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2024.03.31

西国街道・阪急桜井駅から北急箕面萱野駅へ

 今回はごく近場編。メインイベントは“アレ”の初乗りですが、他のトピックの分量も多いので、あくまで散歩の一環としてのお話です。


 最初の目的地は箕面萱野(みのおかやの)駅。運賃がバカ高い大阪モノレールでの往復はご勘弁なので、片道は阪急箕面線の桜井駅から西国街道を辿って徒歩で向かいます。箕面有馬電気軌道時代の1910(明治43)年4月12日に開業した関西私鉄最古クラスの駅より、2024(令和6)年3月23日に開業したばかりの最新の駅を目指す、という形になりますね。


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▲阪急箕面線桜井駅 駅舎


 箕面萱野駅や箕面船場阪大前駅の駅周辺が様変わりしているのは知っているものの、こちらも(事前情報なしで)11年ぶりに再訪してみれば、手狭だった駅前が再開発により視界が格段に広くなっていたのに驚かされました。下の写真1・2・3枚目がアフター(2024年)、4・5枚目がビフォー(2013年)です。駅舎のほかにデイリーヤマザキとスポーツ用品店がそのまま残っているので、同じ場所だということがお判りかと思います。


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 駅のすぐ北側を東西に走る道筋が西国街道なので、こちらをひたすら東進。


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 踏切を渡って細い道へ入ると、嘗ての街道の面影が濃くなっていきます。


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 大正時代に開発された関西指折りの高級住宅街・百楽荘も、この西国街道沿いにあります。


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 ひったくり・ちかんにご用心。もはや人外扱いです。


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 牧落八幡宮の鳥居の前を通って、


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 西国街道と箕面・大坂道が交わる四ツ辻に設置されていた高札場(牧落の旧札場)の跡へ。現在も石造りの道標が二基残されています。


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 この先で、旧街道は240mほど国道171号線に吸収。下1枚目の写真右奥が西(伊丹・西宮方面)、3枚目の写真右奥が東(高槻・京都方面)への旧街道です。


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 また静かになった道をしばらく進んでいくと、農地越しに北大阪急行の新築の高架線を遠望(下5枚目の写真奥)できる地点へ。この辺り、今のところは長閑さも残っているもののこのたび駅近になったので、また何年後かに再訪してみれば風景が激変していることでしょうね。


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 芝村の高札場跡(下3枚目の写真)を通過したすぐ先にあるのが、


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 こちらの萱野三平邸跡です。萱野重実(※三平は通称)は討ち入りには参加していないものの、赤穂浪士48人目の義士として知られる人物。彼の一族は鎌倉~戦国時代にかけてこの一帯を領地として治めており、姓もその地名から採られています。当時の建物のうち西国街道に面した長屋門と土塀の一部が現存するほか(下1枚目の写真)、1994(平成6)年には記念館が竣工しており、歌人としての俳号から取って「涓泉亭(けんせんてい;同3枚目)」と名付けられています。下4枚目の写真はその涓泉亭内に展示されている邸宅のジオラマ。


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 討ち入りに参加しなかったのは、その11か月前に主君への忠義と父親への孝行の板挟みに悩んだ末に自害しているから。長屋門内にその現場となった自刃の間があります(下1・2枚目の写真。経緯は同3枚目の説明板にて)。忠臣蔵本編ともどもサラリーマン社会にどっぷりの人──つまりは日本人のほぼ全員──にとっては響く話なのでしょうが、私の感想は単に(星の巡り合わせが悪かったね)としか。


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 その先の萱野4丁目交差点にて、再びR171へ合流します。新御堂筋と北急の高架線にぶつかる次の萱野交差点(下の写真)で、今回の西国街道をなぞるウォーキングは終わり。寄り道をしなければ、ゆっくり歩いても1時間を切るコースとなります。2年前の今頃には箕面市内(もうちょっと先の粟生新家)から高槻市中心部まで一度に歩いた経験もありますが、基本的には出先が街道沿いだった場合についでに細切れで潰していく、という感じです。


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 箕面萱野駅に向かう前に、いったん箕面船場阪大前駅方面へ南下して今日のランチのお店へ。路線の開業後も足下ではまだまだ工事が続いています。


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 大阪船場繊維卸商団地(COM ART HILL)を見上げる場所、古いビルの一室をリノベーションして開いている「merci kitchen」に伺います。開店直前なので、表にはオープン待ちの人が数名。


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 ランチメニューから、ハンバーグとシーフードコロッケの2種盛りを選択(税込1,700円)。写真には撮っていませんがミネストローネ風のスープも付いていました。ふぅむ…… 丁寧に作ってあるのは分かるものの特別美味しいというわけではないですし、第一にここ数年で複数回値上げを行ったらしく、この内容で1,700円という値段は高過ぎかと。街の外れという立地、および最近の物価高まで勘案しても1,300円程度が妥当かと感じました。人気の洋食店らしいのですが、残念ながら私にはその価値が理解できなかったです。相変わらず洋食の打率は低し(苦笑)。


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 あと一つ。私には全く非がない話ではありますが、席に着くや否や、上の外観の写真からフレームアウトしているみすぼらしいババア…もとい御婦人二名から、「私達はカメラが向けられていると思うと気になってしょうがないのよキーッ!」なクレームが。はぁ、この現代社会、そこら中にスマホカメラやCCTVが溢れているのですがそちらは…? 余計なことは言わずに「店の人ですか?」の一撃で叩き伏せましたが。ジェントルにお願いされれば一般的・合理的な判断のうえで配慮に応じる用意もあるというのに、何故そうやって温厚な人間まで不必要に敵に回すような態度に出るのかね。この手の自分のお気持ちの快・不快が全ての根拠でそれに満額回答が得られないと苛立ちを覚える、所謂「ツイフェミ」タイプには公序良俗の観点からゼロ・トレランスを徹底するのが最適解ですし、無論今回もそうしました。どうせクレームを入れるのならば、もっとネタになるような斬新なものにして欲しいですね。オフラインにせよX(Twitter)の発言にせよ、バリエーションが貧弱でつまらん。これ以上は文字数・通信量の無駄なので、「ぬくうなってきたしなあ、抑々ここは大阪やしなあ」で本件はおしまいです。


【追記】
 こちらの「merci kitchen」は同年の7月に完全閉店(移転しての再オープンはなし)したとのこと。顧客満足度からすると順当なところではないかというのが率直な感想です。


 というわけでテツの皆様にとっては長い前置きが続いて恐縮でしたが、次回以降本題へ入ります。

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