京都の紅葉'24 (3)大覚寺・大沢池
入口が南西側にあるために後宇多天皇陵方向からは敷地外周を延々半周させられてしまったものの、15時前に大覚寺へ到着。お堂エリアと大沢池エリアに分かれており、入口は別で参拝料金もエリア毎に必要ですが(※エリア内にも連絡口あり)、きょうは紅葉がお目当てなので大沢池エリアのみを参拝。料金は300円です。
▲大沢門(大沢池エリア入口)
以前にご紹介した『古典の日記念 京都市平安京創生館』に展示してある平安京のジオラマでも、広沢池とともに当時既に存在していたことが分かります。下2枚目の写真は桂川・嵐山方面(同1枚目)左上の拡大部分(被写界深度が足りずにぼやけ気味)。左が大覚寺、右が広沢池です。
ここは現存する日本最古の庭園の一つで、池の外周は700メートル。今回は大沢門を起点に時計回りに周ってみます。平日とはいえ紅葉シーズンではありますが時間が遅めのために観光客の数は少なく、特に外国人と出会ったのは90分弱の滞在時間のうち序盤だけだったので、きょう一日の周遊の順番も良かったですね。
相変わらずの亀の歩みにて園内を散策。どれだけ「映える」写真が撮れたところで所詮は作庭者の掌の上で踊らされているだけ…と、思考の一等地に常駐しているメタい視点が没入と陶酔を許してくれないのであった(お後がよろしいようで)。
エリア北側にはこちらの「もみじロード」が。園内全域にて先日まで開催されていたライトアップイベントの照明装置がまだ残っていました。11月まで続いた高温傾向が色づきにどの程度影響するのか?といったところでしたが、私見だと京阪神エリアについては平年と比べて明らかに劣るわけではない、寧ろ結構良い方なのでは、という印象でした。
大覚寺の前身である嵯峨天皇の離宮時代に造られた滝跡(下1・2枚目の写真)もあり、こちらは小倉百人一首55番にて詠まれているために現代人の我々にも馴染みがありますが(但し滝の水が枯れた後の様子)、今回に関しては花より団子、史跡よりモミジです。
本日のフィナーレに相応しい池南岸の風景です(※下2枚目の写真は第1回のアイキャッチとして使用したもの)。もう今年の紅葉鑑賞はこれで充分よ。時刻は16時10分、閉門は17時ですが日が山の端へ落ちかけており、写真では明るめに写ってはいるものの既に夕闇が迫っています。空気もかなり冷え込んできたので、このまま出口へ向かって帰途に就きましょう。
ここから阪急嵐山駅まではそれなりの距離があるので路線バスを利用。大覚寺前のバス停(下の写真)からは同駅行きのほか京都駅や四条烏丸方面へ直通する系統が頻発しており、かつ始発・終着地であるというちょっとしたバスターミナルになっています。阪急嵐山駅へは京都市バスと京都バスの路線が並行しており運賃も大人230円均一で同じなので、先に来た方へ乗ればOK(今回は京都バス)。名前が似ているので慣れていない人には実に紛らわしいですね。つい最近までは市営交通のみ・市バスのみのフリーパスも発売されていたためにトラブルの元にもなっていましたが、現在は地下鉄を含めたセット券に統一されているので意識する必要は無くなりました。混み過ぎて市民生活にも悪影響を及ぼしている路線バスから大量輸送機関たる地下鉄へ誘導する意図があってのことですが、根本的に改善するにはJR・私鉄路線との連携が不可欠(一例は交通連合ですが)……と私のみならず多くの人が数十年来ずっと言い続けているわけでして。
先の市バス26系統と同様、こちらも短い乗車区間ながら狭隘区間が目白押しです。とりわけ長辻通は紅葉シーズンということで夕方でも歩行者と自動車と人力車で混雑していますが、華麗なドライビングテクニックにて安全運転かつ定刻運行をキープ。これ位の腕がないことには嵯峨・嵐山エリアでの業務は務まらないのでしょう。お客さんとして乗っているぶんには只々楽しいのですが。
▲嵯峨野線の踏切北側(別の日に撮影)
あとは嵐山線→京都本線→宝塚本線の乗り継ぎで。ぜんざいどころか珈琲すら口にする時間はなかったものの、余計な出費が抑えられたのでまぁこれはこれで良しです。その代わりに帰りこそはPRiVACEをと大覚寺バス停での待ち時間のあいだに検索していましたが、今度もタイミングが合わなかったので準特急はパスして座れる準急(※夕ラッシュ時なので今回の着席は西向日以遠)を選択。沿線住民にとってはある意味で迷惑な一面もございましょうが……というよりJR川西池田駅ユーザーとしては来春から特急こうのとりの停車やうれシートの導入(←要らん)で有料座席の件にいよいよ直接関係するようになるわけですが、ともあれこういったオプションが増えると京都へも行きやすくなるのには違いないので、また穴場を探して出掛けましょうかね。
今日の歩数カウント:16,633歩
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