和束の茶畑ウォーク'23早春 その2【原山地区II~園・別所・東地区~ランチ】
先の忌まわしい(笑)看板のあるポイントまで戻り、今度は山の等高線沿いに西へ進んでいきます。今しがた見下ろしていた畑を今度は見上げていますが、やはり青空バックのこのアングルの方がずっと映えていますね。前記のパノラマにせよこちらにせよ北海道の如き雄大さすら感じさせますが、下4枚目の写真のような防風林があると道東っぽさがまたグンとUPです。
道なりに折れて南方向へ。こちらは地図アプリにも載っている道路なのですが、西へ向かいたいのだけれど行けそうな道(公道)は見当たりません。引き返そうにも急勾配で下がってきてしまいましたし。
引き続き南下していくと茶畑エリアを抜け、お寺の敷地から原山公民館へ。期せずして集落へ戻ってきてしまいました。平地ならばもう少し粘るところでしたが高低差が大きい以上はスタミナを無駄に消耗してしまうので、今日のところは断念していったん麓へ戻ることにします。上記の景色も見られたので、これも悪くない寄り道ではありました。
原山バス停(現・和束町原山バス停)そばから暫くは、昨年の散策最終盤で通過したルートを再度なぞります。流石にたった11ヶ月前なので、まるで昨日のことのように道中の記憶は鮮明。唯一の違いといえば、下の写真のようにオンデマンド乗合交通『WazCar(ワヅカー)』の乗降場所の案内が新しく出来ていたことくらいでしょうか。奈良交通の路線バスが廃止となった湯船地区もカバーしており、こちらの運行開始と引き換えに運行区間短縮の同意が得られたということのよう。県道沿いにしかバス停のない路線バスに対して集落の中にも細かく乗降場所が設けられており、和束町HPの利用案内(→リンク)によると町内の乗降場所の総数は58ヶ所! 地方の公共交通というのは旧来のマス的なシステムから脱却を図るのに遅すぎたからこそ頽廃する一方なわけで、そのリビルドを後押しするのがMaaSというわけなのでしょう。とはいえこれも他の外来語と同様に遠からずガラパゴス化、つまり原義から本質が抜け落ちて似而非に化ける運命なのでしょうが。
前回のゴールだった東和束バス停前から、県道の北側一帯を巡る未踏破のウォーキングコースへ入ります。少々迂回する形で園地区の集落内を通っていきましたが、これといって見どころもないという謎のコース設定。チェックポイントの園区民館でトイレが借りられる、というわけでもないようでしたし。
更に進んでいくと、園地区と別所・東地区を隔てる丘越えの道に。上り坂とはいえ、もうこのさき原山地区のようなハードな急勾配はありませんでした。まだ農繁期には入っていないものの、軽トラは茶畑エリア全域でそそくさと行き交っています。歩行者が殆ど居ないのをいいことにスピードを出し過ぎの車が多いのはあまり感心しませんが、中にはわざわざ車を停めてまで自発的に道案内を買って出てくれる親切なオッチャンもいらっしゃいました(おおきに!)。
こちらもチェックポイントの極楽寺。
WazCarの乗降場所([31]別所地区・東浦)。上屋も設けられ、県道沿いの奈良交通のバス停よりも寧ろ立派です。
ふたたび県道方面へ戻っていき、
和束のランドマークの一つでありながらも実は前回行きそびれていた「安積親王陵墓」(下1枚目の写真奥)の周囲を回るように歩いていきます。前回の散策で麓を辿った「釜塚の茶畑」も一緒に遠望(同2枚目)。
展望台にもなっている陵墓へはランチの後に登ってみることにして、こちら↓はその1冒頭のアイキャッチ画像として使用した南側からの一枚。北海道を彷彿とさせる景観が随所に見られるなか、これもまたどこか美瑛の「○○の丘」っぽいです。
そして観光拠点「お茶の駅和束 和束茶カフェ」のあるエリアへ。予定では11時過ぎには到着するつもりでしたが、原山地区で彷徨っていたお蔭であっさり1時間ほど押してしまいました。濃密な時間ゆえ、3時間なんてあっという間です。ランチタイムにかかりお店も満席だったので、席が空くまで和束茶カフェの物販コーナーにてお土産探し。なお、米国からと思しき旅行者の女の子達も来店していましたが、こういうメジャーでもバズってもいない場所へ来るからには目的意識が高いためか、騒々しいタイプではなかったです──これならばインバウンドであろうと大歓迎ではあるのですが、ま、全体の1割も居ないですからね。私の方は、今回は緑茶とほうじ茶のパウダーを購入。飲酒はしない代わりにお茶やコーヒーは日々の生活に欠かせません。老婆心ながら付け加えておくと、お湯で溶かしてすぐ飲めるのは「粉末茶」や「パウダー」で、似た名前の「粉茶」は淹れるのに急須が必要な別物ですのでお間違えのなきよう。
今回も昨年と同様、「和花」にて日替わりランチを。メインはぶりかまの煮付けでこれも勿論美味しかったのですが、昨年の酢豚と揚げ物・炒め物つながりであるキャベツの炒めがまた、中華料理店顔負けの香ばしさで… 朝食から7時間以上空いた(※ここへ来るには必然的に5時前起床です)のでご飯をおかわりしたところ、ゆかりちゃんを用意してくれるという心遣いも。お値段については元が安かったとはいえ80円アップの780円(税込)になっていましたが、写真を見比べてみたならば1品増えていますし、食後にはホットコーヒーをサービスで付けてもらえた(私だけではなく他のお客さん全員)ので、これは果たして「値上げ」なのかどうか。
腹ごしらえを完璧にこなしたところで、後半戦へ。(次回へ続く)
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