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2024.03.07

24/01/25 (8・終)エピローグ -Smooth or Stuck-

 すっかり日が落ちた18時20分。名古屋駅新幹線口の高速バスのりばに到着すると、ちょうど乗車する便の改札が始まったところでした。外観の写真は後ほど休憩の際に撮っておくことにし、運転手さんにWEB乗車票のQRコードを呈示して車内へ入ります。鉄道と違いバスは経路の融通がある程度利くので、運行状況だけ確かめて高速道路の渋滞・規制情報は特にチェックせずにここまでやって来ましたが、この西日本JRバスの運転手さんの話によれば、往路の大阪→名古屋の便は大渋滞のために2時間半遅れたらしいです。私としては阪急宝塚線の終電(大阪梅田0時10分発雲雀丘花屋敷行き)に間に合いさえすれば今日のところは万々歳ですので、安全運転だけどうぞよろしくお願いします!


 18時30分発の名神大阪線超特急21便。大阪駅JR高速バスターミナルへの到着時刻は21時25分、スケジュール上の所要時間は2時間55分となっています。購入したチケットは「得割」適用で1,900円となり、席数限定とはいえ旧ツアーバス組すら下回る価格。4列シートこそ標準的ですがWILLER EXPRESS辺りには無いトイレが付いており、身動きが取れないような渋滞が予想されるこのような日には大きな意味を持ちます。席番は窓側の6A。車内は最後方ブロック以外はびっしり埋まる、9割程度の乗車率です。普通運賃でも3,100円とリーズナブルなので、時間帯も良いですし多少窮屈なのは仕方がない。幸い、隣席のおじさんが気配りモンスターみたいな方だったので、座席の占有幅や前後間隔といった物理面を除けばごくごく快適に過ごすことが出来ました。


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 出発。新名神が未開通&名古屋周辺の高速道路も未発達の時代は名阪・名神間の高速バスは東名の一宮ICまで延々一般道を走っていたのですが、今は名駅から程近い名古屋高速5号万場線の烏森ICよりスッと高速へ上がってしまいます。ここまでの間に運転手さんからアナウンスで説明がありましたが、新名神の雪(かと思っていましたが原因は事故)による通行止めは解除されたものの、所定の休憩場所である甲南PAはトラフィックの集中の影響で大型車の駐車スペースが見つからない可能性が高いとのことで、今回は木曽三川を渡ってすぐの大山田PAにて休憩を取るとのこと。名古屋駅を出て30分くらい、つまり全行程の1/6程度しか消化していない地点なのですが、これもトイレ付きの車両だからこそ出来る芸当でしょう。


 そんなわけで、リフレッシュタイムにはまだ早すぎる大山田PAにて。念の為にコンビニで非常食としておにぎりを2個だけ仕入れておきます。


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 バス外観。キハ85系と同等かそれを上回るかもしれない大型サイズの側窓が目を惹き、これは一度日のある時間帯に乗車してみたいものです。今回は外気温が低すぎるために全面曇ってしまい、窓側の意味があまり無かったり。JR東海バス担当便には素足側があるフットレストを装備した車両もあるそうなのですが、こちらについてはフットレストごと非装備。シートベルトは高速バスでは初めて体験する三点タイプ(最前列だけではなく全席)でした。


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 車内Wi-Fiでのスピード測定の結果です。速度はともかく接続の安定性に難ありという、今回も公共交通でのフリーWi-Fiあるあるでした。


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 15分の休憩を終えると、あとは終点まで無停車。千里ニュータウンにすら停まらないんですね。名神ハイウェイバスといえば座席定員制の自由席で途中の停留場に幾つか停まっていくのが特徴というイメージだったのですが、現在は座席指定制かつ京都発着便を除いてノンストップという、旧ツアーバス組と正面から殴り合うスタイルに変化しているそうです。道路の方は50km/h規制が敷かれているものの、スマホアプリのスピード測定では走行車線は80km/h超で流れており、当方も含めて真面目に守っている車など一台もない模様。他方で道路情報板には未だに「チェーン規制」の文字が見えます。トラフィックの9割を占めるトラックなんかはドライバーの質がピンキリですし──これはトラックに限らず自動車原付軽車両全般に言えることですが──、ノーマルタイヤのくせにそんなに飛ばして大丈夫?雪が消えても凍結はあるよ?と、平常時でも気が休まらないというのに今夜はヒヤヒヤしっぱなしです。


 亀山連絡路と合流する亀山西JCTの手前にて、東名阪からの大量の流入のために10分ほど渋滞にはまりましたが、ここを越えると流れはスムーズに。この先は草津JCTで名神へ入りますが、こちらは関ヶ原・湖東エリアの通行止めが本日中には解除されない見込みなので、西方向の流れは新名神の分がほぼ全てでしょう。というわけで渋滞の心配も無くなったため、買っておいたおにぎりをここで消費することに。流石にあれから8時間以上が経過しているので、そろそろ何かお腹に入れておきたかったですから。こういう時にも読書灯は役に立つのですねぇ。ただ、テーブルが無いのでお弁当はちょっと面倒臭そう。


 その後も名神→中環→新御堂筋とスイスイ進み、果たして大阪駅JR高速バスターミナルへは遅れるどころか5分の早着(下の写真)。新名神へ集中していた割には合流以外で渋滞を完全回避できたのは幸運でした。実は名神の方も19時半に通行止めが解除されていたのですが、草津JCTを通過したのが20時台だったので“第一波”が到達していなかったのでしょう。それにしてもこの輸送のクオリティに対して1,900円は安い。サイコロきっぷ(初回で言及したのみなので皆さんお忘れでしょうが)の往復5,000円には僅かに届かなかったものの、名古屋まで3区間の合計が5,300円で収まったため、サイコロきっぷで制限のある途中下車の分を計算に入れればイーブン以上でしょうね。現地出発の時刻が未定ならば席数が多く直前予約の容易な新幹線や近鉄特急が候補の上位になるものの、阪急・JR宝塚線沿線の私にとっては大阪梅田発着も込みで(ノンストップ化後の)名神ハイウェイバスは大変魅力的です。


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 阪急へ乗り継ぎ、予定通りに22時台に帰宅。誰も居ない、居るのは温かな人だけという静寂の町を3か所も訪れるという、何だか夢の中の世界を彷徨っていたかのような不思議な2日間でした。こんな「夢」ならば何度でも見たいですし、これまで培った知識と経験を活かせば偶然に頼らずともこれは能動的に実現できるはず、と、疫病禍後の狂騒の中でこれからの半生の目標がひとつ出来上がったような気がします。

今日の歩数カウント:22,908歩

<完>

(2024.01.25)

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