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2022.05.25

22/04/19 (6)意図せぬ寄り道~マネン崎展望広場

 カーナビの指示に従い、宇検村の中心部を抜けて入り江沿いに車を進めていきます。最初は昼食をどうしよう、古仁屋(こにや/瀬戸内町の中心地区)にあるソーキそばの店は今からだと営業時間に間に合うか微妙だし、とか呑気に考えながら走っていたのですが。やがて指示ルートは入り江沿いからは外れて1.5車線程度の山道となり、ここでどうも様子がおかしいことに気付きます。というのも宇検村と国道58号線を連絡するルートを通るはずで、そんな主要道が斯様な細道であるはずがないですから。交通量も極端に少ないし。一旦道端に車を停めてカーナビの画面を再確認してみると…… ああ、やっぱり。行き先があさっての地点に設定されてる! カーナビに目的地が登録されていないので、Google Mapsと見比べながら地図をスクロールして手動で設定を行ったのですが、全然違う場所によく似た海岸線があったので…… 下の画像、左(赤枠)が間違って入力した瀬戸内町花天・管鈍地区、右(青枠)が本来の目的地である『マネン崎展望広場』の周辺。もうね、人生の可能性が無限大かどうかは知らねど、ミステイクのバリエーションは無限大だなと。


Amami_2_058


 後で調べてみるとこのまま直進しても所要時間に大差はないようでしたが、ここではカーナビの指示通りに元来た道を引き返しました。ロスタイムは往復で約30分。同行者がいないので即断してしまいますが、時間の埋め合わせのためにソーキそばどころか古仁屋のジョイフル(ファミレス)の線も消滅です。沿道のコンビニでパパッと、というのが最有力でしたが、こんな時に限って普段は腐るほどあるコンビニが一軒も現れない……というのもマーフィーの法則(ちと古いけど)でしょうか。


 そんなこんなで県道85号線を経て国道58号線を南下するルートへ。国道に入って程なく、網野子トンネルという恐ろしく長いトンネルへ突入します。延長は4,243m、2015年に前後のバイパス区間と共に開通し、離島にある道路トンネルとしては日本一の長さ(*注)なのだそう。こちらの網野子トンネルが飛び抜けて長いものの、奄美大島には1kmや2kmクラスのトンネルはざらにあります。離島では面積トップの沖縄本島のように高速道路こそ存在しないものの、各所でバイパスの整備が進んで峻険な地形ゆえの交通の難所が解消されたため、島の主要エリア間の移動は一昔前と比べると劇的に早く快適になったとのことです。
*注:無料で通行できる道路トンネルの長さ日本一は、愛媛・高知県境の寒風山トンネル(5,432m)。


 正しいルートに乗った後は終始快調に進み、古仁屋の町を抜けてしばらく行った所にあるマネン崎展望広場に到着。クルマを降りて車体を眺めてみると、昨夜降った雨で路面が濡れていたこともあり、山越えの道で水と一緒に泥を巻き上げて裾がドロドロになっています。ガソリンの残量はこの2時間でいきなりガクンと減りましたし、フロントガラスにも樹上から落ちてきた虫など色んなものがくっついているしで、クルマにとってはなかなか過酷な道のりだったようで。


Amami_2_059


 展望広場からは大島海峡とその対岸の加計呂麻島(かけろまじま)を望むことができます。海峡の東端にあたるここでは大潮の干満時に渦潮が見られ、まさしく現在の時刻がその大潮の干潮時刻。これも天の配剤だと思ってしばらく眺めていくことにします。


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 同じくマネン崎展望広場より、奄美大島側の嘉鉄集落が面している小さな湾。こちらは次のエントリー冒頭でもう一度出てきます。


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 ここまで来れば島の最南端はもうすぐそこ。ということで次回へ続きます。

(2022.04.19)

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