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2020.01.14

19/11/02 (4)福井鉄道福武線・往路【福井駅→越前武生】

福井鉄道福武線普通 福井駅(10:37) → 越前武生(11:36)


 10時37分発の越前武生行き普通列車が入線してきました。車両は名鉄600V線区の岐阜市内線・揖斐線(2005年廃止)より移籍した770形。名鉄時代はモ770形を名乗っていました。始発駅は田原町で、福井駅で3分停車したのちに支線を戻って越前武生へ向かいます。スイッチバックとはまた違う一風変わった運行形態のため、折り返し時に方向幕が転換「しない」のにはちょっとした違和感が。



 車両外観です。細身の2連節車体で、全長は約20m。かつて名古屋に住んでいた身でありながら、恥ずかしいことに今回が初対面となります。乗降扉は高床式ホームと低床式ホームの両方に対応した設計となっていますが(下の写真5枚目)、低床式ホームに統一されている福鉄線内では高床式ホーム用のせり出しステップは完全に殺されており、折りたたみステップを昇り降りしなければならないという不便さが残るのみ。超低床車両の導入が始まった今となっては、経年以上の格落ち感が否めないところです。


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 この福井鉄道、以前は名鉄グループの一員だったため、会社のロゴは名鉄のそれをイメージさせるデザイン。770形のカラーリングもホワイト地に名鉄のロゴを構成するブルー&グリーンが加えられるという具合です。現在は名鉄との資本関係は解消されており、経営は民間企業である福鉄が引き続き担う一方、鉄道用地を沿線の3市へ有償譲渡し、設備の維持更新費用は公的スキームにて負担するという体制。えちぜん鉄道とは分掌の領域が異なるのみで、同じ第三セクター鉄道として運営されています。県内には並行在来線を継承する新会社を加えて3社が併存することになるため、将来的には3社の統合も視野に入れられているとのことです。


 続いて車内。ロングシートでありながらもワンランク上の居住性を志向しているという点では、名鉄100・200系と同様です。編成中央寄りのドアは一般的な両引き扉ですが、車端部のドアは奇数枚(3枚)の折戸という、鉄道車両ではなかなか見ない形状。


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 まずは昨日の夕方に道路上から眺めた支線区間をゆきます。福井駅停留所を離れると300メートルほど単線で進み、本線への合流点手前で複線に。閑散時間帯には複線区間よりも寧ろ本数が多いくらいなのですが、そこはかち合わぬように上手いことダイヤを調整しているようで。


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 福井駅での乗車時には先頭の準かぶりつき席に腰掛けたのですが、出発してまもなく次の福井城址大名町にてスイッチバックを行うことを思い出し、慌てて反対側の準かぶりつき席へ移動。本線との合流点はデルタ線にはなっておらず、往路も復路も福井城址大名町停留所を経由することになります。また、配線の都合で支線から本線に入る列車は方向によらず田原町方面行きのホームを発着することになるので、越前武生方面行きの発着ホームは2本に分かれることに。


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 下の写真は田原町方面行きホームに停車中の場面。このあと進行方向を変え、ポイントを渡って左側の線路へ転線することになります。なお、田原町行きの場合は往路に同様の手順を踏み、続いて支線へと分岐していくという流れ。


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 ここより2駅目の商工会議所前を過ぎた辺りまでは路面電車として走ります。……いや、路面電車プリテンダーと呼ぶべきか。いまの時間帯は急行1・普通2の毎時片道3本の運行となっており、急行もこの区間では各駅に停車するとはいえ、市中心部をチョイ乗りする場合でも最長で30分待たされることになります。車両の古巣である岐阜の600V線区だと徹明町発着の美濃町線電車が30分間隔ではありましたが、路面電車は須らく頻発運転だという固定観念に縛られていると痛い目に遭う、ということなのでしょう。ついこの間までの大型車が運用されていた時代ならば、これは違うぞと誰もが認識できましたが。なお、現在では伊予鉄道本町線の40分間隔が国内における路面電車の最長運転間隔なのだそうです。


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▲(4枚)こんなん絶対騙されるやろ、の図


 商工会議所前を出ると、線路は専用軌道に。2駅先の花堂(はなんどう)までは複線ですが、その先は終点越前武生まで単線となります。


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 江端駅で普通田原町行きと行き違い。ポイント部分に設けられたスノーシェルターが雪国らしいです。


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 江端駅を過ぎると市中心部から続いてきた市街地は途切れますが、すぐ西側に旧国道8号の幹線道路が並行しており沿道への建物の集積もそれなりにあるため、勝山永平寺線沿線とはまた違った様相。田園地帯を貫く直線線路が約5キロ連続し、復路に乗車した急行列車はフルスピードでぶっ飛ばす区間なのですが、こちらは各駅停車なので1キロ前後の間隔でこまめに停車していきます。そんな田園地帯に突如として出現する立派なコンサートホール、「福井県立音楽堂(ハーモニーホールふくい)」のすぐ傍にはハーモニーホール駅が設けられていますが、なにぶんクルマ社会なのでアクセス駅としての利用はごく僅少のようです。


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 鯖江市に入ると引き続き平野部ながらも、カーブが増えたり高台を走ってみたりと、ここまでとは打って変わって車窓の変化が目まぐるしくなります。鳥羽中(とばなか)駅前後の雰囲気の良いS字カーブは必見。東側を並走するJR北陸本線に対して鯖江・越前両市の市街地の只中を通過するルートを取るため、インターアーバンに相応しく福井市中心部からの乗客はこの辺りより本格的に下車が始まりました。昼前の郊外方面行きとあって、大型車1両分と等しい程度の収容力ながらもなお空席多数、という乗車率ではありますが。


 11時16分着の神明(しんめい)駅。低床式ホームに改修されたのちも、鉄道線らしさが色濃く残っています。


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 越前市最初の駅である家久(いえひさ)まで来れば、残りはあと3駅。予定を変更して急行ではなく1本前の普通に乗ってみましたが、急行通過駅の観察ができましたし初めましての770形にも乗れたので、三文をはるかに上回る早起きの得になったかなと。


 11時36分、終点の越前武生へ到着しました。福井駅からの所要時間は59分。予定では福井駅-(普通)-福井城址大名町-(急行)-越前武生と乗り継ぐ予定だったのですが、急行は福井城址大名町~越前武生間で普通より8分早いものの乗り換え時間で相殺されてしまい、結果としては1分延びただけでした。


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 駅舎の外観です。以前は「武生新」駅と名乗っており、新というありふれた接頭辞が単に接尾辞に変わるだけでこれほどまでに強烈な個性を放っていたわけですが、2010年、現在は赤十字前駅となっている「福井新」駅とともに現駅名に改称されました。駅名の越前は旧国名由来ではなく、2005年に武生市と今立郡今立町が合併して成立した越前市の市名から採られているのではと思われます。


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 ここで乗り継ぎ旅はいったん中断して、ランチタイムです。(続く)


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