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2019.11.17

19/10/31 (5)富山ライトレール・復路【岩瀬浜→蓮町→富山駅北】

 ロータリーを併設した岩瀬浜駅。駅舎はなくプラットホームは上屋とベンチがあるだけの簡素な造りですが、フリークエントサービスが提供されているのでホーム上での待ち時間は長くて数分といった所です。


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 電車が入線してきました。今度の車両は第3編成。TLR0600形は現在8編成が運用に就いており、車体の前後側面6ヶ所にあしらわれたカラーが編成ごとに異なります。こちらの第3編成はイエロー。


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 岩瀬浜駅のみは1面1線の配線なので、乗車扉は例外的に進行方向“右”の中扉となります。


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 3分後には岩瀬・大広田・浜黒崎ルートのフィーダーバスが到着し、電車へとバトンタッチ。入れ替わりに富山駅方面からやって来た旅客を乗せて折り返していきます。こちらは先述した古志の松原の訪問にも便利な路線。2019年11月現在でフィーダーバスは2路線が運行されており、基本的に電車の2本に1本が接続する(30分間隔)ダイヤになっています。運賃については現金の場合は210円、ライトレールと乗り継ぐと合計420円になってしまいますが、passca/ecomyca利用だと100円に割引され、ライトレールとの合計運賃は280円に収まります(いずれも大人運賃)。


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 超低床式LRVとフィーダーバスの並び。ストラスブールのように7連節で43.05m(TLR0600形比で2.3倍)にもなる長編成のトラムが5~6分毎に発着し、管轄エリア内ならば複数モードにまたがる乗車でも(ゾーン制ですらない)全域均一運賃――という世界には及ばないものの、いよいよ日本でもこのようなシーンにお目にかかれるようになったのにはジンと来るものがありますね。


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 12時01分発の電車で岩瀬浜を出発。ちょうどお昼時なのですが、岩瀬界隈にも食事処は色々とあったものの下調べでライトレール沿線に評判の良さげな和食レストランを見つけていたので、4駅先の最寄り駅・蓮町(はすまち)までの乗車です。


 蓮町駅の富山駅北方面ホーム。岩瀬浜方面のホームは下1枚目の写真の視点後方、踏切の先にあります。ここでは2枚目の写真で岩瀬ゆうこさん(年齢不詳)が案内している通り、もう一本のフィーダーバスである四方・草島ルートに接続。富山ライトレール前身の国鉄~JR富山港線、更にその前身の富岩鉄道→富山地方鉄道富岩線は元々この一帯に広がる工業地区の貨物輸送を目的として敷設され、当駅構内からも2本の工場引き込み線(うち1本は前エントリーで触れたクラレの工場のもの)が分岐していたそうです。当駅に多数あった貨物側線の跡地はすべて宅地化されていますが(1枚目左のマンションもそう)、引き込み線の分岐については車窓からでも注視していればはっきりと確認できる程度に痕跡が残っています。


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 スマホの道案内に従って住宅街の中を進むこと5分。『四十萬亭(しじまてい)』に到着です。時間が時間なので順番待ちはありましたが、これは想定内なのでのんびりと。一人客ということでそう待たずにカウンター席へと通されることになりました。


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 割烹ですがランチメニューはリーズナブル。私が選んだのは税込み1200円の海鮮丼の定食でしたが、ネタが質・量ともに良い意味で価格と釣り合っていません。カニの味噌汁・小鉢2種・デザートの柿に加えて、食後にはホットコーヒーorオレンジジュースのサービスまでありました。富山に来たならばやはり海の幸を食したいものですが、この値段でこのクオリティ…?と、口コミ通りの内容に大満足です。


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 もし食べきれなかったら、火の通った料理であればドギーバッグに入れてのお持ち帰りも可能だそうです。日本では自己責任の意味が理解できないアンポンタンのクレームを恐れてか何十年経っても一向に普及しないのですが、いい加減グローバルスタンダードに追いついてほしいもの。


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 蓮町駅へ戻り、13時06分発の電車をつかまえます。この真昼間でもよく乗っていて座席には空の区画がなかったため、田舎の高校生ではありませんがドア横に立っていくことに。やはり立席状態だとジョイント通過時に足から衝撃が直に伝わってきますね。この富山ライトレール、正直なところ最初は侮っていたものの、こうして実乗してみると交通・都市政策後進国の日本にしては意外にちゃんとLRTしており(?)、コンパクトシティ実現へ向けての都市計画に組み込まれたという意味において国内初のLRTを標榜するだけのことはあるな、と見直したのですが。百歩譲ってヨーイングは仕方がないとして(いや、ホントは仕方なくはないけど)、ロングレール化くらいは実現できないものでしょうかね。JR線転換のLRTとしては、岡山県の吉備線(岡山ー総社間20.4km)が開業時期未定ながらも事業化が決定していますが、その後輩のお手本としてまずは合格点を差し上げられるのではないでしょうか。


 13時25分、富山駅北停留所到着。ここからは地鉄軌道線の乗り潰しとまいります。

次のページへ:19/10/31 (6)富山地方鉄道軌道線Part1/不二越線【富山駅→南富山→電鉄富山】

*次回は別の話題を取り上げるため、本連載の続きはその後となります。


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