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2022.10.31

22/10/04 (4)名鉄尾西線【名鉄一宮→津島】~1日目終了

 一宮から名古屋駅への復路。ストレートに戻るのならば先述の理由で自動的にJRルートになるのですが、今回の滞在中に未達成の名鉄全線乗車を出来れば済ませてしまいたいと考えており、その僅かに残った未乗区間の一つである尾西線の名鉄一宮―津島間を経由しながら帰ることにしました。あくまでマストイベントをこなした後の余剰時間を充当するという形になり、中には朝夕にしか運行がないという路線も交じっていたりもするので現時点で完乗の成否は不明ではあるものの、ひとまず布石を打っておかないことには始まらないですからね。


 当該区間は現在は15分間隔とそこそこ本数はあるのですが、未乗区間ゆえ日の出ているうちに通過したいため、急ぎ足で発車間近の16時58分発普通津島行きをつかまえます。電車はロングシート車の6800系2両編成。ラッシュ時間帯なので当然立ち客はいるものの、混雑と呼ぶには程遠い乗り具合です。


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 こちらの形式には眺望の良いかぶりつき席があるので、早い段階で空くことを期待して直後のポジションに立っておきます。前半の名鉄一宮―森上間は単線。出発直後は高架区間ですが、すぐに地平へ降りていきます。


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 観音寺を経て、最初の交換可能駅である苅安賀(かりやすか)へ。対向列車は2駅先の終着を前に当駅で4分の長時間停車を行います。


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 一宮を離れて間もないこの段階で、既に建物の密集度は低く農地基調の風景。名鉄沿線は名古屋市内を除けば幹線筋でさえ田畑を眺めて走る区間が大宗を占めるイメージなので、支線ならばそれも当然でしょうね。こういった沿線環境のために半世紀前には極端な優等偏重型のダイヤが組まれていたりもしましたが(詳しくはWikipediaの当該ページを参照)、とはいえ延々市街地が連続する東京圏・大阪圏こそが寧ろ異質で、こちらの方がグローバルスタンダードに近くて「自然」だとも言えます。


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 苅安賀から2駅目の萩原に到着したならば、今度は当方が5分の長時間停車を行う番。交換可能駅の配置の関係で、このような非効率なダイヤが不可避のようです。救いなのは当駅で降りてしまう利用客が多いことで、かぶりつき席もここで空きました。津島まではまだ30分近くあるのでこれは嬉しい。


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 雲の合間からの夕焼け。今日は屋内にいる時間が長いので天気はあまり重視していませんでしたが、降雨が無かったうえに薄曇りで日差しが遮られたので、最高28度という気温では寧ろ好都合でした。問題は曇り時々雨との予報が出ている明日ですね。


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 名鉄一宮―津島間のほぼ中間地点である森上(下1枚目の写真)を出てすぐに、線路は複線に(同2枚目)。但し、ほぼ終日15分間隔が維持されている単線区間の名鉄一宮―森上間に対してこちらは昼間の一部に30分間隔となる時間帯が存在し、輸送量と線路容量の関係があべこべとなっています。先程の長時間停車を体験したならば、尚更その感は強く……


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 その輸送量の差に呼応して長閑さが一段階増した車窓。彼方に連なる山並みは養老山地です。そういえば中学生の頃、名古屋市の東端からあの山地の麓にある養老の滝まで自転車で往復したことがありましたっけね。


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 日の入り時刻ぴったり(※名古屋市基準)の17時33分、名鉄一宮からは35分を要して終点の津島に到着。電車はそのまま名鉄一宮行きとして折り返していきます。この先、弥富までが尾西線ではあるものの、こちらの区間へは名鉄一宮・森上方面からの直通はなく、運転系統としては津島線須ヶ口方面と一体的に運用されています。3区間に分割された尾西線のうち、弥富―津島間および名鉄一宮―玉ノ井間は2005年10月に乗車した記録を弊Blogの過去記事にも残してあるのですが(→こちらから)。──あれ? 読み直してみると名鉄一宮―津島間は当時既に乗車済みだったような書き方になっていますね。地味すぎる路線のせいか、今となっては全然記憶にない(苦笑)。まぁ、何度乗ったところで無駄ではありませんし、今回こうして記憶・記録双方をしかと刻み付けたわけなのでノープロブレム!ということで!


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 津島駅ホーム。須ヶ口・名古屋方面⇔佐屋・弥富系統に名鉄一宮発着系統を加えた豊富な列車群を、1面2線かつ留置線なしという小規模な配線で捌いています。


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 名古屋方面との接続はあまり良くなく、まずは9分後の17時42分発普通須ヶ口行き(佐屋始発)を待ちます(下の写真は須ヶ口到着時に撮影)。既乗区間とはいえ、外はもうほぼ真っ暗。名鉄といえばひたすら地べたを走るイメージもまた強いのですが、久々に乗ってみたところ元々高架駅だった津島からそのまま勝幡付近まで新しく高架が延びており、後日の他路線の乗車でも随所で高架化が完成ないし工事が実施されていました。


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 17時59分に須ヶ口到着。5分後の18時04分発急行豊橋行きへ乗り継ぎます。こうして着実に名古屋は近づいているもののルートとしては少々迂遠なので、森上―津島間の運転本数に反映されているように一宮口(=名鉄一宮まで逆行して名古屋本線の速い流れに乗る)を除けば対名古屋の流動は余所者が想像するほど多くはないのでしょう。


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 あとは名古屋へまっしぐら……の筈でしたが、例のエターナル渋滞ポイント・枇杷島分岐点のだいぶ手前、どころか須ヶ口出発直後からノロノロ運転に。特急乗車中ならば毎回スルッと抜けていた記憶があるのですが、やっぱり下位~中位の種別は多少割を食っているのでしょうかね(被害妄想?)。という感じで18時12分、名鉄名古屋に到着。名鉄一宮から快速特急・特急で直行すれば15分なのに対して1時間14分…というのは勿論承知の上ですが、実際のところ本題の名鉄一宮→津島間よりも津島→須ヶ口→名鉄名古屋間の進行のもどかしさの方がより印象深かったです。なお、運賃は国府宮経由の最短経路で計算するため、380円となります。


 名駅へ戻ったらそのまま夕食タイム。昼には怪しかった胃腸の調子もこの時間にはひとまずほぼ元通りとなっていたので、名古屋めしではないけれどもちょっと変わったものを食べに行きます。というわけで『想吃担担面 名駅南店』へ(→店舗の公式サイト)。名古屋とその周辺地域にしかないお店だそうです。名古屋駅にも3店舗ありますが、偶然ながら滞在先のホテルの至近に隠れ家的な路面店があるため、落ち着けそうということでこちらへ。


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 注文した汁なし担担麺です(税込990円)。担担麺(担担面とも)発祥地の中国四川省ではこちらの汁なしタイプが主流なのだそうで。辛さは注文時に調節できるため、ここは本場に倣わずに控えめにしておきました。個人的には八角が入っていれば大抵本場っぽく感じるわけですが、香り良し・風味良し・硬めの平打ち麺の食感良しで、これまでの人生で散々食べてきた汁麺タイプは一体何だったんだ…と悔しくなる程に、こちらのタイプの方が圧倒的に好みですね。おかわり自由の白飯は付いてくるものの量が少なめなのが玉にきずですが、プラス240円で大盛りも可でした。ここは当たりなのでチャンスがあればまた再訪してみたいものです。本当は追加で水餃子も食べてみたかったのですが、明日明後日とまだ外食続きですので胃への負担を考慮し自重しておきました。


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 2分歩いてホテルへ帰還。早朝5時半出発と長い一日でしたが、また長くなる明日に備えてしっかり休息を取っておきましょう。今回滞在する『コンフォートホテル名古屋名駅南』(→公式サイト)は名古屋駅から南東方向に位置し、同じく駅の南東側に位置する近鉄・名鉄名古屋駅を利用するのに便利な立地(公式案内では徒歩8分)。割と近くまで地下街が通じており、出た後は信号は一つだけでほぼノンストップで歩けるため、距離に対する体感時間はかなり短めでした。建物も昨年1月に開業したばかりでピカピカ。


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▲コンフォートホテル名古屋名駅南・外観(ロビーは2F)


 今回は朝食付きで5,450円×2泊のプランにて予約(税サ込/じゃらん経由/500円OFFのクーポン適用後の価格)。なお、6日以降は鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催される影響で値段が上がっていたようです。チェックイン&アウトは機械を使って(宿泊者名簿も予約時の情報からほぼ全項目入力済)、荷物預かりもロビー内にあるセルフクロークでと、今回の滞在では人手を介する場面が一つもなく、その円滑さに感激するばかり。尤も、県民割・ブロック割や全国旅行支援併用ならばチェックイン手続きも一気にアナログへ逆戻りなわけですが。もう、これこそ「日本死ね」だよ……


 お部屋は最上階の12Fにある「ダブルスタンダード」ルーム(※全部屋禁煙)。広さは15平米、ベッドは定番のシモンズ社製です(他社製との違いはよく分かりませんが)。まだまだ新築同然ですし、寝に帰って来るだけという毎度の利用目的には十二分なクオリティ。


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 壁に掛けられた絵は地元の美大とのコラボによって制作されたもの。デザインが各部屋で異なり、エレベーターホールにてそのフロアの全部屋のデザインが一覧できるようになっていました。


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 デスクは可動式で、テレビへ向けたりベッドサイドに置いたり等と配置の自由度が高くなっています。


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 コンセントやUSB端子は当然のこと、ワイヤレス充電器も備えられていました。私はスマホは枕のすぐ横に置く派なので、残念ながら活用は出来ませんでしたが。


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 テレビはインターネットに接続してYouTubeやNetflixといった各種動画配信サービスが観られるタイプです(アカウントは各自で用意する必要あり)。ホテル案内を兼ねているために、部屋へ戻って来る度に勝手にONになるのがちょっと煩わしいのですが。なお、室内でのWi-Fi接続のSSID/パスワードもここへ表示されます。


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 自宅の光回線+Wi-Fiすら上回る、凄まじい速度の出るインターネット接続。ただ、こちらでも「ひのとり」車内と同様の接続が頻繁に切断される症状に二晩とも悩まされました。重ねて言うと自宅では出発前も帰宅後も全く問題なく繋がったわけで。


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 風呂は部屋のユニットバスのみ。コスパ最優先なのでここは妥協です。


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 冷蔵庫はベッドから最も遠い部屋の出入口横に配置。運転中の音が気になる人もこれなら安心です。


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 特筆すべき設備として、こちらの「コンフォートライブラリーカフェ」を。6:30~9:30は朝食会場として、10:00~24:00はセルフサービスのフリードリンクが提供されるブックカフェとして開放されています(利用は宿泊者のみ)。今回は短い滞在時間の中で結構活用できたので、これ込みでホテルの満足度は非常に高かったですね。


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 このライブラリーカフェのほかロビーでも提供されているホットコーヒーを部屋に持ち帰り、ひのとり車内で残したチョコレートと一緒にささやかなカフェタイム。何だかんだでRAIL & WALK & ARTが高濃度で凝縮された、充実した一日になりました。明日は再び早朝スタートなので、スマホいじりはそこそこにして早目に床に就きます。

今日の歩数カウント:20,636歩

(2022.10.04)

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