年半前に保線通路を通った際の写真は一枚もないのですが、それはつまり脇目も振らずサッサと渡らないと危険だったという意味であり、整備されてようやくファミリーでも安心して歩けるハイキングコースとなりました。
▲右側が閉鎖された保線通路
……というわけで、列車が通らなくなってからは柵を越えて侵入する向こう見ずな連中しか目にすることのなかった橋梁上からの景色も、コース整備を受けて30年ぶりの「復活」と相成りました。
じっくりと橋梁上からの景色を堪能したら、橋を渡って右岸へ。すぐに突入する溝滝尾トンネル(長さ149m)を通って先へと進みます。
キリがいいのでここでいったん区切ることにします。(次回へ続く)
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