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2019.12.25

19/11/01 (2)金沢漫歩 Part1【近江町市場~尾山神社~金沢城公園】

 まずは近江町市場(おうみちょういちば)へ。半世紀前までは路面電車(北陸鉄道金沢市内線)も走っていましたが、現在は路線バスに頼るしかありません。通常観光客が訪れるような場所は『城下まち金沢周遊(左回り・右回り)』『兼六園シャトル』がほぼすべてカバーしており、運賃も200円均一です。一日乗車券は500円なので3回乗車で元が取れますが、一部の観光・文化施設では呈示すれば割引が受けられるという特典も。金沢駅への行き帰りで最低2回は乗ることになるので、何も考えずに購入してしまっていいかもしれません。一日乗車券裏面には簡単な路線図が載っていますがこれだけでは不十分なので、市内主要停留所のりば案内(→こちらのリンク)はブックマーク必須。


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 「○○市民の台所」シリーズ、近江町市場。ここへは来るつもりはなかったのですが、早起きで時間に余裕が出来て目的地にも程近いということもあり、おまけとして立ち寄ってみました。


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 市場は近年新築されたばかりのビルの中にあり、全体的に小奇麗な感じ。鮮魚店だけでなく加賀野菜や果物を扱う青果店も多く、この手のスポットにしては地域密着型の色あいが濃いのかな、という印象でした。


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 簡単に見て回ったら、たくさんある出入口のうち南側から退出。地図アプリには尾山神社を目的地として入力してあり、案内なしでは迷ってしまいそうな細い路地を進んでいきます。これこそが歩く旅の醍醐味よ。


 10分も掛からずに到着した尾山神社は、加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀っている神社。下2枚の写真で見る限りではごく普通の神社なのですが……。


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 お目当ては神社の正門にあたるこちらの神門です。和風・中国風・洋風の3つの様式が入り混じった奇抜な意匠で、竣工は1875(明治8)年。言われなければ、というか言われたところでとても神社の建物とは思えません。かつて最上階の第三層からはステンドグラス越しに光が放たれ、遠く日本海まで届いて燈台代わりにもなっていたとか。また、屋根から天を突く避雷針は日本最古のものと言われています。


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 境内には前田利家公の騎馬像もございます。


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 神門のある西の出入口は使わず、北から入って東から出ることに。境内を出るとすぐに金沢城公園の西側へ出てきます。石垣を見上げつつ、園内へ。いまの時季は午前5時から開園しているようです。入園料は無料。


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 金沢を最後に訪れたのはまだ20世紀だったという方は、そういや加賀百万石とか言っておきながら金沢城って行ったことがないな……と思われているはず。というのも1995(平成7)年までここには金沢大学のキャンパスが設置されており、史跡としての整備が始まったのは同大学の移転が実施されて以降のこと。行ってるはずなのに忘れた、とか見逃していた、というわけでは決してないので、どうぞご安心下さい。

 2001年の第一期工事の完成を皮切りに、現在も城址内の建造物の復原工事が順次進められています。私の第一のお目当てである『玉泉院丸庭園』も、2015年3月に公開が始まったばかり。上述の尾山神社からも歩いてすぐです。

 休憩所「玉泉庵」前から全景を見渡すこともできますが、回遊式庭園ですから歩いて回るのが一番。遺構の保護のため、造営時の遺構面からは2メートルの盛土をしてその上に当時の庭園の姿が再現されています。意匠性の高い石垣と敷地の高低差を活かした、立体的な構造になっているのが大きな特徴。


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 庭園の奥からそのまま城址の中心部へ抜けることができます。


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 二の丸広場から見る、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。1631(寛永8)年の大火で本丸が焼失して以降は、ここ二の丸が金沢城の中枢だったのだとか。1881(明治14)年の二ノ丸御殿の焼失を最後に建物の再建は行われていませんが、隣接していた菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓および橋爪門が2001年に復原されています。翌年にはNHKの大河ドラマ『利家とまつ』が放映されたので、それに間に合わせる形だったようです。大河ドラマの観光客誘致効果って凄まじいらしいですからね。私は『坂の上の雲』以外はマトモに見たことがないもので何ともコメントのしようがないのですが。内部の見学も有料で可能ではあるものの、今回は時間の都合上パスとなりました。


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 空堀(下1枚目)に渡された「極楽橋」(2枚目)を通って……


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 本丸附段に建つ「三十間長屋」へ。こちらは江戸時代から残っている建造物(重文指定/通常は内部非公開)となります。


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 橋爪門続櫓→橋爪門→橋爪橋と辿って、二の丸広場より一段下の三の丸広場へ抜けます。


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 三の丸広場から見る、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。


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 三十間長屋と同様に江戸時代から残る建造物として重文指定されている石川門をくぐって、金沢城公園を離れます。近江町市場からここまで1時間強。ハイライトのみではありますが効率良く見て回ることができました。何より朝早くなので人がまだ少ないのがいいですね。


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 午前10時と丁度いい時間になったので、本日のメインイベントその1である金沢21世紀美術館へ向かいます。石川門口からは徒歩圏内ではあるものの路線バスの一日乗車券を持っているので、『城下まち金沢周遊(右回り)』を「兼六園下・金沢城」から「広坂・21世紀美術館」まで短距離乗車(下の写真は左回りコースのバス。金沢駅へ帰って来た時に撮影)。運転間隔は15分とまあまあではありますが、るーぷる仙台とは違って片方向運転ではないのは便利です。


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 次回へ続きます。


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