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2025.01.08

24/10/29 (8)富山市中心商店街(中央通り・総曲輪通り)

「公には」富山を代表する繁華街「とされている」総曲輪エリア到着は16時45分。路面電車の走る大通りがまず西町(にしちょう)商店街(下1・2枚目の写真)になっていますが、『TOYAMAキラリ』(同3枚目)の建つ西町交差点南西は屋根が途切れており…… ザーザーと雨音がするほどの降りなので、ここは折り畳み傘を広げるまでもなくUターンです。


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 一つ北の信号から東へ延びる中央通商店街(愛称は「さんぽ~ろ」)へ。左側、丸ごと2ブロック分の区画には再開発ビルを建設中で、人通り自体はそれなりにあるものの単に通り過ぎていくだけ、という感じです。下4枚目の写真の寄席『てるてる亭』では、設立に携わった富山(旧新湊市)出身の落語家・立川志の輔氏による落語会が月一回のペースで開催されている由。静かな郷土愛を感じますね。きょう電車の中で暇な時間にぼんやりと眺めていた県内の公共交通利用促進キャンペーンの中吊りにも女優の室井滋氏(滑川市出身)がキャラクターとして登場しており(→所属事務所による紹介)、意外な面々が富山出身なのだなと。


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 今回は10-17時の開館時間にタッチの差で間に合わなかったのですが、更に奥まで歩いていった先にもう一つの文化施設としてこちら↓の『ギャルリ・ミレー』があります(→公式サイトへ)。ジャン=フランソワ・ミレーを筆頭にバルビゾン派及びそれに関連するクールベの作品など、北陸銀行が保有する53点の絵画の所蔵・常設展示を行っている“まちなか美術館”です。いいですよねえバルビゾン派。これはもうイル=ド=フランスも越中国も摂津国も無関係で、日仏で共通する農業国の民としてのDNAが共鳴し合っているのでしょう。表のショーウインドーではセーレン株式会社(福井市の繊維メーカー)の技術を駆使した精巧な複製品を展示。中に入れば当然ホンモノに出会えるわけで、この「寸止め」は誠に、誠に口惜しいもので。


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 商店街はまだ続いているのですが…… シャッターが下りているだけならばまだマシでしょう、こちらは照明まで落ちていますので。アートに準えてみればアーケードの支柱がギリシャ神殿の列柱を連想させ、ポール・デルヴォー(富山県美術館でも観られます)が描く異界への入り口的な画だなと。


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 電車通りまで戻り、(中央通商店街と)同軸上の総曲輪通り商店街を西へ。電車通りに面している以前は西武富山店のあった跡地に2019年、上述の再開発ビルに先行して上層階がタワーマンションになっている複合施設が竣工しています。1階は「SOGAWA BASE」と称する食料品売り場とフードコートが入居するフロアですが、営業しているのはここだけで2階から上はエスカレーターが停まっており抑々立ち入りが出来ないという現状。これには鳴り物入りでオープンしたのに…と、地元の方からも手厳しい意見が寄せられているようです。


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 商店街の風景です。中央通よりは“らしい”体裁を保ってはいるものの、市だけでなく県を代表する目抜き通りとしてはあまりにも寂しい状況。土休日ではなく平日だから、という以前の話ですよねぇ。昨日と今日の夜に富山駅エリアをちょろっと見てきましたが、商業地の重心はもうあちらへ移ってしまったような印象でした。金沢クラスの都市ならば北陸一円からのストロー効果も作用して──金沢~富山間の高速バスは廃止になりましたが──旧来(香林坊周辺)と新興(金沢駅周辺)の共存も可能としても、こちらはちょっと難しいのでしょうか。


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 下の写真は「グランドプラザ」と名付けられた広場ですが、照明が……点いてない……(もう日は落ちましたよ!)


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 この通りで明らかに活気があるのは、県内で唯一残る百貨店である『大和(だいわ)富山店』の店内くらいでしょうか。後述の夕食の店にトイレが無かったので恐縮しつつトイレだけお借りしたのですが、ここだけが外界とは別世界という華やかさでした。


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 総曲輪通り商店街については闇に呑まれる恐れもなかったので西端まで踏破。蛇足ですが当初はこの至近にある共立メンテナンス系列のホテルへ泊まるつもりでいました。グランテラス富山が爆安だったので変更しましたが。


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 駆け足ながら2024年の総曲輪エリアはこんな感じでしょうか。前回の旅に於けるやり残しの回収というわけで用事は無くとも必ず立ち寄るつもりでしたが、夕食の会場がこの商店街内にあるので若干早めの17時半頃にその『Shogun Burger』へ。店先を通りかかっただけで不織布マスクを貫通して肉を焼いたいい香りが鼻腔へ襲い掛かります(ギルティ!)。富山の焼肉店が手掛けるグルメ系ハンバーガー店で首都圏を主として積極的に全国展開を行っていますが、今回は発祥地の本店にて味わうことに。


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 初めての人にはまずこれがお薦めだというチーズバーガーに、ポテトとドリンクバーを付けて。しめて税込1,936円と、大阪の心斎橋にも出店しているとはいえこうして旅先だからこそ出せる強気のお値段です。パティはすね肉のコリコリした食感が特徴で、和牛の深みのある風味がしっかりするもの。ポテトはクリスピータイプです。味は申し分ない一方でバーガーのサイズは大きめではあるもののボリューミーとまでは呼べず、ドリンクバーもホットは対象外という渋さ。もっとテコ入れをしないことには一時流行ったところで一過性に終わってしまいそうですね。同じ千円オーバークラスならば私はクア・アイナ辺りへ足が向いてしまうだろうという(ただあっちも最近ポテトの量が減ったような…?)。2025年にはバーガー界最後の黒船との触れ込みの『Five Guys』日本上陸が控えていますし、店名の通りにショーグンらしく戦い抜けるのでしょうか。


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 そんなわけで量的には満足とはいかず、不健康ながらもドリンクバーのおかわりで胃袋のスキマを埋めることに。糖分過多なので本日の夜スイーツは無しですね。店内でかなりのんびりしていたので、残り時間からするとぼちぼちホテルへ戻って荷物をピックアップしたのち、富山駅でお土産を探してタイムアップという流れでしょう。


 18~19時台は雨が降り止んでいたので中町(西町北)→電気ビル前間がフリーきっぷ最後の御奉公となり、ホテル→駅はなかなか来ないことのある電車を待つのがかったるいので徒歩にしました。なお、軌道線も来春より普通運賃が210円から240円に改定とのこと。鉄道線も含めecomycaの各種割引サービスが手厚め(→詳細はこちら)なのと富山港線沿線~都心部のような長距離区間は逆に安いくらいという点でまだ救いはあるものの、全国的な流れとは言えちょっとそこまでという「ゲタ電」の気軽さからは遠ざかる一方です。


 次回は富山2024編最終回です。

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