Osaka Metroフェスティバル2019 Part1
この時季、関西の鉄道事業者各社にて開催される車両基地見学イベントへ2013年より4年連続で足を運んでいたのですが、昨年・一昨年は諸事情あって見送ってしまったものの、今年2019年、3年ぶりにまた新たな事業者を“開拓”することにしました。
今回のターゲットはOsaka Metro(大阪市高速電気軌道)。地下鉄事業者のイベントとしては初参加となります。大阪市交通局時代の2017年まではおおさか市営交通フェスティバルの名称で開催されていましたが、Osaka Metroフェスティバルと名を変えてからは2回目。あと、どうでもいいですが令和への改元後初の開催でもあります。
Osaka Metroフェスティバルは事前申込制のイベント。2019年は11月17日(日曜日)の開催となります。募集人数は12,000人ですが、当然のことながら申し込みはそれを大幅に上回ることになるので必然的に抽選に。今回は運よく当選したため、こうして参加を行った次第です。なお、同時に申し込んでいた阪神電車のイベント(11月2日)については7,000人と更なる狭き門のためか落選となりました。まぁ、この日を使って北陸への旅に出たわけですが。
11月上旬には当選通知が到着。ハガキ一枚ではなく、メール便で封書が届きました。数千通単位での発送となるわけで、無料のイベントながらご苦労様です。
会場である『緑木検車場/車両工場』の最寄り駅は、四つ橋線の北加賀屋駅。住之江公園駅からも無料のシャトルバスが出ていますが、徒歩8分と近いので行きは歩いて向かうことに。梅田からの往復運賃は560円になるので、あと40円足して一日乗車券『エンジョイエコカード』の土日祝日用を購入しました。というわけで、イベント見学後の「延長戦」もある、かも……?
▲会場最寄り出口の3号出口
開場時刻の20分後に入場門へ到着しましたが、すんなり入れてはもらえず一旦通り過ぎて駅とは逆方向へ歩いたのちに折り返して入場待ちの列に並ぶことに。
入場券を呈示して門を抜けても、さらに列は続きます。といってもこちらは後述するスペシャルイベントの応募のための順番待ちなので、これに関してはスキップも可。私はとりあえず列に並んで応募しておきました。
到着から20分弱、10時10分頃に散策開始。入ってすぐの場所にあるのはグッズ販売コーナーです。なお、これ以降の写真については人物が正面で大写しになっている場合を除いて、ボカシなどの画像処理は省略する場合があります(=主被写体ではない群衆の一部のため肖像権の侵害に該当しない)のでご了承願います。
もう少し進んだところ。今日はフェスティバル日和の快晴です。そういや万国旗って久しぶりに見たな。
タイトルには入っていませんが、民営化後にバス部門を継承した大阪シティバスの車両も来ています。BRT“もどき”の『いまざとライナー』、今年春の運行開始直後に乗りに行ったのですが、Blogの休止期間中だったのでレポートを出しそびれてしまいました。
特にコースは決めていませんでしたが、まずはこちらの「第2検修棟」の内部へ。緑木検車場は御堂筋線・四つ橋線、2016年2月からは老朽化のために閉鎖された森之宮検車場より引き継いだ谷町線・中央線・千日前線を加えて、Osaka Metroの5路線の車両(軌間・電化方式はいずれも1435mm/第三軌条集電/直流750V)の大規模検査を担当しています。こちらの建物も受け入れ線区の増加に合わせて竣工したばかりでピカピカ。
会場内の各所ではさまざまなプログラムが行われており、訪れた時間にちょうど第2検修棟内で車輪嵌替(はめかえ)作業実演が実施されていたので、見学していくことに。列車の車輪は車のタイヤと違ってボルトでは固定されておらず車軸に嵌め込まれているだけ、というのは知識としてはありましたが、圧抜の様子を実際に目にしてなるほど納得、です。
余談ながら、この車輪着脱装置が動作する際に注意喚起のメロディーが流れるのですが、そのうちの一曲が「さくらんぼ」でなんでこのチョイス?と思って調べてみたところ、大塚愛の出身地が緑木検車場/車両工場の所在地である大阪市住之江区なのだとか。
続いて第2検修棟内の展示です。こちらは新品と10年使用後の車輪の直径の比較。
車輪の踏面にできたフラット剥離のようす。ダン、ダン、ダン→ダダダダダダでお馴染みのやつですね。昨今は車両側でも自動車でいうABSに相当する滑走防止装置が導入されるなど対策が進んだせいか、滅多に聞かなくなりましたが。
車輪の圧入時に車軸表面に発生することがある傷のようす。
「懐かしの地下鉄展示コーナー」にて。非磁気化券時代の回数券(下4・5枚目)といえば昭和40年代頃まででしょうか、大きな駅の改札前で回数券をばら売りしているおばさん達の姿が見られたというエピソードがありました。券面額で11回売れば1回分の利益が出るということで、PiTaPaもスルッとKANSAIもなかった時代、出札窓口の混雑を嫌ってこちらのサービス?を利用する乗客も少なくなかったとのこと。私も資料映像で見ましたが、交通局側にも混雑の緩和というメリットがあったためか長らく黙認されていたものの、やがて自動券売機の本格導入に伴い禁止の措置が取られ、その際には“利権”を手放したくないご婦人方からはかなり強硬な反発があったようです。私は嗤うどころかこれこそシゴトの本質というか、正しく「雇用創出」の一部始終を早送りで見ているかのようで胸が痛みましたが。
今年は令和元年ということで、先月販売されたばかりの新天皇即位記念の記念乗車券セット(下1枚目)と、平成5年に販売された雅子妃との成婚記念のバス・地下鉄・ニュートラム一日乗車券(2枚目)が隣り合わせで展示してありました。
写真が多いので、ここでいったん分割することにします。
« 19/10/31 (5)富山ライトレール・復路【岩瀬浜→蓮町→富山駅北】 | トップページ | Osaka Metroフェスティバル2019 Part2 »
« 19/10/31 (5)富山ライトレール・復路【岩瀬浜→蓮町→富山駅北】 | トップページ | Osaka Metroフェスティバル2019 Part2 »
コメント