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2022.08.09

22/07/05 (7)福岡市交七隈線【天神南⇔橋本(往復)】

 まずは博多駅にて福岡市地下鉄(※「市営地下鉄」ではなく「市地下鉄」が公式の呼称)の一日乗車券を購入。値段は大人640円です。うっかり自動券売機で購入してしまうと紙製で文字を印刷しただけの無味乾燥なものが発行されてしまうので、ここはサービスセンターへと赴いてプラスチック製のものを入手。高耐久性という実用面もさることながらちょっとした旅の記念にもなりますし、何よりこうして趣向を凝らしたデザインが楽しいですからね。


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 博多駅ホームの地下鉄路線図。お目当ての七隈線(ななくません;右側緑線の路線)を取っ掛かりに、これから左下のJR筑肥線区間を除く全区間を走破していきます。


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 少し距離のある空港線天神駅⇔七隈線天神南駅間を天神地下街経由で徒歩にて移動しますが、天神駅の改札を出た向かいのPARCOにイートインスペースのあるファミマがあったので、ここでファストフードよりもファストな昼食を摂っておきます。旅先で不足しがちな野菜を補うという殊勝な心掛けにより、『1/3日分の野菜が摂れる蒸し鶏のパスタサラダ』を。野菜といっても殆どキャベツばっかりですね…、女性向けのアピールとしてカロリーを抑えるためかドレッシングの量が微妙に足りないですし、これはナシ寄りのナシかな。地下鉄乗車前に博多駅のレストラン街をひと回りしたところコレといったものが無かった、というのが言い訳ですが、後ほどそれも只の無知&リサーチ不足であることが明らかに。


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 相変わらずシックで際立った個性を発揮している天神地下街(下1・2枚目の写真)を抜け、天神南駅(3枚目)へ。西鉄福岡(天神)駅からは近いものの、空港線の駅からだとサッサカ歩いても6~7分は掛かります。


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 プラットホームに降りたらまずはこちら、3000系電車のフロントマスクを一枚。到着した電車は回送列車として一旦引き上げ線へ入ったのち、改めて島式ホームの向かい側へ入線してきます。来年(2023年)の3月には天神南-櫛田神社前-博多間が延伸開業する予定なので、以降は当駅も中間駅に。2013年末の着工はもとよりあの道路陥没事故からも随分年月が経ちましたが、いよいよなんですねぇ。個人的な話をすれば今回も仙台の再現で8ヶ月限りの完乗タイトルとなってしまいますが、幸い路線まるまま若しくは末端側ではなく都心側の2駅間だけなので、また何かのついでに軽く奪還できることでしょう。なお、七隈線のプラットホームでも仙台市営地下鉄南北線・東西線と同様にBGMが流されていました。


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 車両のデザインはドイツ人工業デザイナーのアレクサンダー・ノイマイスター氏によるもの。世界的にもメジャーなICE(InterCity Express)や、日本国内では当形式のほか500系新幹線や東京メトロ有楽町線・副都心線10000系を手掛けていますが、こちらは日本語表記や車内広告がなければ海外の都市鉄道で走っていそうな、国内の車両群のうちでは唯一無二の存在感。ただ、デザイナーが水戸岡氏と親交があるからなのかそれとも単に九州だからなのか、シートが815系に毛の生えた程度の硬い作りなのがいただけません。海外の地下鉄ではステンレスやFRP製のシートも珍しくないのでそれらよりはずっと上等とは言え、やはり比較対象となるのは日本国内、それも九州外の車両なので。


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 七隈線の車両の大きな特徴が運転室が半開放タイプになっているということで、前側の運転席には乗務員が着席するものの(運転自体はATOによる自動運転)、後側は運転装置にカバーを掛けた上で乗客にも開放されます。……と、平常時ならばこういう扱いになるのですが、残念ながらこちらにもCOVID-19の影響が出ており、後側に関しては一時的に立ち入りが禁止されていました。


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 天神南13時15分発の電車で出発。終点の橋本までは12.0km・15駅を24分の道のりです。路線図を見る限りでは30分くらい掛かりそうな印象ながらも、これは小まめに駅が置かれている地下鉄らしいところ(※平均駅間距離は800m)。なにぶん地下鉄なので車窓から把握できるのは線形と各駅ホームのデザインくらいのものですが、ミニ地下鉄仲間である仙台の東西線の七曲りほどではないにせよ、天神南-渡辺通-薬院間には急カーブを交えた逆Z形の「らしい」経路があったりもします。ちなみに全国の地下鉄駅の中で最も乗降客数の少ない駅がこの七隈線内の梅林(うめばやし)駅なのだそうで、一日当たりの「乗車」人員(=降車客を含まない)は開業時の三桁から徐々に増やして現在は1,200~1,300人台(福岡地下鉄HP>地下鉄資料・データ>第5営業より)という水準となっています。


 橋本駅ホームにて。車両の個性に負けず劣らず、各駅のプラットホームも落ち着いた雰囲気で非常に好印象です。駅全体の使い勝手も含めてデザインが総合的に噛み合っているというごく当たり前のことが当たり前に実現しており、じじつ様々な分野から賞を授与されているそうで。JR九州×水戸岡鋭治×安藤忠雄@熊本駅在来線ホームというアレなコラボレーションに引き比べたならば、正しく「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という故事の意味が実感できようというものです。


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 今回は残り時間の関係で終着駅へ着いてはとんぼ返りの繰り返しとなってしまいましたが、先程の大回り乗車の反動ではないものの改札外へ出て出入口付近を少し歩く、くらいのことはやっておきます。こちらの橋本駅、京王然り南海然り電車の行先としてよく目にする駅名だけに、既視感とはまた別の意味で初対面のような気がしない駅です。


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 駅の目の前には福岡外環状道路(下1枚目の写真地上)と福岡都市高速環状線(同高架)が走っています。これらの道路を挟んだ北東側には『木の葉モール橋本』というショッピングモールが(2枚目の写真奥)。まもなく七隈線を介して繋がるキャナルシティ博多(櫛田神社前駅下車)とは同系列なのだそうです。


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 逆の南西側はすぐそこまで山地が迫っています。綺麗な円錐形をしている山は飯盛山。なお山を越えた先の佐賀市は大体こちらの方角となり(正確にはもう少し左)、国道263号線を経由して最短距離且つ他の市町村を間に挟むことなく福岡市~佐賀市間を行き来することができます。


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 お次は空港線西端の姪浜(めいのはま)駅を目指しますが、実は橋本駅からは車で10分少々、徒歩でも45分前後と意外に近く、本数はやや控えめながらも西鉄バスでの連絡も可能(所要15~20分、一部の便は駅から徒歩7~8分の「橋本」バス停に発着)。とんぼ返りは好みじゃないというこだわり派の貴方にはこれらの抜け道をお薦めです。


 仮に10分間隔ならば時刻表をチェックしたのち腕時計をチラチラ見ながらの滞在となりそうですが、こちらの七隈線は昼間は7.5分おきと、運転間隔を完全に意識しなくなるリミットのラインです。今回は一本落とした13時52分発の電車で折り返すことにしたところ、延伸を前に増備編成として今年2月にデビューしたばかりだという3000系のマイナーチェンジバージョン、3000A系に当たりました。窓周りの帯とシートの色が緑系から青系に変更されているほか、優先席の一部に阪神5700系にて「ちょい乗りシート」の名称で採用されたものとコンセプトを同じくする、立ち座りがしやすい形状のシートが設置されています(下4枚目の写真左側の4席)。その他には車内案内表示装置がLED式と路線図(行灯)式の併用からワイドタイプの液晶ディスプレイへ変更されているという相違点も。


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 天神南駅に戻り、まだ7分ほど歩いて天神駅へ移動します。博多延伸後は両駅間の改札外乗り継ぎ制度は廃止となりますが、輸送改善の裏で姪浜・貝塚方面へは最大4.1kmと大幅に乗車経路が延びるという新たな問題点も。いまのところは「料金負担が増加する一部の利用者につきましては、経過措置として、負担緩和策の実施を予定しております」としかアナウンスされていないものの、シンプルに天神南⇔天神で乗り継いだものと見做して天神南~博多~中洲川端(貝塚方面)/天神(姪浜方面)は運賃計算上のキロ程から除外する、という恒久的な措置は執れないものでしょうか。


 次回は空港線・箱崎線区間を一気に片付けます。

(2022.07.05)

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