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2024年11月の10件の記事

2024.11.29

24/10/28 (5)万葉線・往路2of2【米島口→越ノ潟】

 米島口を出発すると線路は右カーブを描き、大通り(富山県道24号伏木港線)から逸れて最初の専用軌道区間へ入ります。すぐに氷見線の線路をオーバークロス。交点には駅は設けられていませんが、米島口から一つ高岡駅寄りの新能町停留場が徒歩6分ほど掛かるもののJR能町駅との乗り換え駅として案内されています。その直後には貨物線の新湊線(固有の線名を持つ路線としてはJR唯一の貨物路線)を更にオーバークロス。流石に日本海側屈指の工業集積地域だけのことはあります。専用軌道区間の最高速度は併用軌道区間と変わらず40km/hと振るわないものの、闖入“車”の恐れがない点では安心感は桁違い。


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2024.11.26

24/10/28 (4)万葉線・往路1of2【高岡駅→米島口】

 まずは射水(いみず)市新湊エリアの散策のスタート地点でもある万葉線の終点・越ノ潟(こしのかた)まで一気に乗り潰してしまいます。線名および運営会社名の由来は万葉集の編纂者として知られる大伴家持が746(天平18)年に越中守として赴任し、その国府所在地が沿線の伏木だったために沿線一帯の地名・風景が万葉集に多く詠まれており万葉の里と称されていることからですが、この万葉線という名称は加越能鉄道から三セク方式として経営を引き継ぐ2002年の遙か以前、1980年には既に愛称として制定されていたとのことです。

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2024.11.24

24/10/28 (3)富山への道2024 その3【城端線・新高岡→高岡】

 9時04分、新高岡到着。配線は通過線のない2面2線で、これが新幹線における最小構成かと思いきやそうではない、というのはここまで見てきた通りです。あと1駅・9分だけを残して入れ替わりに指定席車へも乗車がありますが、富山で接続する<かがやき506号>(富山9時26分発、13分で連絡)との通しの新幹線特急券を使っていると解ります。2015年の開業からしばらくは<かがやき>の定期列車も1往復だけ?停車していましたが、現在は不定期列車のみの停車。越前たけふと同様にここは単独駅の強みで、パークアンドライドでの車との連携には富山駅よりも便利なのですけれどもね。


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2024.11.22

24/10/28 (2)富山への道2024 その2【北陸新幹線・敦賀→新高岡】

 [1F]31番ホームから[2F]乗り換え改札を経由し、[3F]13番ホームへ立ったのは8時00分。サンダーバードを降りたのは割と後のグループで、乗り換え改札はスムーズに通過したものの足取り自体は意識的に普段より寧ろゆっくり気味に進みましたが、それでもサンダーバードのドアオープンから5分弱で到達しました。問題は最繁忙期にも遅延を出さずに最短8分接続が実現できるかどうかなのですが、そちらに関しては偏にJR側が悩む話であって、駅員の目の届く動線上にさえ居れば置いてけぼりの心配はありません。ざっとSNSで検索をかけてみても、遅延の原因は乗り換えよりも接続元の列車の遅れによる発車待ちのケースの方が明らかに多いようです。ちなみに前回の金沢駅での乗り換え改札通過時には半ば故意にきっぷを詰まらせたのですが(→詳細はこちら)、今回は4枚まで同時投入できるように改良されていたため、処理にやや時間が掛かり動作自体も若干不安定ではあるものの無事にパスです──最初からこうしておけとしか言いようがないですが。写真つきでの詳しい解説については翌日の夜、復路で通過した際の記事にて。(【追記】復路編アップしました。こちらのリンクからどうぞ

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2024.11.19

24/10/28 (1)富山への道2024 その1【特急サンダーバード・大阪→敦賀】

 出だしから大粒の雨に降られつつ、未明の川西池田駅へ。最近はちょっぴり早起きがしんどくなってきたので大阪発のサンダーバードは2本目の3号(7時00分発)にする予定だったのですが、また後ほど説明する理由により5年前に金沢乗り換えで辿った時(→当時の記録)と同じ、下り始発の1号(6時30分発)を否応なしに選択することに。大阪駅への入線時刻が遅いことを知っているので9分で接続する5時59分発の電車で川西池田を出発するつもりが、予定より早く目が覚めて出発の準備もすぐに整ったため、これもまた5年前とほぼ同時刻の5時44分発となりました。まぁ早起きが辛いとはいっても、その辛さの9割は布団・ベッドから出るまでですので……


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2024.11.18

24/10/28 (0)プロローグ~サイコロきっぷ・三度目の正直

 アップ済みの旅行記で既に明かしていましたが、今秋発売の「サイコロきっぷ」を使って富山へ1泊2日の短い旅へ出掛けてきましたので、しばらくこちらのネタで連載を書いていきます(全20回強を予定)。2022年からJR西日本が不定期に発売しているこちらのきっぷ、今回は第8弾ということになるのですが(これまでの履歴はWikipediaの当該ページを参照のこと)、


第1弾~第4弾:COVID-19の感染・罹患リスクが高かった時期なので参加見送り
第5弾:事前抽選制⇒落選
第6弾:第5弾の落選者が対象の事前抽選制⇒ふたたび落選
第7弾:エントリーにWESTERポイントが必要⇒所持ポイントが足りず参加不可
第8弾:事前抽選制⇒当選


……というわけで、実質3度目の挑戦でようやくサイコロを振る権利を得られたということに。言うまでもなく得たところで行きたい場所へ行けるかどうかはまた別問題なのですが、第7弾まではほぼ毎回自分にとってのハズレor大ハズレ枠が一か所は含まれていたものの、今回は


富山 3/9(1/3)
津山(岡山) 3/9(1/3)
白浜 2/9
博多 1/9


と、少なくとも明確にハズレと呼べるものは一つもなし。強いて言えば白浜は……もし当たったら晴れた日に日帰りで海辺のサイクリングかなァ……とは考えていましたが、大阪発着のプランで毎回大当たり枠として設定されている博多はそれほど当てたいとも思わないので、もうどこでもいいやと。お値段の内訳ですが、まず当選後のエントリーの際に一人あたり4,500円を支払い(この時点で辞退は不可能に。なお参加人数は最大3名まで)、行き先決定後の購入=初回予約時に残りの500円(月~木出発)または3,500円(金・土・日・祝日出発)を支払うという流れになります。なお、エントリー・行き先抽選・初回予約にはWESTERアプリが必須となりますが(予約変更はPCサイトからでもOK)、PC所持・スマホ不所持というパターンはごくごく稀というかほぼ皆無と思われるので(逆は普通にある)、これは問題ないでしょう。


 さて運命の瞬間。内部的には事前抽選の当選時ないしエントリー時にもう決まっているのではないかと推測しているのですが。お前はとうにルビコン川を渡っているのだ……!


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 ということでネタバレ済みですが改めて。開業して日の浅い北陸新幹線の延伸区間にもさっそく初乗りできるし、博多よりも全然良いんじゃない!? ちなみにサイコロきっぷの公式サイトは第1弾から一貫して桃太郎電鉄をイメージしたビジュアルになっているのですが、「出目の良し悪しはあくまで戦略を左右するだけのゲームの一要素(=なんぼでも取り返しがつく)」みたいなヌルいものではなく「出目だけに任せた運否天賦の一発勝負で、時には望まない場所へ無理矢理連れていかれる」わけですから、これは実態としても世間の捉え方からしても水曜どうでしょうの方が適当だろうと。水どうのサイコロの旅は6回+韓国編1回なので、もう“本家”よりも息の長いシリーズになっているのですねえ。これに準えて複数名エントリー→代表して私がサイコロを振る→一番不人気の行き先が出る→ダメ人間!と罵倒される──といったミスターの心境の追体験体を張ったコントもそれはそれで面白かったかもしれませんが、今回はどの目が出ても100%自分の興味関心に沿った行程にしたかったため、いつものように一人旅で参ります。


 予約変更はきっぷ受け取り前ならば実質無制限(非現実的ながら28回を超えるとNGの模様)、受け取り後は不可となっており、今回は自己都合ではなく現地の交通機関の都合で一度だけ実際に変更しましたが、念のため出発5日前まで待ってからみどりの券売機にて発券。ご案内2枚を含めて8枚、同時に自宅最寄り駅(川西池田)から大阪市内の西の入口となる加島までの往復乗車券を別途購入したため、総計10枚という壮観なビジュアルです(下の写真。クリック/タップで拡大)。上述の内訳の計算上、きっぷ本体の値段が500円となっているのがまた凄いですね。通貨単位を間違えているんじゃないかと…… 有効期間が2日なので1泊か日帰りしか選べないという制限はあるものの、最も割引率の高い企画乗車券でも往復で2万円近くする区間を5千円という価格ならばそうそう文句も言えますまい。さらに爆安チケットでありながら北陸新幹線の乗車区間(敦賀~富山)に対してWESTERポイントの基礎ポイントというものが付与され、乗車後に往復で64ポイントが還元されました。律儀(笑)。


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 おあいにくさまで旅行日の10月28・29日は富山の天気は芳しくないのですが、2週間予報を見ていても曇りマークや雨マークばかりですし、台風直撃とかならば流石に再考するものの悪天候程度でスケジュールをコロコロ変えて周りの人を振り回すわけにもいかないので、当初の日程のまま決行となりました。後述しますがホテルも早期予約にて格安で取れましたので。


 きっぷの入手自体がイベントなので丸々一本エントリーを費やしましたが、実践編は次回からです。

2024.11.17

IV 日帰りの旅 索引ページ

原則的に上の方ほど新しい記事となっていますが、後日追跡調査を行ったトピックについては最新記事と並べて配置してあります。
見出し頭のマークは、◆:鉄分多め / ◇:鉄分少なめorゼロ を表します。
リンク背景が黄色の記事はおすすめ記事です。



うめきた公園II / 阪急PRiVACE / 四条河原町~京都駅 / 観光特急あをによし


夏の終わりにまずひと旅【丹後の海 as はしだて2号~KITTE大阪・うめきた公園】


北大阪急行延伸区間初乗り


和束の茶畑ウォーク(2022年3月)

和束の茶畑ウォーク(2023年2月)


おおさか東線全線乗車 / 奈良線複線化 / 京阪間はるか


きのくに小旅行
     紀州鉄道(日本第二位のミニ私鉄) / 湯浅 / 黒江 / 山中渓駅

うめきた新駅 / 湯浅再訪 / 広川町広地区 / 黒江再訪


王子公園駅⇒神戸空港ウォーク


梅雨入り前にもうひと旅 in 京都【平安京ジオラマ~北野~嵐電】


和泉市久保惣記念美術館、ほか雑記編


新緑の福知山線旧線跡-令和-

キングオブ廃線跡~晩秋の武庫川渓谷にて~(福知山線旧線跡)


ガンバ大阪VSベガルタ仙台の試合を観に行きました

ヴィッセル神戸VSアルビレックス新潟の試合を観に行きました(タダで)

『Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)』に行ってきました


京阪特急プレミアムカー試乗枚方→大阪 淀川クルーズ


京都丹後鉄道・観光列車「あおまつ」「あかまつ」/舞鶴赤れんがパーク


近鉄「青の交響曲」で行く、新緑の吉野


あべのハルカス登頂


大阪府摂津市の新幹線公園複線化後の赤川鉄橋
     高槻バーガー / 開業5年後の阪急摂津市駅


信楽高原鐵道&近江鉄道 ”ほぼ”全線制覇


関西矯正展@大阪刑務所(2014年)


日本最古のため池を訪ねて【大阪狭山市・狭山池】


巨大ジャンクション、垣間見ユ~垂水健康公園にて~


日本最古のXX、2題【大阪府営浜寺公園/南海浜寺公園駅駅舎】


人と自転車の複々線? 大野川緑陰道路(大野川遊歩道)を散策


神戸市・石井ダム&立ヶ畑ダム&布引ダムを訪ねて
     鈴蘭台駅石井ダム菊水山駅立ヶ畑ダム(烏原貯水池) / 布引ダム(五本松堰堤)


「会いにいける古墳」たち。馬見丘陵公園(奈良県)を散策


淡路島でくいだおれ(道の駅あわじ→あわじ花さじき→道の駅うずしお)


◇ 生駒の山を歩いて越える 暗峠編 / 十三峠編


「リニア・鉄道館」を見に行く
     WILLER EXPRESS 高速バス


遥かなる「鍵」路-宝塚⇔氷ノ山弾丸往復記


京都・嵐山花灯路2013 & 京とれいん@嵐山駅


新型マリンライナーと高松琴平電鉄(ことでん)乗りつぶしの旅
     大原美術館


瀬戸内ミニドライブ
     “天空の城”備中松山城 / 高梁・武家屋敷街 / 下津井 / 渋川海岸


『鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ』の旅 2005
     鞆の浦 / 尾道 / 岡山電気軌道MOMO


『鉄道の日記念 JR西日本一日乗り放題きっぷ』の旅 2003
     福知山 / “天空の城”竹田城


美作・因幡ぶらり旅
     智頭急行 / 宮本武蔵駅 / 若桜鉄道 / 因美線


高槻市の“秘境”を訪ねて(萩谷~萩谷総合公園~摂津峡)


柏原市の“秘境”を訪ねて(雁多尾畑)


大阪渡船ラリー
     大阪市営の8つの渡し船と安治川トンネル(河底トンネル)を訪問


京阪中之島線 全駅制覇


北播磨ぶらり旅
     北条町 / 北条鉄道 / 廃線前の三木鉄道 / 三木


『年末・年始西日本乗り放題きっぷ』の旅
     大阪 → 博多 → 柳井 → 広島 → スカイレールみどり坂線 → 大阪


関西文化の日 国立国際美術館 / 大阪歴史博物館 / 大阪城公園


近鉄けいはんな線初乗り


神戸ルミナリエ2007


わかやま電鉄 いちご電車 / たま駅長 / おもちゃ電車


『スルッとKANSAI 3dayチケット』の旅

2024.11.15

24/10/18 (5)観光特急あをによし その2【行程編(京都→鶴橋)】

 ヌシが不在の向かいの2席が淋しげではあるものの、“ほぼ”定員いっぱいに旅人を乗せた列車は16時20分、定刻通りに京都駅を離れます。いつの間にやらまた雨も降り止んだ模様。観光「特急」ですので、1分でも長く留まっていたい我々の願いとは裏腹に飽くまで先を急ぐ走りで運転されます。青の交響曲の16200系電車は通勤型時代の車両性能のまま特急のダイヤに乗せるというある意味ムチャをしているのに対し、こちらは高速走行に最適化された正真正銘の特急型車両ですので、経年49年ながらも乗り心地に関してはごく細かい点に目を瞑れば今なお通用する矍鑠ぶりです(ちなみに乗車中の3号車はT車)。

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2024.11.13

24/10/18 (4)観光特急あをによし その1【エクステリア・インテリア編】

 発車30分前に京都駅の改札を通ってホームへ。この時点で2番ホームの先発列車はもう16時20分発の「あをによし」になっています。同乗するお客さんも少なからず到着しており、2番ホームのベンチは既にいっぱい。最早意外性は無いものの、インバウンド客が過半数に達しようかという割合です。私はスタンダードに近鉄公式のオンライン予約サイトにて購入したのですが、彼らはどういった販売チャネルを用いているのでしょうね。列車名は漢字交じりでは「青丹よし」と表記する古文の枕詞ですが(例:青丹よし奈良の都)、小説・ドラマで「鹿男あをによし」という作品もありましたし、一般的にもかなり浸透しているワードかと思います。


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2024.11.10

24/10/18 (3)四条河原町~錦市場~高倉通~京都駅

 京都駅へは四条河原町交差点からバスに乗るなり、四条烏丸まで戻って地下鉄に乗るなりですぐに着いてしまいますが、徒歩でも最短ルートをゆけば南南西方向へ30分強の道のりですので、今日は久々の洛中をぶらぶら散策しながら向かうことにします。天気予報では曇り時々雨とのことで、到着直前まで降雨があったようなのですが、9番出口から地上へ出ると確かに地面は濡れているものの雨は上がっていました。気温・湿度共に高めなので、ひとまず日射しがないのは助かりますが。

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